蜂針が皮膚に刺さると、蜂針液は急速に皮下に浸透して血行を良くし、炎症を抑え、痛みを和らげ、細菌やウイルスといった微生物を殺し、神経系や免疫系を賦活します。
ドイツ国立ガン研究所の発表では、職業別ガン発生率は、養蜂家のそれは、著しく小さく、その理由としては、養蜂家が蜂蜜やローヤルゼリーをたくさん摂るからではなく、ミツバチに頻繁に刺されているからだ、と結論づけているくらいですから、その効果の一端は、想像していただけるでしょう。
後天性免疫不全症候群(エイズ)を引き起こすウイルスとして知られるHIVを、ハチの毒を使って破壊することに成功したことが明らかになりました。
Nanoparticles loaded with bee venom kill HIV | Newsroom | Washington University in St. Louis
アメリカのミズーリ州、セントルイスにあるワシントン大学の発表によると、ハチの毒に含まれるメリチンと呼ばれる強力な毒素を用いることでHIVを破壊することに成功したそうです。
メリチンは大量に用いると身体に大きな害を引き起こす可能性がありますが、今回の研究ではメリチンを含ませたナノ粒子を利用することで、正常な細胞に害を与えることなくウイルスの表面にある保護膜を破壊することができるとのこと。