田中 実加（たなか みか）
1969年愛媛県生まれ。ひとりっ子。

短大時代に知り合ったダンナさん、娘と３人暮らし。息子は数年前に独立。
転勤族だったため結婚後は松山市→別府市→大分市→松山市→尾道市→岡山市→松山市（イマココ）へ。
地元を離れ不安な中、日々過ごしていたが長年の体調不良から、体重も40キロを切ってしまい、病院で検査をしたところ潰瘍性大腸炎と判明。絶食や、ステロイド治療など心配なことも多かったが、次第に体調を取り戻す。

長男も小学生になり、２人目を出産後、間もなく長男が突然、家から一歩も出られなくなるという事態から不登校に…。長男本人が一番不安なはずなのに、取り乱し、怒ったり泣いたりする私…。そんな時、あるカウンセラーとの出会いで、話を聞いてくれるだけで人間の心はとても軽くなり、自分で解決していく力が自然と湧いてくることを実感する。私の気持ちの変化に伴ってか、長男も適応指導教室などで、たくさんの体験をするにつれ、次第に自分から外の世界に飛び込んでいく。そんな姿を見ながら、親のするべきことは叱ることよりも頑張る背中を見せることも大切だとわかる。

感情のコントロールは大切だと思っていたところ、アンガーマネジメントに出会う。怒りの原因は、相手や事象ではなく、自分の中にあること、その気持ちを上手に伝えることができれば、怒りで爆発するようなことはなくなる。そして自分が変わることで周りの状況も変わってくることを実感していく。

そんな時、歳だから多少の物忘れは仕方がない…と思っていた私の両親が、車で事故を起こしたり、無用な夫婦喧嘩をするようになっていき、認知症を疑うようになる。認めない二人…。病院へ行ってほしい私…。優しかった両親が、不安や怒りの表情だけを私に向けてくるようになる。以前の両親とは変わっていく様子に戸惑いながらも、周りの助けを借り、介護認定、介護サービス利用、施設への入所を決める。

両親は、一人娘に心配をかけまいと、家のことや、これからの自分たちがどう生きたいかを私に伝えることをしてこなかった。そのことで、認知症になってから、実家のことで私が戸惑うことも多かった。私自身もきちんと両親と向き合ってこなかったことで、両親は人生の終わりをどう考えているのか、私の選択は「これでいいのか」と日々自問自答するようになり、「自分の想いを、後に残る者にどう伝えるか」を考えておくことの大切さを実感し、「終活」に関心を持つようになる。

 終活を学んでいくにつれ、想いを遺す作業は、自分の人生の棚卸にもつながり、今後、自分の「生き活」をどうデザインしていくかという、楽しい作業でもある。これまでの自分の人生で学んできたことは決して無駄じゃない。これまでの学びや経験で得た、「聴く」ことの大切さ、アンガーマネジメントで学んだ「自分の気持ちと向き合う」ことを通して、これからあらゆる備えをしておくことで、穏やかで充実した生活を送る喜びをお伝えしていきたいと日々奔走中。～楽楽 人生なるようになる～がモットー

【保有資格】
アンガーマネジメントコンサルタント・叱り方トレーナー・ハラスメント防止アドバイザー・終活ガイド上級認定講師・終活アドバイザー１級、メンタルヘルスマネジメントⅡ種、国家資格キャリアコンサルタント等