作品概要ある日の午後、紗和(上戸彩)はレジ打ちのパート帰りに勤務先のスーパーで無意識のうちに口紅を万引してしまう。その一部始終を見ていた利佳子(吉瀬美智子)が紗和にそのことを黙っている代わりにと持ちかけてきたのは、不倫のアリバイ作りへの協力だった。利佳子はドライに不倫を繰り返す「平日昼顔妻」。「幸せ」を守るために利佳子の要求に従う紗和。その過程で紗和は高校教師の北野(斎藤工)に出会い、次第に北野のことが脳裏から離れなくなり、やがて越えてはいけない一線を越えてしまうことに・・・。
キャスト上戸彩/吉瀬美智子/斎藤工/伊藤歩/木南晴夏/木下ほうか/淵上泰史/鈴木浩介/高畑淳子/北村一輝 他
スタッフ■脚本:井上由美子(『白い巨塔』『パンドラ』(WOWOW)『緊急取調室』(テレビ朝日))■演出:西谷弘(『白い巨塔』『ガリレオ』)■プロデュース:三竿玲子(『BOSS』『夏の恋は虹色に輝く』)■制作:フジテレビドラマ制作部
#1 2014年7月17日放送 恋する妻たちの怖く痛く愛おしいラブストーリー笹本紗和(上戸彩)は、結婚5年目の主婦。家具メーカーに勤務する夫・俊介(鈴木浩介)と平凡ながら幸せな日々を送っている。ある日、スーパーのパートを終えた紗和は、客として店に来ていた滝川利佳子(吉瀬美智子)から不倫のアリバイ作りへの協力を頼まれる。利佳子は最近この街に引っ越してきたばかりで、大手出版社の女性誌編集長をしている夫の徹(木下ほうか)、ふたりの娘と新築の一軒家で裕福な暮らしをしている。だが、実は彼女は、平日の昼間に不倫を繰り返している、いわゆる“平日昼顔妻”だった。この日も萩原智也(淵上泰史)と不倫をしていた利佳子は、スーパーの駐車場で車上荒らしに遭ってしまい、とっさに紗和を利用したのだ。利佳子にある弱みを握られていた紗和は、警察の事情聴取で、利佳子とは友人で仕事の後に彼女と会う約束をしていたと嘘をつく。そこに、車上荒らしをした高校生・木下啓太(健太郎)が、担任教師の北野裕一郎(斎藤工)と一緒にやってくる。北野の謝罪を受けた利佳子は、示談でいいと彼に告げた。数日後紗和は、利佳子とともに北野に会う。北野は、事件を起こした生徒の家庭には事情があるため、自分が対応するとふたりに説明した。そんな北野に、誠意が感じられないと示談書を突き返す利佳子。それでも北野が説得しようとすると利佳子は、デートしてくれるなら考えてもいいと言い出し・・・。
#2 2014年7月24日放送 濡れたキス・・・妻たちの共謀笹本紗和(上戸彩)のもとに姑の慶子(高畑淳子)がやってきた。慶子は、紗和が滝川利佳子(吉瀬美智子)の元不倫相手・萩原智也(淵上泰史)と立ち話をしているところを目撃し、浮気をしているのではないかと疑っていた。北野裕一郎(斎藤工)と会って以来、彼のことばかり考えるようになっていた紗和は、慶子の言葉に内心動揺しながらも、智也とはただの知り合いだと説明する。一方、利佳子は、画家の加藤修(北村一輝)に自分の肖像画を描いてもらう。しかし、出来上がったものは黄色の涙を流した絵だった。利佳子は、夫の徹(木下ほうか)に、もう一度加藤に頼んでほしいと話す。しかし徹は、加藤は俺にケンカを売っているだけだと言って、利佳子の絵を捨ててしまう。紗和のパート先にやってきた利佳子は、仕事が終わったら会おうと彼女を誘った。紗和が利佳子との待ち合わせ場所に行くと、そこにいたのは北野だった。北野は、利佳子から示談の件について話したいと連絡をもらったのだという。そのころ利佳子は、徹に内緒で加藤のアトリエを訪れていた。そこで利佳子は、もう一度私を描いてほしいと頼む。しかし加藤は、あなたには美しさを感じないと言って断ってしまう。紗和と北野は、お互いに結婚していること、子どもがいないことなどを話した。北野の笑顔に心惹かれながらも、夕飯の支度があると言ってその場を後にする紗和。だがそんなふたりの姿をまたもや慶子が目撃してしまい・・・。
#3 2014年7月31日放送 妻の失恋・・・本音語る七夕の夜紗和(上戸彩)は、北野(斎藤工)にキスしようとするが拒まれてしまう。激しい自己嫌悪に陥った紗和は、降りしきる雨の中、ずぶ濡れになりながら帰宅する。同じころ利佳子(吉瀬美智子)は、肖像画を描いてもらうために加藤(北村一輝)のアトリエを訪れていた。だが、服を脱ぐように指示されたものの、どうしても最後まで脱ぐことができない利佳子。加藤は、そんな利佳子に、暇を持て余している奥様の相手をしている時間はない、と言い放つ。
その夜、紗和が食事の支度をしていると、帰宅した夫・俊介(鈴木浩介)が、パソコンで作ったというハムスターの迷子チラシを見せた。紗和は北野から拒絶されたいら立ちから、ハムスターを逃がした私へのあてつけなのかとつい俊介に怒りをぶつけてしまう。
数日後、紗和のもとに利佳子から電話が入る。利佳子も男に振られてしまったらしい。紗和は、周囲に不倫がばれてしまえばすべて終わりなのだから、上手くいかなくてよかったのではないかと利佳子に告げる。それに対して利佳子は、ばれなければいいのなら、ほんの少し行動に気を付ければ大丈夫だと返す。続けて利佳子は、自分を見てくれる人がいなければ何のために生きているのかわからない、それは紗和も同じ気持ちのはずだ、と彼女に告げる。紗和は、利佳子の言葉を否定し、もう二度と北野にも会うつもりもないと言うのだが・・・。
引用元:
FOD