福島県の空き家は約9万棟。

人が集わなく家は痛んだり、空き巣の被害にあったりと治安の不安をもたらします。
取り壊すにしても、先立つ資金も必要、何より思い入れがあり売るという選択もできず
どう生かしていいのか悩んでいる。

私自身、何年も母の実家である祖父母の家は夏休みになるとみんなで集った思い出がある家。
祖父母が亡くなってから何年もかけて、清掃をしたり遺品の整理に通いました。
それでもなお次に来た日には埃っぽい雰囲気で、とうてい住みたい、泊まりたいとは思えないことに
引越しを決意。
管理費を生み出す為にも民泊について調べて早速スタートさせました。

沢山の方に、民泊ってどうなの？どんな人が来るの？問題起きてない？
うちも家が空いているからやりたいんだけどと質問され、
言葉でお伝えしても中々、いつの日か、子供が大きくなったらと実際にスタートした方は
居ませんでした。

一番の要因はどんなゲストが来るのか怖い、問題が起こるのが怖い
そもそもどう立ち上げるのかも、手続きもわからない。ご飯は提供するの？
海外のゲストでは高齢夫婦で自転車で旅に出ていたり、小さなお子さんと家族全員で世界を巡っていたり
今までの常識を良い意味で覆すような、多様な価値観との出会いが沢山ありました。
それとは逆に理解し合えないことを通して、自分自身の日本人というアイデンティティーを感じる事もできました。

何故民泊？

箱モノではない、民泊には現地の人がホストです。ホストには生業があり、個人の文化を持っている。そういう方々との出会いは
ゲストにとっての本当の旅。驚きや文化の違いによるストレスもあるかもしれない。けれど、そこにはこれからも続くリアルな出会いがあります。