2020年3月、Covid-19が世界中に広がり始めたころ、青年海外協力隊として派遣されていたインドから緊急帰国した私は、改めて地元・香川県の日本語教育について考えることになりました。
知り合いの企業（外国人従業員を雇用している）や、技能実習生の監理団体、教育委員会の方からは「日本語を教えてもらいたいけれど、どこで日本語教師を探せばいいかわからない」と聞き、一方で日本語教師の仲間からは「香川には日本語教師の求人が見つからない」「横のつながりがない」という声を聞きました。つまり、日本語教師に対する需要と供給はあるのにすれ違っているという状態なのです。

そこで、まずは日本語教師の横のつながりを作ること。次に家庭教師紹介センターのように、日本語教師を必要とするところに派遣できる仕組みを考えました。一度マッチングしたら終わり、ではなく、学習者のレベル・ニーズに合わせて複数の教師が関わることも大切だと考えています。
また、日本人の方に、外国人にもわかりやすい「やさしい日本語」を広めることも、日本語教師としてできることの一つです。

現在、香川県の外国人住民の割合は人口のおよそ1.5％。都市圏に比べて多くはないですが、少子高齢化が進む地方においては、今後ますます重要な存在になるでしょう。
「はずむ日本語」という名前には、会話がはずむ、気分がはずむ、フットワーク軽くいろんな所へはずんでいくという意味を込めました。
外国人も日本人も「日本語を通して」お互いの文化を尊重しあえる地域づくりに、日本語教師として関わることができたら本望です。

420時間日本語教師養成講座　2012年修了
日本語教育能力検定試験　2012年合格
台湾・高松・岡山の日本語教育機関で経験を積んだのち、JICA海外協力隊としてインドの名門大学に派遣される。

『入門・やさしい日本語』認定講師　1期生
令和3年度文化庁「就労者に対する日本語教師養成のための研修」修了
令和4年度文化庁「子どものための日本語教育研修　子ども初任コース」修了