がん哲学外来「大分ふぐカフェ」

       
       第49回がん哲学外来「大分ふぐカフェ」 2024年 12月22日(日) 10時30分~12時30分 残り  3人
          第50回がん哲学外来「大分ふぐカフェ」 2024年   1月19日(日) 10時30分~12時30分 残り  8人
          第51回がん哲学外来「大分ふぐカフェ」 2024年   2月11日(火) 10時30分~12時30分 残り  8人
    いずれも会場はホルトホール大分304会議室です。
                                                   定員 12人
 

 2025年2月までの予定をアップしました。12月には国東の田畑正久先生が参加予定です。大分合同新聞医療欄に  
「今を生きる」「医療文化と仏教文化」などを連載中のお医者さんであり宗教家でもある田畑先生に会いませんか?!   
  また、2025年2月には臨床宗教師の森 智崇さんが参加予定です。楽しみですね!!                  

                                                                                                           2024年12月18日更新

こんな悩みはありませんか?

  • 医師は自分の聞きたい事だけを聞いて、こちらの話を聞く姿勢が見られない。
  • 診察室では、病気の事しか聞く事ができない。
  • 病院では、医療者と話す時間がない。
  • 医療者は時間ばかり気にして、話を切り出せない。
  • 治療中の辛い症状を話したら、治療してくれないかもしれない。
  • 院内掲示している医療相談を利用したいが、具体的な方法が分からない。
  • やっぱり病院では、医療者とコミュニケーションがとれない。
  • 医師は自分の聞きたい事だけを聞いて、こちらの話を聞く姿勢が見られない。

そんな悩みを解消します。

  • がん哲学外来は順天堂大学樋野興夫先生が開設したカフェです。
  • 聴診器を対話に変え、薬ではなく「ことばの処方箋」を提供し、医療者と患者さん・ご家族の隙間を埋めます。
  • 医療者は「暇げな風貌」で接します。たとえ忙しくても、その事を表に出さず、ゆったりとした雰囲気で対話します。
  • 「偉大なるお節介」を提供します。患者さんやご家族の気がかりに耳を傾け、共感する事で忘れかけていた自尊心を蘇えらせ、殺伐とした時代に、一歩踏み込んで対話し、患者さん・ご家族の希望や欲求をすくい上げます。
  • 「大分ふぐカフェ」は、周りの方々と悩みを語り、笑顔を取り戻すための対話の「場」を提供します。
  • 「大分ふぐカフェ」は一般社団法人がん哲学外来の認定団体です。
  • がん哲学外来は順天堂大学樋野興夫先生が開設したカフェです。
参加に当たっての注意

1.このカフェで話した内容や個人情報はお守り下さい。
2.各個人の連絡先は、こちらからお知らせしません。各個人の了解の上、
   それぞれで
連絡先を交換して下さい。
3.一人の方がお話しされているときには、その方のお話を聴いて下さい。
4.  人の発言を否定しないで下さい。また、上手に話す必要はありません。
     しどろもどろでも結構です。
他の人は最後まで聴きましょう。
5.  発言はしなくても自由です。聴くだけの参加でも構いません。
6.途中参加、中途退出も自由です。
7. それぞれの分かち合いは他の方とは比較できません。発言に優劣はありません。
     比べないように
しましょう。
8.何か企画の要望や、お気づきの点は遠慮なくスタッフにお声かけ下さい。
9.  新型コロナウイルスを含む感染症防止の観点から、遵守をお願いする事項が
  あります。(リアルカフェ)
 ・当日の朝検温をお願いします。来場時にも検温します。37.5度以上の方は参加を
  お断りする事があります。(会場に非接触型の体温計を準備しています。)
 ・会場内ではマスクの着用をお願いします。マスクを着用していない方は
  入室をお断りする場合があります。
  (会場に個人用のマスクを持参して下さい。)
 ・アルコールによる手指消毒をお願いします。
  (会場に準備しています。)

第48回がん哲学外来「大分ふぐカフェ」参加者の声(2024年11月24日)

 がん診断から治療までの経過の中で、あまりにも良い患者を演じ過ぎ、医師や家族、職場では不安な事が口に出せずにいました。
術後、10年を経て、まもなく治療を全て終え、これからは定期的な通院から解放されるのです。嬉しい反面、本当に大丈夫だろうか?と新たな不安もあります。再発や転移、新たにがんがどこかに発症するのではないかと、こんな不安は一生続くのでしょうね。こんなモヤモヤした気持ちで、今回がん哲学外来は初参加となりました。年齢や性別、職種も異なり、いろいろな人生を経験された皆さんの言葉一つ一つが響きました。私の発言に、頷きながら傾聴してくださり、年齢や性別、職種も異なり、いろいろな人生経験をされた皆さんの言葉一つ一つが、心に響きました。もう少し、肩の力を抜いて、楽に生きていこうかな・・・とこれからはギアチェンジです。ゆっくりゆっくり進んでいきます。
「がん哲学外来へようこそ」ちょうど治療中、この書籍に出会い、今でも私のお気に入りの本となっています。『暇げな風貌』として暇そうな雰囲気で、脇を甘くして相談者を待っているという樋野先生の言葉が印象的です。私自身も看護師として働く中でモットーにしています。先生の表情や声のトーン、絶妙な間の取り方など、これが対話する姿勢なのでしょうね。正直、スゴいです。
また、参加させて下さい。ありがとうございました。 (田崎さん、女性)

がん哲学外来「大分ふぐカフェ」店長からのご挨拶

フリーランス緩和ケア医師 林 良彦

こんにちは、がん哲学外来「大分ふぐカフェ」代表のフリーランス緩和ケア医師の林 良彦です。
緩和ケア病棟という臨床の場で多くの最終段階にある患者さん・ご家族と接して強く感じた事は、
カール・ベッカー先生が述べているように「患者さんが求めているのは薬の処方箋ではなく、
自分の事を理解してくれる相手が欲しい!」という事です。
 創始者の樋野興夫先生は、「時間をかけたからこそ分かることがある。遠回りしたからこそ見えるものがある。」と仰っています。悩みを持つ人が自分自身に話しかけても、なかなか解決はつかないものです。むしろ、「解決しなくても解消しよう……」という気持ちです。マイナス×マイナス=プラスです。マイナスをプラスに転化させる最高の処方箋は「出会い」とも仰っています。
このカフェで同じ悩みを持つ人たちと話し合ってみませんか?!
そしてこのカフェが少しでも苦しんでいる人の助けになれば、幸いです。

がん哲学外来「大分ふぐカフェ」の神髄

がん哲学外来「大分ふぐカフェ」の様子

申し込みはコチラ(定員12名)

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過去のがん哲学外来「大分ふぐカフェ」参加者の声

2024年10月 
 がん哲学外来? フリーランス? えっ? ドクターXではなくドクターH? と色々想像しながら初めて参加させていただき
ました。私は18年前乳がんの告知をうけて、涙があふれ(いつ死にますか?)と担当の先生に聞いた事を思い出しました。
20歳、17歳、10歳の娘がおり、上二人には話をしましたが一番下の娘には内緒にしていました。ある時10歳の娘から
(私知ってるよ。なんで話してくれないの?)と言われました。子どもでもちゃんと理解できており、1人の人としてちゃんと病気
の事を話すべきだったと今でも反省しています。また18年たった今でも頭の片隅では再発するのでは?とびくびくしています。
朝起きて太陽を見ると(私生きている)と思います。
 今日は私の話を皆様が優しく聞いていただき居心地がよくて、気持ちよく、とても素敵な時間でした。(話を聞いてもらう事)(人の話を聞く事)・・傾聴って素晴らしいと実感しました。
 私は介護関係(ケアマネ)の仕事をしています。(話を聞く)(寄りそう事)なかなか難しいけど大切にしていきたいと思いま
した。今日出会った林先生、皆様有難うございました。またこの会を教えてくれ誘ってくれた同僚に感謝です。ありがとうね💛
(2024年10月 亀井さん)

2024年10月
 何じゃこりゃと「ふぐ」の検索で出てきた妙な名前のページを開いたら、友人が乗船していた練習船「銀河丸」の「船医」が登場
したので、少し「縁」を感じた。「人類の課題」とも云えるテーマに正攻法で取り組もうとする試み、「大分ふぐカフェ」がこう
して私の前に現れた。「人類の課題」とは大げさだが、誰もが目を逸らせない潜顕交えた自身の課題だ。 個々の背景には触れず、
(結)果として現れた症状を一律に見れば「ヒト」が「モノ」化する。「いやあ、そんなことはありませんよ」、
「でも、この扱いはモノですよね。」。(原)因を見ようとせず、(結)果だけを見てやたら手を加えようとする画一的なことが、本当に適切なことだろうかとの素朴な疑問が、私の脳裏に居座っている。ここで云う原因とは機序ではなく、生命が「目的」であるが故に生じる意味だ。身体と生命を別々に捉えれば、身体については「モノ」扱いが出来そうにもある。しかし両者は一体としてある。身体は始めと終わりがあるように思えるが、生命が同様だとは、私は思えない。
 出生時の差異、その後の方向を左右する個々人の明確な「違い」がその理由だ。その違いの原因が必ずあるはずだ。そこに目を
向けないと、自分なりの回答を持たねば「平等」という人間の概念が損なわれてしまう。だから勿論私なりの結論は持っている
が、主題ではなくここで書くことはしない。そんなめんどくさいこと云わずとも、医療は患者に「安心」を与えるものであって
欲しいものだ。医療の究極の使命はそこにこそあるのではないか。コロナや惑珍(ワクチン)に惑わされ、既に「産業」と化した
感を拭えない現実の医療は多忙を極め、関係者にじっくり考える余裕を与えないに留まらず、考えてはいけないとAIを
持ってきたりする始末だ。このまま放っておけば更に、数値や権威を基軸に据えた新たな「宗教」へと化すしかなさそうで
さえある。進歩しているのか、退歩しているのか、どちらかなのだろう。
 さて、宮崎の人はしたたかだ。冗談交じりに、「癌」に対して方言で「がんたれ!!」と、役立たずとの意味で𠮟りつけたりする
のだ。我が大分も見倣い、方言による表現を試みたい。「どうくる」という大分弁がある。本来は「道化る」との意だが、
「同苦る」なかから生まれた言葉かも知れないと思えてきた。「同苦る」ことは、考える余裕を奪われた「職業者」と、病で悩む
「人間」との橋渡しになる可能性がありはしないだろうか。慎重を極めたうえでの話だが。
「大分ふぐカフェ」は、そこから幾つもの道が拓ける「峠」で営まれていた。遠慮などせず、全ての人に一度は足を踏み入れて
みることをお勧めしたい。(後藤和彦さん)

2024年9月
①私は訪問看護ステーションの作業療法士として働いています。がん患者さんやその家族の方の話をお聞きしたくて初めて参加
しました。本日参加されていた、がん患者さんから「私が本当に辛い時に、ただ話を一緒に聞いてくれる事、傍に居てくれることが
一番嬉しかった」と話されていました。これまでリハビリで訪問させてもらう際には「体の関節が硬いからストレッチをしよう。
足の筋力が低下しているから筋力訓練をしよう」とプランに沿った訓練内容を実施していました。今回の話を聞いて、ただ静かに
話を聞く事、ゆっくりとした時間の中で一緒に過ごす事もとても大切だと思いました。最後まで“その方らしさ”、その方が望んで
いる生活を実現するために支援をさせてもらう事が、在宅医療でとても重要だと思います。病気によって、できないことばかりに
注目してしまいますが、“病気になってもできること”を患者さんと一緒に探せるようなセラピストになりたいと思いました。
(大井さん、男性)

②林先生をはじめ、12名の温かなメンバーで開かれた今回のふぐカフェ。私を含めて新参加が4名加わり、がんサバイバー、
治療中の方、大切な人を失った方などそれぞれの参加者が抱える経験や想いが愛情深い言葉で交わされる場でした。私は医師として
どのように関わればいいのだろうかと不安もありましたが、全員がありのままでいいと受け入れられる感覚に触れ、病院での
自分とは違う心地よい時間を過ごせました。
 今回は林先生の船医としてのホットな話題も折々に交えつつ、発言者の真意をみんなで考えるこの場は多様な意見が自然と
交わされ、誰かの言葉が全員の心に響く貴重な空間だと感じました。カフェの名にふさわしく、和やかなティータイムの中で、
今回は参加者の加藤さんの葡萄の差し入れがあり朝もぎたての新鮮な🍇も手土産となりました。
 帰宅後には、林先生のサイン入りの本『人生があと200日で終わるとしたら』を手に取り、先生の人柄と人生観に更に触れた
心に残る1日となりました。(黒木さん、女性)

2024年7月
 本日はリピーターの常連さんばかりでした。そこで先週京都で行われたがん哲学外来コーディネーター養成講座「カフェの未来像--大人も子どもがんカフェを知る」の様子・活気に満ちたディスカッションの様子を報告をしました。あまりの熱気に今日の参加者も養成講座に参加してみたいと声が上がりました。また予定している講師の先生方にも期待している声も上がりました。まだ確定していませんが、みんなで力を合わせて準備していく決意を新たにしました。(店長 林良彦)

2024年6月
 初めて大分ふぐカフェに参加させてもらいました! 参加したいけど…どんな会なのかな? 私1人で大丈夫かな?
 何か話せるかな?…等色々考えてなかなか、参加の送信が送れませんでした。抗がん剤の副作用も続いており当日体調が悪かったらどうしたら良いのか?なども。でも思いきって送信しました。しかし、体調が悪ければ無理しなくて良いですよと先生から暖かい言葉を頂き無事当日を迎え、会に参加することが出来ました。当日は、ドキドキしながら部屋へ。笑顔と暖かい空間が広がっていました! 会が始まり、ドキドキも緊張も少しずつ無くなりました。先生は、パワーMAX!M先生は暖かく! 会に参加の方々はパワフルで癒される笑顔いっぱいで、話を聞くだけで力をもらえました。癌なり、今まで家族と共に乗り越えて来ましたが、なかなか第三者の方に気持ちを聞いてもらうことがなかったのでとても良い経験になりました。まだまだ緊張で上手く話が出来なかったり、聞きたいことが聞けなかったりでしたが、また参加してパワーをもらいたいと思います!皆さん本当にありがとうございました。(油布さん、女性)

2024年5月
 今日のふぐカフェには自分を含め8名の参加でした。林先生をはじめ、隈診療所の宮崎先生、臨床宗教師の森さんと医療従事者の方が多かったです。そんな中で自己紹介を簡単に行い日田市に宮崎先生が日田あゆカフェを創られ、6/8に開催されるとの事で林先生がそのカフェで話をされることも告知されました。僕も何か協力できることがあればお手伝したいと思いました。 その後、農園されている加藤さんからニンニクの話があり、ニンニクにまつわる話や食べ方などの話で盛り上がりました。また、その話を聞いていた森さんが違う視点での見解などがあり、なるほどと思うところもありました。その後に患者の立場である佐藤さんの体験で医者からのストレートな告知や看護師からの問いに数字で表す話などがあり、患者さんの気持ちや目線、医者の目線、看護師の目線で捉え方や思うことが違い、いろんな立場での目線や着眼点がある事を知り、考えさせられました。今日のふぐカフェでは宮崎先生のハーモニカも披露されとても素敵でした。6/8の日田あゆカフェがすごく楽しみになりました。(石井さん)

2024年4月
 約2年ぶりに参加しましたが、和やかに迎えて頂きました 林良彦先生、事務の石井さん、参加者6人の計8人で、それぞれの
自己紹介と今抱えている問題や状況などを順番に話しました。 
 お父さんを在宅で看取った方は福岡から参加 家族4人で川の字になって3か月寝ていたそうです。穏やかに逝かれた姿にお母さん、妹さんは満足しているが、ご自分には悔いがあると・・・
 農園のお仕事に精を出して達観した暮らしの男性 それでも血圧、酸素などちゃんと計測している・・・
 医師とのコミュニケーションをとるのは難しいと語った方 
 ご自分は17年前にがんに、今は年一の検査で親しかった友人が別の癌と分かり、3ヵ月で亡くなった哀しみを話してくれました。知り合いのお子さんを誘って次回も参加してくれます。 
 マインドフルネスに詳しくて、中津でがん哲学外来カフェ開設したいと考えておられる方はマインドフルネスの指導をして下さいました。 癒やしのvoiceでした。
 私はこれまでの経験と今の課題の地元の病院探しについて緩和ケア病院を教えていただきましたが、舌足らずで突っ込んだ話が
出来ませんでした。( ; ; )
 石井さんは鯛生金山の砂金取りの説明をしていたこと等を聞いて、場が一層和みました。(佐藤さん)

2024年3月
 友人の前田さんから「今度ふぐカフェがあるのですが一緒にいかがでしょうか?」とラインがあり「いいですね、その後ランチしましょう」と返信した1時間後に横浜在住の難病を抱えた友人から大分へ帰省すると電話がありました。まさに絶妙なタイミング、ご縁だなと思いふぐカフェに誘い一緒に初参加させて頂きました。
 あんなに元気だった自分がどうして?何で難病?受け入れ難い現実の中主治医の放つ冷たい返事に心が凍り付き絶望の淵に立たされました。今は信頼出来る主治医を得て現実を受け入れつつリハビリに頑張っている友が、林先生の穏やかで優しい語り口に誘われて自分の中にたまっていた思いを吐き出すことが出来ました。横浜に帰ったら地元のがん哲学外来に参加して前向きに生きたいと言ってくれました、本当に誘って良かったと前田さんや林先生に感謝しています。「生活環境や言葉が違っても心が通えば友達であり、心が通じ合う人と出会うことが人間の一番の楽しみである」(新渡戸稲造) まさに今回ふぐカフェに参加させて頂き、苦しみや悩みを抱えていてもお互いの心に寄り添い労り合う「ふぐカフェ」は一筋の光だなと思いました。
 自分もサバイバーでもあり、親友を苦しみのはてに亡くして絶望したこともありますが、どんなにあがいても運命は変えられないのであればせめて今を大切に笑顔で生きていきたいとあらためて思いました。
 ふぐカフェの後で、久しぶりの青空のもと加藤農園さんの桃の花に癒やされ心身共に充実した一日を過ごすことが出来ました。
皆様優しさをありがとうございました。(小田さん)

2024年2月
 私は内科の開業医です。開業して33年、その間、在宅医療に17年関わってきました。その私が気になっていたのは、樋野興夫先生のなさっている「がん哲学外来」というものです。 大分の緩和ケアをなさっている林先生は以前から存じていましたが、先生が大分で、がん哲学外来をなさっているということを知り、長い間、気になっていました。
 ところで、私も、もうすぐ古希を迎えるという年齢になり、偶然にも、私の診療所を手伝ってくれるという奇特な先生がいらっしゃって、4月1日より、仕事を半分に減らすことができました。医師には定年がありませんが、働き方改革も後押しして、ようやく、私の人生にも、時間的なゆとりができたわけです。といって、趣味のことと言っても限りがあり、贅沢ができるほどのゆとりもありません。私に医療以外の、何ができるのか悩む毎日でした。そこで、とにかく、いろいろな方にお会いしてみたいと思いました。
 ふぐカフェで、患者さんではなく、生きている人としての皆さんにお会いして、さまざまなお話を聞かせていただき、私も、自分の人生について、初めての方に、お話しして、心が透き通っていくような気持ちの良い時間を過ごさせていただきました。誰にも気兼ねせず、心の中を打ち明ける時間。これが、私の目指しているものかもしれません。こんな場所が、医療と患者さんの隙間を埋める道具なのかもしれないと直感いたしました。
 林先生のお人柄か、ゆっくりと、普通におしゃべりをしながら、話を広げるでもなく、批判もせず、教育するのでも無い、それでいて、熱心に聞いてくれる司会が心地よく、あっという間に時間を過ごすことができました。何を話していたのかも、よく覚えていませんが、心が洗濯されたような愉快な時間でした。またお世話になりたいと思っています。
 そして、できれば、この町で、同じような場所を作れたらと考えております。(宮崎秀人さん)

2024年1月
 初めてふぐカフェに参加しました。
店長をはじめ、参加されている方が温かく受け入れて下さったお陰で、拙いながらも自分の思いを言葉にできました。皆さまのお話しはどれも素晴らしく、気付きの多い時間を過ごさせていただきました。今日いただいた紙の「あなたにはまだ、死ぬという大切な仕事が残っている」言葉が心に残りました。日々のタスクを追われ、死を迎える前の自分を想像すらしていない事に気付かされました。店長がおっしゃられた、いい死とは…「感謝できること、ユーモアがあること、許すことができること」
死を前にしてそんな境地になれるか今は自信がありません。またふぐカフェで皆さまのお話を聞いたりしながら、自分で掘り下げていこうと思いました。参加された方の、マインドフルネス=自分を満たすこと。自分が満たされないと人にも与えられない…
とのお話に納得! もっと自分を大切にしようと思いました。(まえだ ともこさん)

これ以前の感想文(第1回~第38回)は、http://peraichi.co/landing_pages/view/miketa1651 をご参照ください。

お問い合わせ先

がん哲学外来「大分ふぐカフェ」店長 林良彦
メール:hayashi_snake@yahoo.co.jp 
FAX:097-596-6140

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