がん哲学外来「大分ふぐカフェ」
第48回がん哲学外来「大分ふぐカフェ」 2024年 11月24日(日) 10時30分~12時30分 残り 5人
第49回がん哲学外来「大分ふぐカフェ」 2024年 12月22日(日) 10時30分~12時30分 残り 4人
定員 12人
2024年11月と12月の予定です。12月には国東の田畑正久先生が参加予定です。大分合同新聞医療欄に「今を生きる」
「医療文化と仏教文化」を連載中の医者であり宗教家でもある田畑先生に会いませんか?!
2024年10月30日更新
こんな悩みはありませんか?
医師は自分の聞きたい事だけを聞いて、こちらの話を聞く姿勢が見られない。
診察室では、病気の事しか聞く事ができない。
病院では、医療者と話す時間がない。
医療者は時間ばかり気にして、話を切り出せない。
治療中の辛い症状を話したら、治療してくれないかもしれない。
院内掲示している医療相談を利用したいが、具体的な方法が分からない。
やっぱり病院では、医療者とコミュニケーションがとれない。
医師は自分の聞きたい事だけを聞いて、こちらの話を聞く姿勢が見られない。
そんな悩みを解消します。
がん哲学外来は順天堂大学樋野興夫先生が開設したカフェです。
聴診器を対話に変え、薬ではなく「ことばの処方箋」を提供し、医療者と
患者さん・ご家族の隙間を埋めます。
医療者は「暇げな風貌」で接します。たとえ忙しくても、その事を表に
出さず、ゆったりとした雰囲気で対話します。
「偉大なるお節介」を提供します。患者さんやご家族の気がかりに耳を傾け、
共感する事で忘れかけていた自尊心を蘇えらせ、殺伐とした時代に、
一歩踏み込んで対話し、患者さん・ご家族の希望や欲求をすくい上げます。
「大分ふぐカフェ」は、周りの方々と悩みを語り、笑顔を取り戻すための対話の「場」を提供します。
「大分ふぐカフェ」は一般社団法人がん哲学外来の認定団体です。
がん哲学外来は順天堂大学樋野興夫先生が開設したカフェです。
参加に当たっての注意
1.このカフェで話した内容や個人情報はお守り下さい。
2.各個人の連絡先は、こちらからお知らせしません。各個人の了解の上、
それぞれで
連絡先を交換して下さい。
3.一人の方がお話しされているときには、その方のお話を聴いて下さい。
4.
人の発言を否定しないで下さい。また、上手に話す必要は
ありません。
しどろもどろでも結構です。
他の人は最後まで聴きましょう。
5. 発言はしなくても自由です。聴くだけの参加でも構いません。
6.途中参加、中途退出も自由です。
7. それぞれの分かち合いは他の方とは比較できません。発言に優劣はありません。
比べないように
しましょう。
8.何か企画の要望や、お気づきの点は遠慮なくスタッフにお声かけ下さい。
9. 新型コロナウイルスを含む感染症防止の観点から、遵守をお願いする事項が
あります。(リアルカフェ)
・当日の朝検温をお願いします。来場時にも検温します。37.5度以上の方は参加を
お断りする事があります。(会場に非接触型の体温計を準備しています。)
・会場内ではマスクの着用をお願いします。マスクを着用していない方は
入室をお断りする場合があります。
(会場に個人用のマスクを持参して下さい。)
・アルコールによる手指消毒をお願いします。
(会場に準備しています。)
第46回がん哲学外来「大分ふぐカフェ」参加者の声(2024年10月20日)
① がん哲学外来? フリーランス? えっ? ドクターXではなくドクターH? と色々想像しながら初めて参加させていただき
ました。私は18年前乳がんの告知をうけて、涙があふれ(いつ死にますか?)と担当の先生に聞いた事を思い出しました。
20歳、17歳、10歳の娘がおり、上二人には話をしましたが一番下の娘には内緒にしていました。ある時10歳の娘から
(私知ってるよ。なんで話してくれないの?)と言われました。子どもでもちゃんと理解できており、1人の人としてちゃんと病気
の事を話すべきだったと今でも反省しています。また18年たった今でも頭の片隅では再発するのでは?とびくびくしています。
朝起きて太陽を見ると(私生きている)と思います。
今日は私の話を皆様が優しく聞いていただき居心地がよくて、気持ちよく、とても素敵な時間でした。(話を聞いてもらう事)(人の話を聞く事)・・傾聴って素晴らしいと実感しました。
私は介護関係(ケアマネ)の仕事をしています。(話を聞く)(寄りそう事)なかなか難しいけど大切にしていきたいと思いま
した。今日出会った林先生、皆様有難うございました。またこの会を教えてくれ誘ってくれた同僚に感謝です。ありがとうね💛
(2024年10月 亀井さん)
② 何じゃこりゃと「ふぐ」の検索で出てきた妙な名前のページを開いたら、友人が乗船していた練習船「銀河丸」の「船医」が登場
したので、少し「縁」を感じた。「人類の課題」とも云えるテーマに正攻法で取り組もうとする試み、「大分ふぐカフェ」がこう
して私の前に現れた。「人類の課題」とは大げさだが、誰もが目を逸らせない潜顕交えた自身の課題だ。 個々の背景には触れず、
(結)果として現れた症状を一律に見れば「ヒト」が「モノ」化する。「いやあ、そんなことはありませんよ」、
「でも、この扱いはモノですよね。」。
(原)因を見ようとせず、(結)果だけを見てやたら手を加えようとする画一的なことが、本当に適切なことだろうかとの素朴な疑問
が、私の脳裏に居座っている。ここで云う原因とは機序ではなく、生命が「目的」であるが故に生じる意味だ。身体と生命を
別々に捉えれば、身体については「モノ」扱いが出来そうにもある。しかし両者は一体としてある。身体は始めと終わりがある
ように思えるが、生命が同様だとは、私は思えない。
出生時の差異、その後の方向を左右する個々人の明確な「違い」がその理由だ。その違いの原因が必ずあるはずだ。そこに目を
向けないと、自分なりの回答を持たねば「平等」という人間の概念が損なわれてしまう。だから勿論私なりの結論は持っている
が、主題ではなくここで書くことはしない。そんなめんどくさいこと云わずとも、医療は患者に「安心」を与えるものであって
欲しいものだ。医療の究極の使命はそこにこそあるのではないか。コロナや惑珍(ワクチン)に惑わされ、既に「産業」と化した
感を拭えない現実の医療は多忙を極め、関係者にじっくり考える余裕を与えないに留まらず、考えてはいけないとAIを
持ってきたりする始末だ。このまま放っておけば更に、数値や権威を基軸に据えた新たな「宗教」へと化すしかなさそうで
さえある。進歩しているのか、退歩しているのか、どちらかなのだろう。
さて、宮崎の人はしたたかだ。冗談交じりに、「癌」に対して方言で「がんたれ!!」と、役立たずとの意味で𠮟りつけたりする
のだ。我が大分も見倣い、方言による表現を試みたい。「どうくる」という大分弁がある。本来は「道化る」との意だが、
「同苦る」なかから生まれた言葉かも知れないと思えてきた。「同苦る」ことは、考える余裕を奪われた「職業者」と、病で悩む
「人間」との橋渡しになる可能性がありはしないだろうか。慎重を極めたうえでの話だが。
「大分ふぐカフェ」は、そこから幾つもの道が拓ける「峠」で営まれていた。遠慮などせず、全ての人に一度は足を踏み入れて
みることをお勧めしたい。(2024年10月、後藤和彦さん)
がん哲学外来「大分ふぐカフェ」店長からのご挨拶
フリーランス緩和ケア医師 林 良彦
こんにちは、がん哲学外来「大分ふぐカフェ」代表のフリーランス緩和ケア医師の林 良彦です。
緩和ケア病棟という臨床の場で多くの最終段階にある患者さん・ご家族と接して強く感じた事は、
カール・ベッカー先生が述べているように「患者さんが求めているのは薬の処方箋ではなく、
自分の事を理解してくれる相手が欲しい!」という事です。
創始者の樋野興夫先生は、「時間をかけたからこそ分かることがある。遠回りしたからこそ見えるものがある。」と仰っています。悩みを持つ人が自分自身に話しかけても、なかなか解決はつかないものです。むしろ、「解決しなくても解消しよう……」という気持ちです。マイナス×マイナス=プラスです。マイナスをプラスに転化させる最高の処方箋は「出会い」とも仰っています。
このカフェで同じ悩みを持つ人たちと話し合ってみませんか?!
そしてこのカフェが少しでも苦しんでいる人の助けになれば、幸いです。
がん哲学外来「大分ふぐカフェ」の神髄
がん哲学外来「大分ふぐカフェ」の様子
申し込みはコチラ(定員12名)
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第48回がん哲学外来「大分ふぐカフェ」2024年 11月24日(日) 10時30分~
第49回がん哲学外来「大分ふぐカフェ」2024年 12月22日(日) 10時30分~
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過去のがん哲学外来「大分ふぐカフェ」参加者の声
⑫ 私は訪問看護ステーションの作業療法士として働いています。がん患者さんやその家族の方の話をお聞きしたくて初めて参加
しました。本日参加されていた、がん患者さんから「私が本当に辛い時に、ただ話を一緒に聞いてくれる事、傍に居てくれることが
一番嬉しかった」と話されていました。これまでリハビリで訪問させてもらう際には「体の関節が硬いからストレッチをしよう。
足の筋力が低下しているから筋力訓練をしよう」とプランに沿った訓練内容を実施していました。今回の話を聞いて、ただ静かに
話を聞く事、ゆっくりとした時間の中で一緒に過ごす事もとても大切だと思いました。最後まで“その方らしさ”、その方が望んで
いる生活を実現するために支援をさせてもらう事が、在宅医療でとても重要だと思います。病気によって、できないことばかりに
注目してしまいますが、“病気になってもできること”を患者さんと一緒に探せるようなセラピストになりたいと思いました。
(大井さん、男性 2024年9月)
⑪ 林先生をはじめ、12名の温かなメンバーで開かれた今回のふぐカフェ。私を含めて新参加が4名加わり、がんサバイバー、
治療中の方、大切な人を失った方などそれぞれの参加者が抱える経験や想いが愛情深い言葉で交わされる場でした。私は医師として
どのように関わればいいのだろうかと不安もありましたが、全員がありのままでいいと受け入れられる感覚に触れ、病院での
自分とは違う心地よい時間を過ごせました。
今回は林先生の船医としてのホットな話題も折々に交えつつ、発言者の真意をみんなで考えるこの場は多様な意見が自然と
交わされ、誰かの言葉が全員の心に響く貴重な空間だと感じました。カフェの名にふさわしく、和やかなティータイムの中で、
今回は参加者の加藤さんの葡萄の差し入れがあり朝もぎたての新鮮な🍇も手土産となりました。
帰宅後には、林先生のサイン入りの本『人生があと200日で終わるとしたら』を手に取り、先生の人柄と人生観に更に触れた
心に残る1日となりました。(黒木さん、女性 2024年9月)
⑩ 本日はリピーターの常連さんばかりでした。そこで先週京都で行われたがん哲学外来コーディネーター養成講座「カフェの未来像--大人も子どもがんカフェを知る」の様子・活気に満ちたディスカッションの様子を報告をしました。あまりの熱気に今日の参加者も養成講座に参加してみたいと声が上がりました。また予定している講師の先生方にも期待している声も上がりました。まだ確定していませんが、みんなで力を合わせて準備していく決意を新たにしました。(2024年7月 店長 林良彦)
⑨ 初めて大分ふぐカフェに参加させてもらいました! 参加したいけど…どんな会なのかな? 私1人で大丈夫かな?
何か話せるかな?…等色々考えてなかなか、参加の送信が送れませんでした。抗がん剤の副作用も続いており当日体調が悪かったらどうしたら良いのか?なども。でも思いきって送信しました。しかし、体調が悪ければ無理しなくて良いですよと先生から暖かい言葉を頂き無事当日を迎え、会に参加することが出来ました。当日は、ドキドキしながら部屋へ。笑顔と暖かい空間が広がっていました! 会が始まり、ドキドキも緊張も少しずつ無くなりました。先生は、パワーMAX!M先生は暖かく! 会に参加の方々はパワフルで癒される笑顔いっぱいで、話を聞くだけで力をもらえました。癌なり、今まで家族と共に乗り越えて来ましたが、なかなか第三者の方に気持ちを聞いてもらうことがなかったのでとても良い経験になりました。まだまだ緊張で上手く話が出来なかったり、聞きたいことが聞けなかったりでしたが、また参加してパワーをもらいたいと思います!皆さん本当にありがとうございました。
(2024年6月 油布さん、女性)
⑧ 今日のふぐカフェには自分を含め8名の参加でした。林先生をはじめ、隈診療所の宮崎先生、臨床宗教師の森さんと医療従事者の方が多かったです。そんな中で自己紹介を簡単に行い日田市に宮崎先生が日田あゆカフェを創られ、6/8に開催されるとの事で林先生がそのカフェで話をされることも告知されました。僕も何か協力できることがあればお手伝したいと思いました。 その後、農園されている加藤さんからニンニクの話があり、ニンニクにまつわる話や食べ方などの話で盛り上がりました。また、その話を聞いていた森さんが違う視点での見解などがあり、なるほどと思うところもありました。その後に患者の立場である佐藤さんの体験で医者からのストレートな告知や看護師からの問いに数字で表す話などがあり、患者さんの気持ちや目線、医者の目線、看護師の目線で捉え方や思うことが違い、いろんな立場での目線や着眼点がある事を知り、考えさせられました。今日のふぐカフェでは宮崎先生のハーモニカも披露されとても素敵でした。6/8の日田あゆカフェがすごく楽しみになりました。
(2024年5月 石井さん)
⑦ 約2年ぶりに参加しましたが、和やかに迎えて頂きました 林良彦先生、事務の石井さん、参加者6人の計8人で、それぞれの
自己紹介と今抱えている問題や状況などを順番に話しました。
お父さんを在宅で看取った方は福岡から参加 家族4人で川の字になって3か月寝ていたそうです。穏やかに逝かれた姿にお母さん、妹さんは満足しているが、ご自分には悔いがあると・・・
農園のお仕事に精を出して達観した暮らしの男性 それでも血圧、酸素などちゃんと計測している・・・
医師とのコミュニケーションをとるのは難しいと語った方
ご自分は17年前にがんに、今は年一の検査で親しかった友人が別の癌と分かり、3ヵ月で亡くなった哀しみを話してくれました。知り合いのお子さんを誘って次回も参加してくれます。
マインドフルネスに詳しくて、中津でがん哲学外来カフェ開設したいと考えておられる方はマインドフルネスの指導をして下さいました。 癒やしのvoiceでした。
私はこれまでの経験と今の課題の地元の病院探しについて緩和ケア病院を教えていただきましたが、舌足らずで突っ込んだ話が
出来ませんでした。( ; ; )
石井さんは鯛生金山の砂金取りの説明をしていたこと等を聞いて、場が一層和みました。
(2024年4月 佐藤さん)
⑥ 友人の前田さんから「今度ふぐカフェがあるのですが一緒にいかがでしょうか?」とラインがあり「いいですね、その後ランチしましょう」と返信した1時間後に横浜在住の難病を抱えた友人から大分へ帰省すると電話がありました。
まさに絶妙なタイミング、ご縁だなと思いふぐカフェに誘い一緒に初参加させて頂きました。
あんなに元気だった自分がどうして?何で難病?受け入れ難い現実の中主治医の放つ冷たい返事に心が凍り付き絶望の淵に立たされました。
今は信頼出来る主治医を得て現実を受け入れつつリハビリに頑張っている友が、林先生の穏やかで優しい語り口に誘われて自分の中にたまっていた思いを吐き出すことが出来ました。横浜に帰ったら地元のがん哲学外来に参加して前向きに生きたいと言ってくれました、本当に誘って良かったと前田さんや林先生に感謝しています。「生活環境や言葉が違っても心が通えば友達であり、心が通じ合う人と出会うことが人間の一番の楽しみである」(新渡戸稲造) まさに今回ふぐカフェに参加させて頂き、苦しみや悩みを抱えていてもお互いの心に寄り添い労り合う「ふぐカフェ」は一筋の光だなと思いました。
自分もサバイバーでもあり、親友を苦しみのはてに亡くして絶望したこともありますが、どんなにあがいても運命は変えられないのであればせめて今を大切に笑顔で生きていきたいとあらためて思いました。
ふぐカフェの後で、久しぶりの青空のもと加藤農園さんの桃の花に癒やされ心身共に充実した一日を過ごすことが出来ました。
皆様優しさをありがとうございました。(2024年3月 小田さん)
⑤ 私は内科の開業医です。開業して33年、その間、在宅医療に17年関わってきました。その私が気になっていたのは、樋野興夫先生のなさっている「がん哲学外来」というものです。 大分の緩和ケアをなさっている林先生は以前から存じていましたが、先生が大分で、がん哲学外来をなさっているということを知り、長い間、気になっていました。
ところで、私も、もうすぐ古希を迎えるという年齢になり、偶然にも、私の診療所を手伝ってくれるという奇特な先生がいらっしゃって、4月1日より、仕事を半分に減らすことができました。医師には定年がありませんが、働き方改革も後押しして、ようやく、私の人生にも、時間的なゆとりができたわけです。
といって、趣味のことと言っても限りがあり、贅沢ができるほどのゆとりもありません。私に医療以外の、何ができるのか悩む毎日でした。そこで、とにかく、いろいろな方にお会いしてみたいと思いました。
ふぐカフェで、患者さんではなく、生きている人としての皆さんにお会いして、さまざまなお話を聞かせていただき、私も、自分の人生について、初めての方に、お話しして、心が透き通っていくような気持ちの良い時間を過ごさせていただきました。誰にも気兼ねせず、心の中を打ち明ける時間。これが、私の目指しているものかもしれません。こんな場所が、医療と患者さんの隙間を埋める道具なのかもしれないと直感いたしました。
林先生のお人柄か、ゆっくりと、普通におしゃべりをしながら、話を広げるでもなく、批判もせず、教育するのでも無い、それでいて、熱心に聞いてくれる司会が心地よく、あっという間に時間を過ごすことができました。何を話していたのかも、よく覚えていませんが、心が洗濯されたような愉快な時間でした。またお世話になりたいと思っています。
そして、できれば、この町で、同じような場所を作れたらと考えております。(2024年2月 宮崎秀人先生)
④ 初めてふぐカフェに参加しました。
店長をはじめ、参加されている方が温かく受け入れて下さったお陰で、拙いながらも自分の思いを言葉にできました。皆さまのお話しはどれも素晴らしく、気付きの多い時間を過ごさせていただきました。今日いただいた紙の「あなたにはまだ、死ぬという大切な仕事が残っている」言葉が心に残りました。日々のタスクを追われ、死を迎える前の自分を想像すらしていない事に気付かされました。店長がおっしゃられた、いい死とは…「感謝できること、ユーモアがあること、許すことができること」
死を前にしてそんな境地になれるか今は自信がありません。またふぐカフェで皆さまのお話を聞いたりしながら、自分で掘り下げていこうと思いました。参加された方の、マインドフルネス=自分を満たすこと。自分が満たされないと人にも与えられない…
とのお話に納得! もっと自分を大切にしようと思いました。
(2024年1月 まえだ ともこさん)
③ 明るくなる頃、農園に着く車を北向きに停めて真っ白な霜の中、まず一歩踏み出す。大きく深呼吸。胸いっぱい朝の新鮮な空気を吸い込みながら正面を見る。高崎山 鶴見山 由布岳 雨乞岳 西には雄城台 南には霊山 東には日本晴れの中 朝日が登る。
さぁ 今日もがんばって がんばって。桃🍑の花芽も少しふくらみかけていますよ。葡萄棚作り 草むしり 休憩 水分補給
自然の流れに身をまかせて作業をしていたら、太陽が真上に。野菜を少し収穫して帰ります。
人は自然の流れの中で過ごして来ました。自由に動き、集まり、自分と違う人と対話することにより違う考えを得て、
自分の社会や未来を創って来たのです。
最後に 私は時間が大嫌いです。(2023年12月 加藤さん)
②ふぐカフェが終わり、ホルトホールから外に出ると、秋晴れの素晴らしい天気。おだやかな日差しがふりそそいでいました。
ふぐカフェ37回目ということで、「そうか、36回で3年としたら、もう4年目になるのか」「いや、待てよ、コロナなどもあった
し、8月はお休みだし・・・」
家に戻り、自分の日記のような手帳を調べてみました。ありました。
な、なんと2019年11月9日のページ、自分が初めて参加したふぐカフェのことが書いてあるではありませんか。ちょうど満4年たったのです。「今回は5年目に入るという記念すべき回だったのだ。俺しか知らないんじゃないか」と一人ほくそ笑みながらこの文章を書いています。
今回も新しい出会いがあり、心に残るお話があり、今日の天気のように穏やかに受け止めてくれる人たちがいて、いつもの「大分ふぐカフェ」でありました。(2023年11月 奈須 俊之さん)
①今回の参加者は、先生を含めて11人でした。がん患者さんやそのご家族が5人、医療従事者5人、臨床宗教師1人でした。
まず、いつも最初に必ず、がん哲学外来の参加にあたっての項目を読むのですが、読み終わった後に、何か質問ないですか?と尋ねたときに、あるがん患者さんが、「横文字や、カタカナが多いとよくわからない。小さな声で早く話すとわかりずらい」というような事を伝えてくれました。
確かに医療従事者は、知らない間に、横文字の言葉や、医療用語の略語を当たり前のように使い、いつも同じようなことを話しているので、早口になっていることも多いと思います。そのことに改めて気づかされました。
患者さんとの信頼関係も、このような事があると、うまくいきませんよね。
先生の、「今、幸せですか?」との問いに、その方は、「意思の疎通が医者とできないことがあっても、
自分でいかに生きるか、よい死にかたをしたい。好きな畑に出て、収穫したものを食べると、とても美味しい」
とも話してくれました。
「幸せは、なるものではない。幸せに気づく。」と言う先生の言葉のお返しにもはっとさせられました。
「体は大切。心が病気にならないように」と言った声かけも、とても心地よかったです。
医療従事者は、患者さんの表面に出ている症状を、データで見るだけではなく、このような声かけと共に
寄り添えられたら、冒頭のような言葉を聞くことはないのかもしれません。
残念ながら、このような心に溜まった不安や、心配に気づくことは現場では多くありません。
なので、このような、がん哲学外来カフェで、皆さんのお話を聞いたり、自分の事を話したり
することで、目に見えないつながりができているような気がします。
ずっと椅子に座っていたので、途中、マインドフルネスストレッチをして、体を緩めてもらいました。
あっという間に2時間が経ってしまい、皆さんそれぞれから話題がつきませんでした。大分駅近くで開催して
いますが、福岡から電車で、山の方から車で、遠くからふぐカフェに参加してくれています。
大分の他の地域にもこのようなカフェが作れればいいね。と言ったところで今回は終了しました。
(2023年10月 阿部純子さん)
㊴ 今回は8月、北海道で在宅緩和ケアクリニックに応援に行った時の様子を皆さんと分かち合いました。中でも印象に残った
終末期患者さんにおこなったディグニティセラピーの話をスライドを交えて披露しました。皆さん一様に在宅の素晴らしさを認識して頂いた気がしました。
その中で花田智子さんが送ってくれたメッセージを転載します。
今回の「ふぐカフェ」では、私の父が肺がんと脳梗塞を起こした事を話せてもらいました。私自身もがん患者であり障害者でもあります。にもかかわらず、私とは病気が違うと言われた事、父親の弱っていく姿をみるのが怖くて逃げていました。でも北海道在住の吉田さんの素敵な家族写真を見て気づかされました。どのような結果になるかわかりませんが、父親の主治医と向きあってみたいと思っています。家族とは改めて良いものだと思えたし、がんで不安に思っている人がいたら一度ふぐカフェに遊びに来てください。きっと背中を押してくれると思います。
(2023年9月 林良彦)
㊳ 今回は、店長が今週末にがん哲学外来コーディネーター養成講座で講演を予定していることから皆さんにお願いして講演内容を
聞いてもらいました。分かりにくかったところ、こうした方が良いと様々な示唆を頂きました。今晩から手直し作業です。
ありがとうございました。
(2023年7月18日 林良彦)
㊲ 今回は、先生を含めて5人でアットホームな感じで始まりました。皆さんと近況を話しながら、自然とセルフケアのことに、
話が行き着いた感じです。先生が、セルフケアをする時に、4つに分けて分類して、その中に項目を作るという話を臨床宗教師から聞いたということをシェアしてくれました。「症状が出ている時」と「出ていない時」「1人でできるケア」や「みんなとするケア」で
4つに分けていくつか書き出してみたら、先生は、遊びの項目が多かったという話を聞いて、私も同じだと思いました。
症状が出ている時、このがん哲学外来も、こうやってみんなと話をするだけで、セルフケアに使えると思うので、ぜひ一度試してみるのもいいと思います。
そして、自分を見つめる内観ということを、お寺でやったことがあるという方の話もありました。自分の小さい頃から今までを、改めて深く見つめ直すことを、お寺で経験した後で仕事に戻ったら、自分の顔つきも変わったし、お客様に対する感謝の気持ちがあふれ出て、対応も素早くなったとのことでした。そして、環境が変わると視点も変わるとの感想や、今いる自分というものを改めて見つめ直すというマインドフルネス、自己客観視ということにもつながるなあと思いました。
自分を客観視することで、怒りや痛みも軽減するというマインドフルネスを少しの時間、呼吸法を中心にみなさんと一緒に共有して今回の会は終了しました。カフェの最後の頃には、皆さんのお顔も最初よりほぐれてみえました。そんな感じの33回目のふぐカフェでした。皆さんもお気軽にお越しください。
(2023年6月25日 阿部純子さん)
㊱ 今回も素敵な出逢いと学びがありました。参加された皆様、本当にありがとうございました。いつ参加しても、家に帰ってきた
ようなそんな感じでいます。緊張するどころか、くつろがせていただいています。どうしてそう感じるのか?福岡からソニックに乗ってきたのに、感覚としては「ただいま」だったりする。「暇気な風貌」で「偉大なるお節介」を売りとしているカフェのマスターがいるから? そしてそこに集まるお客様も皆さん気の置けない方ばかり。安らげる空間がそこにはある。だから、電車に酔いながらもまた来てしまう。ほとんどマニアックです。
今回は「臨床宗教師」の方が来られており、活動内容などについてレクチャーいただきました。私自身仕事柄(=ケアマネ)、「聞くこと」がミッションであると思っていますが、それはまだ「聞いた気分になっているだけ」なんじゃないか?と思わされました。何と表現してよいかわからないけれど、臨床宗教師は本質を聞けるプロだと感じました。臨床の場において、病気の告知など多く行われるそんなシビアな場にこのような方がおられたなら、当事者だけでなく、医療者側だってどんなにか心強いだろうか。大切なのは価値観は皆違う、ということを知ること。「みんな違って、みんないい」。自分の価値観を押し付けない! そういったところは、「大分ふぐカフェ」とも似通ったところが多いな、とも感じました。
また、次回を楽しみにしています。ありがとうございました。(2023.5.24 池田祥子さん)
㉟ 今回はいつものメンバーでのふぐカフェでした。皆さんはいろいろな地域から来られているんですが来る手段がさまざまで電車で来られる方やご家族に送ってもらって来る方、県外から下道を使って来る方などいますが来るまでにはご家族の支援や同意があって来られているので家族の協力があって参加しているんだなあと思いました。参加したふぐカフェで他の人の話を聞くだけでも参加した意義があるという話がありました。僕もふぐカフェに参加して毎回いろいろなテーマで話をするので毎月のふぐカフェが新鮮でいろんな方の話が聞ける事は自分にとってもプラスになる話ばかりで参加する事が楽しみで毎回参加してます。この感想を見て興味を持たれた方は気軽に参加してほしいですね。また、今回のふぐカフェで自分の決断について家族の後押しがあって決断した話がありましたが自分が迷っていることについて家族から後押しがあればこれほど心強いことはないなあと思いました。来月は平日でのふぐカフェ開催ですがすごく楽しみにしてます。
(石井克幸さん 2023年4月23日)
㉞ 今回はリピーターで常連さんの参加でしたので、互いに分かち合いを簡単に行った後、大分ふぐカフェ店長から
「緩和ケア秘録:終末期患者さんのユーモア」と題して、病棟で経験した事例を話させて頂きました。
(林良彦 2023年3月26日)
㉝ 新聞で紹介されていた林先生の著書「最後のカルテ記録」に出会い、縁を頂いてがん哲学外来「大分ふぐカフェ」に参加させて
もらっています。
病を得て暮らしの中で不安が募ったり、心が閉ざされて向けなくなったりする日常から少し離れて 先生、がんの当事者、その
ご家族、医療に関わっている方々・・・のお話を聞ける”場”は私の大切な居場所になりました。カフェでの心に残った”ことば”や
語られた話などを思い出して次のカフェまでの心の支えにしています。
病気のことばかり思い沈んでいないでカフェに出かけて辛いことを周りの人に聞いてもらい、弱い自分を恥ずかしいとか隠そうとしないで打ち明けてみよう! 私も話されている人にそっと寄り添い隣にいて静かにしっかりと語られる言葉に耳を傾け、優しい微笑みを差し出せたら・・・なあ・・・
(樋口典子さん 2023年2月)
㉜ 2018年夏、膀胱がんと診断される。それから骨転移、骨折手術、ランマーク副作用で口腔外科治療、新たな骨転移、、と色々あったが、抗がん剤治療を断り続ける私に医療はいささか冷たいのでは?と思ったこともあった。しかし癌になり5年となる今も私は生きている。ある日、免疫治療でお世話になったA医師から「大分ふぐカフェ」に参加してみてはどうか?と言われ、少し悩んだ後、参加を決心した。
今季最強の寒波が日本列島を包み4日目の日曜日。海抜400〜500mに住む私の町はまだまだ寒気のど真ん中、そこから大分市内の「ふぐカフェ」の開催会議室へ、すごく温かく感じた。304号会議室のドアを恐る恐る開けて入るや否や「藤田さん」ですかと温かい声で迎え入れられた。声の主は主催の林Dr.その人である。その林Dr.のご用命によりこのレポートを提出します。
その日の出席は癌患者4名(私を含む)、ご家族2名、主催者Dr林氏と医療従事者の方1名、計8人の座談会であった。それぞれの方々の自己紹介から個々に体験談等のお話があった。皆様のお話を聞き、患者とは弱い立場であり、苦しみ、悩み、不安の中にいる事を再認識させられた。癌という同じ問題に直面しても何を考え、何を気づき、何を選択するかは百人十色であると思います。そこで以下は私の個人的意見でありそれが多数意見で普遍的なものであるという傲慢な気持ちからではなく、あくまで私自身が経験し私自身の心と体が導いた一つの考え方であるとの事でお聞きいただきたい。しかし私自身の事に関して正真正銘、正直に述べるものであることもお含みおき頂きたい。
巨大医療コンチェルンが一隻の大型船で航行しているようなもの。しかし、船長不在で舵も故障。唯々そのまま進むだけ。方向転換は不可能。しかしこの様に「ふぐカフェ」を開催し続ける林Dr.のその行動行為は「蟻の一穴」になるのかもしれない。思うだけではなく声に出し行動する。敬意に値する。、、、頭が下がる思いである。しかし私はいつからか?人に変わってもらう事、世の中が変わる事、その事は諦めた。いや諦めようと心掛けた。そのエネルギーの持ち合わせがない事を自覚した。しかし自分を変えることが出来ることに気が付いた。すると癌に感謝できそうになった。癌になることで魂の崖っぷちに立たされたのだ。癌に成るべくしてなった己の心と体。そう思うとこれまでの自分の心持が恥ずかしくさえなった。「否定ではなく肯定」「疑いではなく信じること」「闇を見ず光を見る」「幸せを求めるのではなく自らこの瞬間、幸せな気持ちになる」その様にこれまでの自分とは正反対の心となるように、、、この世は変わらねど泥の池に蓮の花を咲かせるように、、、日々、エクササイズしています。大きく深呼吸をしながらストレッチをしながら心のプログラムを「幸せな気持ち」に書き換える日々を楽しんでいます。確実に来る「死」、その瞬間に「幸せな気持ち」でいたい。林Dr.は「心まで病ますまい」と会の中で2度ほど仰った。あわせて「今」だけであると考える私の心境を現わす、30代の頃から時折勉強してきた哲学者「中村天風」氏の一節をご紹介してこのレポートを終了致します。
「さしあたる事柄のみをただ思え。過去は及ばず、未来知られず。」
「たとえ身に病があっても、心まで病(や)ますまい。たとえ運命に非なるものがあっても、心まで悩ますまい。
否、一切の苦しみ をも、なお楽しみとなす強さを心にもたせよう」
(藤田 克剛さん 2023年1月)
これ以前の感想文(第1回~第27回)は、http://peraichi.co/landing_pages/view/miketa1651 をご参照ください。
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