コロナ休校明けの学校の授業スピードは速く、わからないまま取り残され、その影響から「先生の話していることが分からない」「問題や宿題が解けない」という悪循環におちいっている生徒もたくさんいるようです。
授業以外にも部活動があったり、個人の判断とはいえマスク生活も続いています。この環境を受け入れて頑張っている子どもたちを、まずは「よくやっているね」とねぎらってあげたいです。
実際、子どもたちの心身には負担がかかっています。疲れは、難しい問題に向かう意志力を弱らせます。エネルギーを充電するには、休憩し、リラックスすること。私たちも焦らず、無理をせず、しかし歩みは止めず、生徒たちが乗り切っていけるよう、導き応援していきたいと思っています。
生徒だけでなく、子育てをする親御さんにも「お疲れさまです」とねぎらいの言葉を送りたいです。親としての責任は大変なものです。例えば進路決定にあたっては、親子の希望が食い違うことはよくあります。しかしどの親御さんも最終的には「子どもが決めたことですから。」と、本人の意思を尊重されます。
これからの時代、今までの常識や価値観がひっくり返されることがますます増えるでしょう。そうすると「思考できること」「判断できること」がより一層大切になってきます。その思考・判断のためには、土台となる基礎学力は必要不可欠だといえます。これからの時代を生き抜く力を生徒らに付けていくことの責務を、あらためて感じています。