内科にも、呼吸器科や循環器科があるように、コミュニケーションにも様々な領域があります。

医者と同じく、講師も、コミュニケーション研修の中でも得意とする専門領域を持っています。一流講師を目指し、その領域で実績を積み上げていくのが一般的です。

ここまでは順調に講師としてのレベルアップが図れます。ですが、問題はそのあと。
お客様からの依頼で、専門外の研修を引き受けてしまうところに、講師生命を縮める罠が潜んでいるのです。

「ハラスメントの研修はできませんか？」
「マネジメント講習もお願いします」

というように、専門領域でそれなりに評価を受けると、専門外の依頼をいただく機会が増えてきます。それを無理に受けてしまうのは危険。専門外の分野の書籍を２，３冊読んで、えいや！とやってしまうと、お客様には「帳尻合わせ」だとバレてしまいます。

自ら"弱み"をさらけ出す講師スタイルをとっていないか。思い当たる節があれば、講師としての生存戦略を見直しが必要です。