8/1時点の内定率は79.3%。
内定取得者のうち、複数社から内定を取得した人は60.9%にのぼります。
複数内定者の中には、すでに内定辞退の意志を伝え、1社に絞っている人も多くいますが、
内定取得者の12.7%は複数内定を保持し続けている、という調査結果となっています。
出典:就職みらい研究所『2016年8月度(8月1日時点) 就職内定状況(2017年卒)』
http://data.recruitcareer.co.jp/research_data/naiteijoukyou/naitei_s2017-201608.pdf p.11
複数ある内定先から、最終的な入社先をどのように選ぶのでしょうか?
◆ 複数内定者が多い要因:マーケット構造と学生心理複数内定者が6割にものぼる理由のひとつは、
大卒求人倍率が1.74倍と、学生優位の売り手市場であるため、
複数の内定を取得しやすいマーケット構造であることが挙げられます。
さらに、就活スタートから内定までの期間が短いため、
選考までの段階で、入社したい企業を選びきれず、
不安感から「複数の内定をもらってから選びたい」という心理が働くようです。
他にも「内定承諾書に法的拘束力がない」ということが広まるなど、
内定を承諾することそのものに対するハードルが低くなっていることも
理由の一つとして挙げられるかもしれません。
◆ 入社先を選ぶポイント:自分にとって優先度の高い条件が満たされているか当然のことですが、「自分にとって」は人により異なるため、
すべての内定者に対して、一律に有効な対策が取れるわけではありません。
一番避けたいことは、
「本当はその人に合っていたのに、判断に必要な情報が少なかったために選ばれなかった」
という状況です。
できるだけ多くの情報を、様々な方法で発信することを心がけてみましょう。
情報を発信するには…
◎内定後、年の近い先輩社員から会社・仕事についてより詳しく話をしてもらう
◎職場・工場見学など、実際に自分の目で確認・雰囲気を体感してもらう
あるいは、選考の段階で「企業選びで重視するポイント」をあらかじめ聞いておき、
その点を念入りにフォローする、という方法もあります。
◆ 人としての「誠実さ」も見られている「どんな活躍ができるか、キャリアへつながるか」に関わる、
社風や仕事内容について知ってもらうこともちろん大切ですが、
その他にも、人・会社としての「誠実さ」も重視されることもあります。
「一緒にはたらきたい!」と思える人の存在が入社へつながることもあれば、
誠意のない対応や、意図せずともマイナスに受け取られた言動がきっかけで、
内定辞退につながるケースもあります。
採用は、応募者を「見る」だけでなく、応募者から「見られる」ものであることは、
常に意識をしておきたいものですね。
応募者・内定者対応に関するご相談も、お気軽にサポートデスクまでご連絡ください。