特別養護老人ホーム木の花さくやのこれまでの10年間は、大勢の地域の皆様に支えられてのものであったと感じております。
老人ホーム職員だけでは、どうしても食事、トイレ、お風呂など、家の中の日常生活面の介護に時間を要し、例えば書道クラブなど、他の方と関わり合う社会的な生活の楽しみの実現が難しい実情を抱えております。それを補って下さるボランティアさんの存在は、本当にありがたいものです。
今回のデイサービス事業では、クラブ活動のような時間が入居施設に比べて、大幅に増えます。その場に居合わせた方々が、それぞれに楽しみを見いだし、喜びが生まれる時間となるチャンスが増えるのです。
一緒に歌を唄い、笑う入居者の皆様のお姿は本当に楽しそうで、この時ばかりはと、つらさを忘れ、痛みを忘れて楽しんでいらっしゃいます。この笑顔を大切にしてゆけるよう、私達職員は、ご家族様、ボランティアさん、介護の勉強に来る学生さんなど、より多くの方にご来訪いただけるよう場を整え、ご来訪下さる方、ご利用の皆様それぞれの喜びの伝達者として、心と心の間に大きく橋をかけてゆく存在なのだと考えるようになりました。
これまでの人生を愛し、暮らしてきた地域を愛し、ご家族を愛し。そのようなお話をして暮らす皆様の居場所となれるよう頑張りますので、是非お越しください。