「グッド・ドクター」は2013年に韓国で放送されて大ヒットを記録した人気ドラマのリメイク版でもあります。主演はフジテレビで連続ドラマ初主演となる山崎賢人さんであり、自閉症スペクトラム障害を抱えるレジデント(医師の卵)新藤湊を演じています。
病気が原因で周囲の人とコミュニケーションを図る事が難しい湊は、サヴァン症候群と診断されており、驚異的な記憶力を持って医大も主席で合格した実績を持っているのです。湊は古くからの知り合いである大病院の医院長司賀明(柄本明)の誘いでその病院の小児科医でレジデントとして働き始めることになります。
子どもの頃に自分をかわいがってその才能を一番認めてくれていた兄を事故で失った湊は、全ての子どもたちを大人にしたいという強い意志を持ってさまざまな困難に立ち向かっていくヒューマンストーリーになっているのです。
レジデントとして大病院に来た湊は、自閉症という病気からコミュニケーションの困難性などがあり、病院内の医師達からは、湊を受け入れることに難色を示します。
ここまでのグッド・ドクターは1話完結型でストーリーが進んでおり、障害があるが故に患者やその家族に配慮した対応が難しい湊がさまざまなトラブルやクレームを引き起こしてしまいます。しかしながら、全ての子どもを大人にしたいという強い意志と重篤な子ども達の命を諦めない姿勢、さらには大学を主席で卒業するほどの高いIOの知識を用いて的確な診断や処置の提案を行い周囲を驚かせていくのです。
小児科医のエース医師高山誠司には藤木直人さんが、先輩医師の瀬戸夏美は結婚後初連ドラ出演の上野樹里さんがキャスティングされており、その他脇を固める俳優も実力派が名を連ねているのです。ここまでのドラマに関しては、山崎賢人さんが演じる自閉症を抱えた新堂湊の高い演技力に評判が集まっています。夏美は湊が起こすトラブルの数々に振り回されながらも、その能力や子どもを助けたいと考える純粋な思いを認めながら少しずつ関係性を築いていきます。
また、高山は小児外科の誰もが認めるエースで信頼されている医師でありながらも自閉症を抱えた湊が医師になることを頑なに否定しており、その背景には高山の弟が関係している様な描写が描かれているのです。
これからのグッド・ドクターに対しては、さまざまな困難や偏見の目にさらされながらも、湊がどの様に周囲の医師や看護師達に認められて成長していくのか、夏美との関係はどの様に変化するのか、そして高山と湊の関係性がどのようになり湊は本当の医師になれるのかなど見どころがたくさんです。