730ゲストトーク

熊本県の益城町は道路1本を挟んで
右側と左側で被災の状況が違いました。
同じように揺れていると思ったのに・・。


ゲスト:地域微動探査協会   岩本武志氏
聞き手:730運動 かいちょう  飯田耕一氏

令和2年5月14日 
730運動が協賛するコミュニティFM局 エフエム豊橋。そのゲストとして地域微動探査協会の岩本さんにご出演いただきました。ご出演話された時の内容を文章に書き起こしたものです。

【ゲストプロフィール】

・岩本武志(いわもとたけし)

・大阪府在住 39歳 A型

・家族 妻・子供一人(0歳3カ月)

・(一社)地域微動探査協会 事務局 所属

・趣味 バンド活動(年1回程度ライブ開催)、ゴルフ、居酒屋巡り。



お仕事について
飯田:『地域微動探査協会という固いお名前ですが、どういうお仕事でしょうか?』

岩本:「微動探査」という言葉自体を初めてお聞きになる方が多いかと思います。
微動探査というのは、実際に地震が起こった時にその地盤(家がある下にある土地)がどれくらい揺れるか、揺れやすいかを測る地盤調査の一種です。微動探査を日本全国、ひいては世界に普及していく事を使命に仕事をさせて頂いております。


揺れ方は同じじゃない? 

飯田:『地盤によって揺れ方が変わると言うこと聞いたんですけどどういったことでしょうか?』

岩本:あまり地盤の揺れ方が違うとかのイメージが湧きにくいかもしれません。例えば豊橋市で震度5強の地震が起きた場合、テレビのテロップで地震速報が流れます。それをご覧になられると豊橋市にお住まいの皆さんは「豊橋市全体が震度5強で揺れているんじゃないの」と思われるでしょう。しかし、実はそうではなく、場所によってそれよりも大きく揺れている所もあれば小さく揺れているところがあるという事が分かってきました。


道一本の幅の差が・・

その原因が分かったのは2016年の熊本地震です。熊本地震で被害の大きかった益城町。道路1本を挟んで右側と左側。同じように揺れていると思ったのが全然違いました。そういうことが何か所も見られました。結局これを詰めていったところ、お家の作り方、築年数の新しい家か古い家だけではなく、どのような地盤の上に建っているかが、被害の大きな分かれ目だと分かってきました。』


プリンと寒天の例え話し
飯田:『地盤が軟らかい方が、揺れが大きくなるという事ですか?』

岩本:『はい、そうですね。お家が建っている直下の地盤が軟らかい方が地震が来た時に大きく揺れ、また逆も然り。硬い地盤の上に建っているお家は大きく揺れない、もしくは(揺れが)小さくなると考えられます。』

飯田:『以前、 YouTubeで見たことあります。地盤をプリンと寒天に見立てお皿の上に乗せて同時に揺らすんです。すると、寒天はあまり揺れないけど、プリンの方はプルンプルン揺れていました。軟らかな地盤はプリンのような場所に家が建つイメージでいいですか?』


地盤の差が 揺れの差

岩本:『仰っていただいた通りで、実際にお家が建っている地面の中はなかなかご覧になられたことないかと思います。実際に中にプリンが入っているわけではないですが、それに見立てるくらい軟らかい地盤というのは日本全国どこにでもあるということが分かってきています。』


見える化
飯田:『見えなかった場所を数値化、見える化してお客様にお示しをする事が岩本さんの仕事という事ですね?』

岩本:『はい、これまでは足もとがどのような状態なのか?どれほどのリスクなのか?知ることができませんでした。しかし微動探査を行うことによって地盤が地震が来た時、大きく揺れるか?そうでないのか?。その判断ができるようになりました。これが住宅レベル、宅地レベルでできるようになったことは大きな進歩だと思います 。』


お客さんの反応は?
飯田:『そのお話しをお客さんした時の反応はいかがでしょうか?』

岩本:『今まで地面の中がどうなっているっていうところをあまり知る術がありませんでした。皆さんもまだそれを知って「?」という感じはありますが、実際起こった事例として、先ほど申し上げました熊本地震での教訓などを今お一人お一人とお話させて頂いてご理解を進めて頂いている状況です。

仕事のやりがいは?
飯田:『このお仕事を通じてやりがいはいかがでしょうか?』

岩本:『そうですね、日本は世界的に稀に見る地震大国です。皆さんもご経験があるだけでも何回も大なり小なりの地震を経験されていると思うんです。大きな地震が来て何かしらの被害に遭われている方もいらっしゃいます。

この微動探査をすることによって、被害をあらかじめ予測することができ、(防災の為の)ツールとして使えます。微動探査を行っていただいて、見えない地盤の状況を把握してから対策をしていただく。そうすることが防災や減災に繋がります。ちょっとかっこいい言葉で言いますと皆さんの生命と財産を守る、そういうところに貢献出来るこの仕事にやりがいを感じております。』


住んでいるご自宅も
飯田:『あと、今建っている既存宅にも応用できると聞きましたが?』

岩本:『はい、微動探査を行う機械を使います。通常の地盤調査は地面で行うのですが、これは技術開発中ではありますが、ご自宅の強度を測るための道具として使えるようになります。これからお家を建てられる方もそうですが、今、お住まいのご自宅の地震の対策をされたい方も微動探査をご活用いただければと思います。



3密を避けるには?
飯田:『新型コロナの影響で在宅、待機という状況の方が多いと思います。全国的にそうですけど、関東地方や岐阜や長野のでも地震がありました。ツイッター等でコメントを見ていると、「この状況で避難はできない、やめて」とか悲鳴に似たコメントも上がっていました。そういうところでも微動探査協会さんがが良い方向にリードしてくださると聞きましたが、そのあたりの説明を岩本さんからしていただけますか?』

岩本:『はい、今、3密を避ける中、自宅待機をする方が大変多いと思います。仰るように「この状況で地震が来たらどうするの?」。これは目下の課題です。


自宅を避難場所に
避難場に行くことによって三密を作ってしまう。それを防ぐ一番良い方法は自宅で安全に待機ができることです。今いる場所が避難所として適しているかを問うていかないといけないのです。先ほど申し上げたように、微動探査はそのお家が建っている建物の直下の地盤の強いか弱いかを測る事ができます。避難所である以上やはり地震に対しても強い地盤でないといけないですし、(地盤が)強くないところであれば耐震補強をするとか、制振装置をつけていただくとか色々手立てはあります。その中でまずその地盤が強いか弱いかを知る一つの手段として有効活用できると考えております。是非こちらを読んでいる皆さまにもご活用いただければと思います。


理想を広めていく
飯田:『地震というのは日本全国にも通じる課題です。岩本さんの活躍によって今後の防災、安全な家づくりが広がると思います。今後とも730運動共々よろしくお願いします。』

岩本:『はい、宜しく願いします。』

飯田:岩本さん、今回はありがとうございました。


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ゲスト プライベートカット

岩本さんは子煩悩なパパさん。(お子さんは生後3カ月)
こちらの写真をラジオ番組の番宣用に使わせていただきました。
以前、岩本さんとご一緒した時「帰宅して息子をお風呂に入れるのが楽しみで・・」と嬉しそうな顔をされていました。その時の顔が印象的でした。