私は今、マインドフルピラティスを通じてたくさんの方の健康づくりをサポートしています。レッスンを受けに来られるお客様がよく仰るのは、『自分でしっかり身体を整えたいと思うけど、なかなか自分一人ではやり方が正しいのか分からないし、同じメニューに飽きてしまったりして、モチベーションを保つのが難しい。』ということ。それ故に、結局上手くいかず身体を更に酷使して、身体にも心にもどんどんストレスを溜めていかれているのです。しかしこのままの状態を続けて、『10年後も本当に大丈夫なのか？』私はそれがとても心配でなりません。

…と、偉そうに書きましたが、実はかく言う私も、自分の身体のことなど振り返らずに仕事に没頭してしまい、倒れてしまった経験があります。

大学卒業後、相場を扱う投資の世界で私は営業職として、朝から晩まで休日も関係なく働き詰めの毎日を送っていました。リーマン・ショックやサブプライムショックを体験した世代です。営業としての数字の責任と、何千何億というお客様のお金を動かす日々のプレッシャーにいつしか心身が限界を迎え、31歳の時に人生初の入院を経験しました。

あの時の記憶は今でも鮮明に覚えています。
自分では大した異常を感じていなかったのに、研修のため大阪から東京へ向かう新幹線の車内で突如、猛烈な悪寒に襲われたのです。やっとの思いで到着した品川のクリニックで解熱剤だけ点滴するも、結局研修中に倒れ救急搬送されました。しかも、担当医師は東京に泊まっての療養を強く勧めていたにも関わらず、どうしても大阪の自宅へ帰りたいと無理強いをし意識が朦朧としたまま帰宅したら、処方された抗生剤が全く効かず大阪の自宅から夜中に再び救急車を呼び搬送され、今度は即入院となりました。40度近い高熱にうなされ続け、何が何だかわからないまま１週間の入院生活を送り、もらった病名は腎盂炎。数日間自分一人では満足に動くことすらままならず、看護師に洗髪してもらうほどでした。


ようやく熱が引いた頃、ふと自分の人生について冷静に見つめ直してみました。『私の人生はこのままで良いんだろうか』と。30という年齢、過酷な職業、人生の喜び、結婚への希望、その他色々と思案した結果、退院後に即退職届を提出。幾つかの仕事を経ながら、自ら心身の健康を獲得するための手段として出会ったのがピラティスでした。


その出会いから5年が経過した37歳の時、インストラクターをしていた私にピラティスに対する意識の大変換をさせる出来事が起こりました。ピンピン元気であちこち動き回っていた父が末期ガン宣告されたのです。抗がん剤治療を選択して余命2年と言われていたものの、皮肉にもその予言通りに突如下半身が動かなくなった父は、あっという間に終末医療を迎えました。その為、私の住む福岡から父の入院する山口へ2ヶ月間奔走。週2回高速を飛ばして車で片道3時間、汚物の処理から、身体を拭いたり洗濯をしたり、オムツや食べ物を買いに走ったり…。福岡の自宅での主婦業と自分の仕事も並行させながらの日々でした。

ところが、無事に最期を見送った矢先に起こったのは、京都で一人暮らしをしていた母がまさかの認知症発症。精神的なショックから父の死を受け入れられなかったのです。旅立ちの日の真夜中になっても全く連絡が付かず、「もしかして倒れているのでは無いか」といった考えが頭をよぎり、すぐさま警察に連絡しました。

結果、生きてはいたものの、そこにかつての母の姿はなく、恐ろしく気性の荒い凶暴化した”老婆”がいたのです。

父も母も、元気に過ごしていたはずの人間が、まさに突然電池が切れたかのように動けなくなってしまう現実を、嫌という程見せつけられました。


当初は”ただ毎日を健康に送りたい”といった目先的な理由で始めたピラティスでしたが、前述の経験から、『なぜこうした生活習慣病は起こるのか』ということを徹底的に学ぶこととなり、行き着いた答えは結局『心と身体双方の健康』だったのです。

ガンや認知症といった生活習慣病の潜伏期間は約20年と言われています。私はもうじき40歳を迎えますが、40、50代をどのように過ごすかでその後の人生がどれほど大きく変わってしまうかということを痛感させられました。


病院も薬も、はたまたショッピングや外食といった手段でさえ、それらはあくまでも対処療法でしかありません。根本解決のためには、自分自身にしっかりと向き合い、人間が本来持っている自己免疫力などの能力を引き出すことが必要不可欠なのです。

文明の利器に頼り、日々の忙しさに追われ、気付かぬうちに身も心も悲鳴をあげ、その結果として病は訪れるのです。

人生は一度きり。同じ生きるなら、やりたいことをやり切って終えたくないですか？何もしなければ、身体も心も老いて朽ちて行くだけ。しかし心身を思うままにコントロールできたなら、どれほどストレスフリーで充実した人生になるか、想像してみてください！
『本気で変わりたい！！』と願う方に、一生のサポートを愛をもって全力でさせていただきます！