岐阜県吹奏楽研究会

楽しく、広める音楽の輪
管楽器の消毒について
基本
消毒に使うものについて
新型コロナウィルスに関しては、まだ科学的な知見が少なく、実証性が乏しいです。よって、既存の消毒方法が効果的であるだろうという前提で本HPでは消毒の方法を紹介します。
練習の前と後に
楽器には消毒できない部分があります。そのため、まずは楽器にウィルスが付着しないようにすることが大切です。
練習前には手洗いと手指消毒をして、まずは演奏者自身が清潔な状態になりましょう。また、歯磨き,うがいもしましょう。
練習後にも同様に手洗いと手指消毒をしましょう。
ケースなど手を触れた部分もアルコールなどで消毒しましょう。スワブやクロスは絶対に共用しないようにして、定期的に洗いましょう。
なお、東京大学保健センターによると、手に汚れが付いたまま消毒をすると効果が薄れます。手洗いで汚れを落としてから、消毒をしましょう。http://www.hc.u-tokyo.ac.jp/covid-19/action2/
各種消毒方法について
消毒につかうものの成分についてよく確認しましょう。濃度や成分によって消毒効果が得られない場合があります。
主な参考サイト(東京都福祉保健局新型コロナウィルスFAQ)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/coronasodan.files/corona_faq.pdf

スプレータイプのものについては直接噴射するとウイルスをまきちらす可能性があるので、布などに染み込ませてからふく方がよいです。http://www.hc.u-tokyo.ac.jp/covid-19/action2/

楽器用クリーナーについては別途記載

アルコール(エタノールなど)
消毒用アルコールのうち70パーセント以上がアルコール成分だと消毒効果あり。60パーセントでも効果ありという報告もあるらしい。
楽器の部位によって消毒に使用可能。銅・真鍮・木・革などは変色するので使わない。また、金管楽器のラッカーも材質によっては変質します。メッキされていない場所も避ける。使う場合は楽器屋に相談しましょう。

中性洗剤
薄めて楽器の洗浄につかうことが可能。楽器用クリーナーを用いることが望ましいが、経験上多くの楽器奏者が使用している。中性洗剤に含まれる一部の界面活性剤に消毒効果が認められる。使用する場合は、楽器屋さんに相談するか、古い楽器で試してみる。
効果のある成分についてはNITEの報告を参照するとよい。

https://www.nite.go.jp/information/osirase20200529.html

NITEにて有効な界面活性剤が含まれる商品リストが公開されています。
https://www.nite.go.jp/information/koronataisaku20200522.html

煮沸消毒
80度で10分以上で消毒効果あり。楽器の消毒には向いていない?スワブなどはよいかも。

次亜塩素酸ナトリウム水
アルカリ性の消毒剤。哺乳瓶の消毒などで使用。商品名でいうとミルトンなど。アルカリ性なので、楽器に使うのはよくないと思われる。次の次亜塩素酸水と混同しないこと。

次亜塩素酸水
金属やゴムを変質、変色させる可能性が高いので、ph3.0以下の強酸性であれ、ph5.5の微酸性であれ、楽器消毒には使用しない。
次亜塩素酸水は性質的に不安定で、保存期間が長引くと消毒効果が減る。

6月4日付の文部科学省からの連絡で次亜塩素酸水について、学校での使用について注意勧告がありました。

・次亜塩素酸水は、「次亜塩素酸ナトリウム」とは異なるものであり、新型コロナウイルスに対する有効性についてはまだ十分確認されていません。

・次亜塩素酸水の噴霧器の使用については、その有効性及び安全性は明確になっているとは言えず、学校には健康面において様々な配慮を要する児童生徒等がいることから、児童生徒等がいる空間で使用しないでください。


https://www.mext.go.jp/content/20200604-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf

参考
https://www.nite.go.jp/data/000109487.pdf  資料7ページ
(NITEの報告。Phや塩素濃度を変えて、消毒効果を検査。引き続き、実験が必要と結論。)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000056737.html
(北海道大学の研究結果。微酸性の次亜塩素酸水の消毒効果を実証。)
http://www.kansensho.or.jp/sisetunai/kosyu/pdf/q016.pdf
(日本感染症学会のHPから。次亜塩素酸水で金属機器の消毒はやめる。)
http://www.ipa.or.jp/info/2019/info_2019_corona_gakuyaku3_02.pdf
(日本薬剤師会。新型コロナウイルス感染症への対応。次亜塩素酸ナトリウム水での消毒上での注意も記載)

ウイルスが不活化するまで置いておく。
現時点で判明している新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の残存期間としては、エアロゾルでは 3 時間まで、プラスチックやステンレスの表面では 72 時間まで、というものがある。銅の表面では 4 時間以降、段ボールの表面では 24 時間以降は生存が確認されなかった。
国立感染症研究所 0520発行 新型コロナウィルス感染症に関する感染管理
https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/2019nCoV-01-200520.pdf
4 環境整備 内の記載
※代替わりでの楽器の交代をする場合、楽器全体を洗浄しておいて3日置いておくことで感染防止になると考えられる。

各種消毒方法について
消毒につかうものの成分についてよく確認しましょう。濃度や成分によって消毒効果が得られない場合があります。
主な参考サイト(東京都福祉保健局新型コロナウィルスFAQ)
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/iryo/kansen/coronasodan.files/corona_faq.pdf

スプレータイプのものについては直接噴射するとウイルスをまきちらす可能性があるので、布などに染み込ませてからふく方がよいです。http://www.hc.u-tokyo.ac.jp/covid-19/action2/

楽器用クリーナーについては別途記載

アルコール(エタノールなど)
消毒用アルコールのうち70パーセント以上がアルコール成分だと消毒効果あり。60パーセントでも効果ありという報告もあるらしい。
楽器の部位によって消毒に使用可能。銅・真鍮・木・革などは変色するので使わない。また、金管楽器のラッカーも材質によっては変質します。メッキされていない場所も避ける。使う場合は楽器屋に相談しましょう。

中性洗剤
薄めて楽器の洗浄につかうことが可能。楽器用クリーナーを用いることが望ましいが、経験上多くの楽器奏者が使用している。中性洗剤に含まれる一部の界面活性剤に消毒効果が認められる。使用する場合は、楽器屋さんに相談するか、古い楽器で試してみる。
効果のある成分についてはNITEの報告を参照するとよい。

https://www.nite.go.jp/information/osirase20200529.html

NITEにて有効な界面活性剤が含まれる商品リストが公開されています。
https://www.nite.go.jp/information/koronataisaku20200522.html

煮沸消毒
80度で10分以上で消毒効果あり。楽器の消毒には向いていない?スワブなどはよいかも。

次亜塩素酸ナトリウム水
アルカリ性の消毒剤。哺乳瓶の消毒などで使用。商品名でいうとミルトンなど。アルカリ性なので、楽器に使うのはよくないと思われる。次の次亜塩素酸水と混同しないこと。

次亜塩素酸水
金属やゴムを変質、変色させる可能性が高いので、ph3.0以下の強酸性であれ、ph5.5の微酸性であれ、楽器消毒には使用しない。
次亜塩素酸水は性質的に不安定で、保存期間が長引くと消毒効果が減る。

6月4日付の文部科学省からの連絡で次亜塩素酸水について、学校での使用について注意勧告がありました。

・次亜塩素酸水は、「次亜塩素酸ナトリウム」とは異なるものであり、新型コロナウイルスに対する有効性についてはまだ十分確認されていません。

・次亜塩素酸水の噴霧器の使用については、その有効性及び安全性は明確になっているとは言えず、学校には健康面において様々な配慮を要する児童生徒等がいることから、児童生徒等がいる空間で使用しないでください。


https://www.mext.go.jp/content/20200604-mxt_kouhou01-000004520_1.pdf

参考
https://www.nite.go.jp/data/000109487.pdf  資料7ページ
(NITEの報告。Phや塩素濃度を変えて、消毒効果を検査。引き続き、実験が必要と結論。)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000056737.html
(北海道大学の研究結果。微酸性の次亜塩素酸水の消毒効果を実証。)
http://www.kansensho.or.jp/sisetunai/kosyu/pdf/q016.pdf
(日本感染症学会のHPから。次亜塩素酸水で金属機器の消毒はやめる。)
http://www.ipa.or.jp/info/2019/info_2019_corona_gakuyaku3_02.pdf
(日本薬剤師会。新型コロナウイルス感染症への対応。次亜塩素酸ナトリウム水での消毒上での注意も記載)

ウイルスが不活化するまで置いておく。
現時点で判明している新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の残存期間としては、エアロゾルでは 3 時間まで、プラスチックやステンレスの表面では 72 時間まで、というものがある。銅の表面では 4 時間以降、段ボールの表面では 24 時間以降は生存が確認されなかった。
国立感染症研究所 0520発行 新型コロナウィルス感染症に関する感染管理
https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/2019nCoV-01-200520.pdf
4 環境整備 内の記載
※代替わりでの楽器の交代をする場合、楽器全体を洗浄しておいて3日置いておくことで感染防止になると考えられる。

金管
マウスピース
演奏前後に、水洗いし、市販のマウスピースクリーナーで消毒しましょう。シャンクにもスワブを通して汚れが付かないようにしましょう。洗浄後はしっかりとふきとりましょう。
本体(内側)
フレキシブルクリーナーやスワブに市販のクリーナーか薄めた中性洗剤を染み込ませ、菅の内部を掃除します。そのあと、水洗いしましょう。
全体をやるのが難しい場合も、マウスパイプだけなど部分的に行ったり、スワブを通し水気をとるだけでもウイルス除去効果が期待できます。

本体(外側)
アルコールもしくは楽器用クリーナーを染み込ませた布で拭き、クロスで丁寧に乾拭きする。ただし、ラッカーをアルコールで消毒すると変質する可能性があります。
水捨て用の布について
毎日取り換え、洗濯や煮沸消毒する。
できるだけ、使い捨てのものを使い、ビニール袋などに入れて毎日処分することが望ましい。
本体(外側)
アルコールもしくは楽器用クリーナーを染み込ませた布で拭き、クロスで丁寧に乾拭きする。ただし、ラッカーをアルコールで消毒すると変質する可能性があります。
木管
マウスピース
木管マウスピース専用のクリーナーで消毒する。
クラングのマルチクリーナーがよい。
もしも、手に入らない場合、乳幼児向けのお手拭きで代用することもできる。ただし、消毒効果は弱まる。
薄めた中性洗剤で洗浄するという方法もあるが、エボナイト製のマウスピースの場合、水道水の塩素濃度によって変色することがある。
バンドレンのホームページで洗い方が紹介されています。
https://vandoren.fr/en/faq-for-covid-19/

アルコールや次亜塩素酸水などで消毒すると変色などが起こるので使用しない。なお、フルートの頭部管は金属製であればアルコール消毒できる場合もあるので、楽器屋に相談してください。
本体(内側)
スワブを通す。(常日頃の整備と同じ)
クラリネット、バスクラなど木製のものはアルコールなどにより変色、変質するので使わない。
フルートやサックス、プラスチック管のクラリネットであれば、薄めた中性洗剤で消毒できる場合もあります。消毒後は薬剤が残らないようにしっかりとふき取りましょう。
本体(外側)
クロスで拭く。(常日頃の整備と同じ)。
あとは内側と同様。

本体(外側)
クロスで拭く。(常日頃の整備と同じ)。
あとは内側と同様。

打楽器
基本的に手に触れるような部分については、アルコールを用いて消毒する。ただし、すぐにふきとることが大切。
もしくは、市販のマウスピースクリーナーや薄めた中性洗剤をで代用する。こちらもすぐにふきとる。
まずは手洗いをしっかりとすることが大切。

手で触れない部分についてはクロスで普段のお手入れと同じように乾拭きをしましょう。







コントラバス
基本的に手に触れるような部分については、アルコールを用いて消毒する。ただし、すぐにふきとることが大切。
もしくは、市販のマウスピースクリーナーや薄めた中性洗剤をで代用する。こちらもすぐにふきとる。
まずは手洗いをしっかりとすることが大切。











その他
楽器用クリーナー
楽器用クリーナーに関する新型コロナウィルスへの消毒効果は成分がわからないこともあり多くの場合、不明。しかし、清潔に保つことで一定の効果はあると思われる。
(購入する場合は地元の楽器屋さんに発注しましょう!)
ヤマハ マウスピースクリーナー (ノンアルコール、非イオン界面活性剤)
https://jp.yamaha.com/products/musical_instruments/winds/accessories/care/mpc3/index.html

6月11日付でヤマハがNITEによりヤマハ製のクリーナー三種類にコロナウィルスの消毒効果が証明された、と発表しました。
https://download.yamaha.com/files/tcm:39-1344870

ヤマハのホームページの楽器の消毒についてのQ&A
https://jp.yamaha.com/products/contents/winds/faq/index.html

クラング マルチクリーナー
https://www.klangbrass.net/original.html

スーパースリック ステリスプレー
販売元サイト見つけられず、ノンアルコールタイプ

VIVACE マウスピースクリーナ―(楽器ケースの消毒にも使用可能)
https://www.nonaka.com/vivace/products_09.html

ROCHE THOMAS  Mi-T-MIST(アルコール70%配合)
※成分的にコロナウィルスの消毒効果があると考えられる。
※アルコール70パーセントのため、アルコール消毒液として使用する。例えば、ラッカーの消毒には向いていないかもしれないので、使用する場合は楽器屋に相談。
https://www.rochethomas.com/


愛知県吹奏楽連盟とバルドン楽器による消毒方法の紹介




仙台城南高等学校吹奏楽部の取り組み
非常に丁寧に活動再開の留意点をまとめていらっしゃいます。作成された仙台城南高等学校の佐藤先生と部員の皆様に掲載の許可をいただきましたので、転載します。なお、内容に関しては下記の通り、但し書きがありますので、よくお読みになってください。
佐藤先生より

各教育委員会や学校から具体的な指示が出ている学校、逆に特に明確が指示がなく自分達で模索していく学校など、様々あるようです。この文書を礎にして今後の活動再開について検討していただければ幸いです。この文書は私からの提案にすぎません。今後の活動再開に際して、各教育委員会の方針や学校の方針に従いつつ、お互いが理解を深めながら円滑に進めていただければ幸いです。私は研究者ではないので、根拠が弱い部分、認識が間違っている部分があります。その時は、どうぞご指摘ください。バージョンアップをしていきます。よろしくお願いいたします。
なお、この文書をご覧になって、消毒を行う場合は、自己責任で行ってください(生徒の皆さんは必ず、顧問・指導者の先生と相談してから)。特に、熱湯を使う煮沸消毒による火傷、界面活性剤によるマウスピースの消毒によるクラリネットとサックスのマウスピースの変色、唇や口内の荒れ等、エタノール消毒による楽器の変色などの危険性があります。注意してください。
今回、ドイツの研究結果を日本語に翻訳された西南学院大学の須藤伊知郎先生を通してドイツの研究者から公開の許可を取っていただきました。須藤先生に多大なる感謝を申し上げます。
是非、全国の皆さんの力でコロナ禍を乗り切っていきましょう!!

 水道水の塩素濃度の高い地域や季節によって高くする時期では、水道水を利用して界面活性剤による消毒液をつくり、エボナイト製のクラリネットとサックスのマウスピースに使用すると、変色が起きやすいというご指摘がありました。ご注意ください!!

なお、勉強会などで配付した場合は、

 ・責任者の氏名/所属/連絡先

 ・勉強会等の名称

 ・勉強会等の内容

 ・「内容を恣意的に改竄しない」こと

を下記のフォームを利用するか、右記のQRコードをスマホ等で読みこんで、ご連絡ください。

https://ws.formzu.net/dist/S60305242/


[文書のダウンロード]https://drive.google.com/file/d/13P4ndPj8AB0TTt-H56SiFeqt8ajAMN4w/view?usp=sharing