ヴィンテージ(中古)ピアノは、欧州の乾燥された環境で経年劣化しながら熟成していきます。それはまるでワインのような熟成で、製造年により特徴ある音色があります。この経年までも個性の一つとなっているヴィンテージピアノは、やはり新品にはない深い響きを持ち合わせています。Gala工房は、お客様に安心してお楽しみいただける品質のピアノをお届けします。
ベーゼンドルファーとスタインウェイ
の違いってなに?
ベーゼンドルファーとスタインウェイは、設計段階で明確に表れています。
スタインウェイは、音を引き締めるようボディを厚く設計され、音の減衰を早め、一粒一粒の音の立ち上がりをできるだけ素早く、鋭く、そして明るい音色です。その為スケールの大きな構築力のしっかりしている曲に適しています。
ベーゼンドルファーは、(特にヴィンテージピアノは)この減衰音をできるだけ伸ばすところにその特徴があり、その為ボディを薄く、かつその材料は音の生命である響板と同じ「スプルース」で作られピアノ全体で一つの音作りをしています。また、低音部の鍵盤が普通の88鍵より9鍵(Model290インペリアル)、4鍵(Model225)多く設計され、超低音の果す役割は音楽の幅を広げると共に弦の共鳴により普通の最低音部の約2オクターブの範囲の音色を美しくしています。
ベーゼンドルファーの大きな特徴は、低音部の鍵盤が拡張されていることです。
Model290“インペリアル”は、低音部を通常の88鍵盤より9鍵、Model225では4鍵低音部が多く作られています。
このエクステンドキーが追加されることにより、音域が広がったばかりでなく、ピアノ自体のフレームや響板も大きくなり、拡張弦が共鳴弦として作用することで更にスケールの大きい響きになりました。これにより、オーケストラのような時に深く、時にささやくように繊細な響きを奏でられます。
拡張された鍵盤は、標準の音域である88鍵盤と区別するため黒い鍵盤にされています。
ベーゼンドルファーはピアノのボディ部分に、音を響かせる秘密があります。
1台に使われる木材の80%以上が響板にも使われる最高級の【スプルース】が使われています。この木はオーストリアの標高800m以上の厳しい環境で育った樹齢約100年のものに限り、特に樹液が少なくなる冬に伐採されます。
ーー天然乾燥ーー
その木材は屋外で役5年をかけて自然な状態で乾燥させ、反りやねじれを少なくします。その後各パーツに適した含有率になるまで3か月から1年室内でさらに乾燥させます。
ーーボディの作りーー
ピアノのボディとなる外板はスプルースの1枚板が使われ、その内側に多くの切れ込みを入れ、木材に無理な力がかからず、響きを損なうことがなくなります。また、ボディの厚みも他社と比べ薄く作られ、まるで弦楽器のようにボディ全体が響きを増幅させ楽器全体が共鳴します。
ベーゼンドルファーは、どちらかというと大きなコンサート会場よりはヨーロッパンのサロンや教会、中小規模の響きの良いコンサートホールで使うことを前提とし、大型ホール全体に音を飛ばすような、金属的な音の成分を徹底的に排除する設計が為されています。
ベーゼンドルファーは、弦を止めるピンが打ち込まれているピン板という部品が木製で出来ているものが多くあります。これを【オープンフレーム】と言います。ベーゼンドルファーも1990年ごろ、大きなホールが巷で多く作られたときには、ベーゼンドルファーも金属製のピン板を使用していますが、現在はまたオープンフレームを使用しています。
強度を考えたら20トンを超える張力を支えるのですから当然ピン板を金属で覆い保持を助けた方が良いに決まっていますが、金属フレームに音の発生源である弦とピンに触れないようにし、しならせることによって伸びのある、まろやかな音色を作っています。
オープンフレームを使っているピアノはほかにもフォルテピアノ由来の古い構造であるプレイエル、ベヒシュタイン、グロトリアンなどがあります。
Gala工房と出会ったお客様の現在の様子をお伺いしました。
1958年(昭和33年)㈱河合楽器製作所入社。
1964~1970年(昭和39~45年)河合楽器ピアノ調律技術者養成所。在職中はピアノ製造の各部署をめぐり、ピアノ製造のすべてに関して携わる。
1988年(昭和63年)ベーゼンドルファーの日本の総代理店 日本ベーゼンドルファー(株式会社浜松ピアノセンター)入社。ベーゼンドルファーの生誕地 ウィーン本社の工場にてベーゼンドルファーの製造について習熟する。世界の名器ベーゼンドルファーのみならず、アンティークピアノの修復に携わる。
2000年(平成12年)日本ベーゼンドルファー退社。
2005年(平成17年)Gala工房創設。ドイツから輸入したピアノをオーバーホールし、ユースドピアノとしてよみがえらせ、販売している。
日本ピアノ調律師協会会員。
ベーゼンドルファーを
愛してやまない3人で
ヴィンテージ・ベーゼンドルファーを
お届けしています。
“まるで嫁をもらいに行ったときのようでした。”
以前Gala工房でピアノを購入されたお客様にいただいた一言です。
まさに私たちGala工房は、それぞれ個性あるピアノ1台1台を大切に扱ってくださる
お客様にピアノを託しているような気持ちで販売しています。
ピアノの調律・修理を60年以上続け、KAWAIからベーゼンドルファーと国内外のピアノをよく知り尽くした福田泰博。
妻・多恵子は、KAWAIからずっと一緒に楽器業界に勤め続け、
2002年までベーゼンドルファーの日本総代理店であった浜松ピアノセンターで社長秘書兼営業を任されていました。
多くのベーゼンドルファーファンのお客様と今なお親交が熱く、
「ベーゼンの福田」とも呼ばれたベーゼンドルファーを愛してやまない福田夫妻。
そして、娘・高橋恭子が両親のベーゼンドルファーに対する熱い想いを皆様にお届けしていきます。
ドイツの信頼のあるヴィンテージピアノ専門社からベーゼンドルファーらしい、まろやかな音色ののもの、そしてお客様がこれから永くお付き合いされるピアノとして安心して使用できる品質のものをセレクトして輸入しています。
Gala工房では2008年(ベーゼンドルファーがヤマハの傘下になる)以前のベーゼンドルファーのシリーズ Model170、200、225をご用意しています。
そこには創業200年近くオーストリアに受け継がれている音色の根源が残されているとGala工房は考えているからです。
日時を決めていただき、試弾もできます。
完全予約制で1日1組限定。ゆったりとした時間の中でピアノと対話してください。
日時を決めていただき、試弾もできます。
完全予約制で1日1組限定。ゆったりとした時間の中でピアノと対話してください。
【所在地】 |
静岡県掛川市長谷1丁目15-6 |
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【営業時間】 |
10:00~20:00 |
【定休日】 |
不定休 お越しになる前に一度お電話ください。 |
【地図】 |
東海道新幹線・JR東海道線 掛川駅から車で5分 |
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