自分にできることで、誰かの役に立ちたい。
与えられた役割を、期待値以上の成果で応えたい。
家族や仲間、身近な人たちのために、できることをしてあげたい。
こんなことを想いながら、日々頑張っている女性がいました。
彼女が仕事で、あるプロジェクトに携わっていたときのこと。
毎日残業をしなければならないほどの仕事量。へとへとでした。
部下や後輩に指示やお願いをするよりも、『自分でなんとかした方が早い』と思ってしまう。
『大丈夫ですか?手伝いますよ』という周囲からのありがたい言葉を『大丈夫です』と断って、どんどん仕事を抱え込んでしまいました。
プロジェクトが佳境を迎えた、ある日。
彼女は体調を崩し、数日間の入院を余儀なくされました。
『やっとここまで来たのに!』と悔しさに唇を嚙みました。
なんとなく誰にも会いたくなくて、『お見舞いに行くよ』と言われても遠慮してしまうほどでした。
退院してはじめて出社した日のこと。
『あの仕事が途中だった』、『あの件はお客様に連絡をしなくては』と、入院前のことを回想しながら出社。
すると、
『あのプロジェクトは無事に終わりました!』
と、後輩から笑顔で報告が。
『病み上がりですから、今日は早く帰ってゆっくりしてくださいね!』
後輩はさらにこう言い残して、去っていきました。
ありがたい言葉であるはずなのに、正直、まったく喜べない。
こんなに頑張ったのに、私のいない間に、無事に終わった?
自分がいなくても上手くいってしまった現実に思わず、
『私って、ここにいる意味ある?もしかして、要らない?』と、とても悲しくなりました。
退院してからも彼女は、『大丈夫ですか?手伝いますよ』と言われる度に、『大丈夫です』と強がって、自分で自分を追い込んでいきました。
なんだか孤独を感じる毎日。
思い返せばいつも、こんなことの繰り返しでした。
どんなに頑張っても、空回りしているような気がする。
どんなに頑張っても、誰もついて来てくれない。
『能力がない』と思われるのが怖いから、できないことを『できない』と言えない。
『能力がない』と思われるのが怖いから、人に頼れず一人でなんとかしようとする。
昨日の自分より今日の自分ができるようになっていないと、自分がダメな人間のような気がしてしまう。
『私…なんか疲れちゃったかも…』
このときはまだ、どうしていつもこうなってしまうのか、彼女自身もわかっていませんでした…。
同じようなネガティブに陥る…これには原因があった。
あるとき彼女は、“利き脳” という言葉に出逢います。
文字を書くときの右利き、左利き、のように、脳にも右利き、左利きがあります。
さまざまな感情や行動に影響を及ぼす思考の癖は、この “利き脳” によってもたらされます。
これは、親の影響や教育などの後天的な影響によるものではなく、生まれつきのもの。
つまり、 “利き脳” は一生、変わることがありません。
だから、似たようなネガティブな気持ちや行動のループに陥ることは、自然のこと。
自分がどんなパターンに陥りやすいかを知っておけば、それに気づいて抜け出すことができるという…。
学んでいくうちに、
『ああ…私はずっと誰かにただ、必要とされたかったんだ』という、潜在的な願いに気づきました。
誰かに必要とされたい。そうであるがゆえに、価値ある自分を求めて必要以上に頑張ってしまう。昨日の自分を叱責し、明日の自分にさらに厳しくなってしまう。
優秀な人ほど、周りから見たら十分すぎるほど頑張っているのに、自分で自分をゆるせない。
気づかないうちに『まだまだ!』と自分を追い込んでしまう。
『私は、完璧を目指して突っ走ってしまいがち…』と自覚したことで、意識的に立ち止まることを実践しました。すると、これまで肩肘張って孤独に頑張ってきてしまっていたたくさんの自分が、どれだけ疲弊していたかに思い至り、『完璧じゃなくても大丈夫』と、少しずつ自分で自分をゆるせるようになりました。
周りから声を掛けられても、一人淡々と仕事をこなしてきた彼女でしたが、この頃から、
『ちょっと手が足りないな…誰かに頼んでみようかな』と思えるようになり、仕事を手伝ってもらうようになります。
すると、『あなたのお願いなら』と快く引き受けてくれ、周りは不思議と喜んだのです。
『そうか。一人で抱え込んで、頑張らなくていいんだ。必要とされたくて必要以上に頑張って上を目指していたけれど、自分で思っている以上に私は必要とされているし、周りの人も私と一緒に行動してくれる』
幸せな気持ちを感じる瞬間が、増えていきました。
さらに、過去のプロジェクトでは自分の裁量に留まった成果しか出せませんでしたが、人の力を借りることで、100点を110点、120点…と、もっと大きな可能性を見出せる楽しさを知りました。
自分をゆるせるようになったから、本来自分が成すべきことに集中できるようになった。
自分をゆるせるようになったから、人に頼ることを覚えて、周りと一緒に進めるようになった。
自分をゆるせるようになったから、一人では叶えられないような大きな可能性にみんなで挑戦し、身近な人たちと喜びを分かち合えるようになった。
自分をゆるせるようになったから、一人では叶えられないような大きな可能性にみんなで挑戦し、身近な人たちと喜びを分かち合えるようになった。
彼女は今、とても幸せです。
自分にできることで、誰かの役に立ちたい。
与えられた役割を、期待値以上の成果で応えたい。
家族や仲間、身近な人たちのために、できることをしてあげたい。
冒頭でご紹介した彼女の願いが、『必要とされている、愛されている』という安心感の中で、叶っているのですから…
人生の新たな可能性は、
“利き脳” を知ることから、拓かれる。
プログラムはとても分かりやすく作られています。ステップを踏んで学び、実践することで自分のものになっていきます。
Zoomでのオンライン講座で開催しております。IDはお申込み後お知らせいたします。
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