スズメバチは、日本で最も危険な生物の1つとも言われます。
厚生労働省の人口動態調査結果を見ると、
スズメバチによる死亡事故は「毎年15~30件」発生しています。
これは報告されているだけの事故件数です。
ちなみに、
熊やヘビによる死亡事故は「毎年0~5件」なので、
その数倍の件数となっています。
巣の近くを通っただけで襲われるケースも多く、毎年必ずスズメバチに襲われて死亡しています。
アナフィラキシーショック(呼吸困難や意識障害、全身の腫れなどを引き起こす症状)が危険で、毒蛇や熊による被害よりも、スズメバチによる死者のほうが多いほど。
スズメバチの毒液は「毒のカクテル」とも呼ばれ、特に神経毒は強力な作用があります。
刺されるたびに毒が効きやすくなるので、一度目よりも二度目に刺された時の方が危険。
スズメバチに刺された場合は、早急に病院で治療を受けるのが安全です。
スズメバチの攻撃は刺すだけではく、毒を霧のようにまき散らす攻撃もします。
目に入れば失明することもあり、呼吸気管に入っても危険です。
しかも、噴霧された毒は仲間を呼ぶ合図にもなります。
スズメバチはミツバチと違い、毒液が続く限り何度でも刺すことができると言われます。
それが集団で襲い掛かってくると、命の危険に繋がります。