では、当鑑定所が採用する科学的鑑定方法とはどのようなものでしょうか?
従来の鑑定人や法曹界の常識では、鑑定資料の真偽を50/50と捉えて、鑑定を開始します。そのうえで、任意に真と思われるものと偽と思われるものとをそれぞれカテゴライズしていきます。
これでは鑑定人の私意次第で容易に真にも偽にもなってしまいます。
当鑑定所の鑑定方法は出発点から違います。
筆跡であれ印章であれ偽造方法は有限(筆跡の偽造方法は五種類、印影の偽造方法は三種類)です。
偽造方法で発現する偽造固有の事象が観察されるか否かを順次背理的に確認してすべてが否認さてたらはじめて真と判断するのが正確に真偽判断する最適な手法になります。これこそが、「鑑定」の名に恥じないの十全な意味での鑑定です。
たとえば、最近の測定器はCCDやレーザの応用で非破壊検査や非接触測定となっています。
この測定により視覚的分析では到底解析できないところまで明らかになるのです。
換言すれば、光学顕微鏡やレーザ顕微鏡、ラマン分光分析装置や三次元測定器、
色差計等では到底予測できなかった検査測定結果をもたらし、
目視では分かり得ない事象をディスカバーしてくれるのです。
デジタル解析では統計検定が大活躍してくてます。
こうした鑑定方法は従来の視覚的分析を遥かに凌駕しており、時代遅れ的な鑑定方法をすべてを過去のにする革新的な鑑定方法です。
それは、鑑定の「革命」と言えるでしょう。