福田淳はSTARTO元代表で俳優のん復活の立役者!人物像/経歴/評判まとめ

福田淳(ふくだ あつし)さんはエンターテイメント業界で評判の実業家で、2025年6月末まで株式会社STARTO ENTERTAINMENTの代表取締役CEOを務めていた人物です。

過去には、俳優であるのんさん復活の立役者としても話題になるなど独自のブランディング戦略でさまざまなタレントたちを支えてきました。

この記事では、福田淳さんのプロフィールや生い立ち、経歴、評判口コミといった人物像から、社会貢献等の活動実績、出版中の書籍などについて紹介していきます。

また、株式会社STARTO ENTERTAINMENTの代表取締役CEOに選ばれた理由やのんさんの芸能復帰を支えたエピソードについてもまとめていますので、福田淳さんについて詳しく知りたい方は必読の記事といえます。

福田淳とはどんな人物?

福田淳さんは、これまで独自のブランディングやマーケティング戦略でエンターテイメント業界を中心に数々の事業を立ち上げてきた連続起業家として業界内でも有名な人物です。

現在は、俳優であるのんさん、演歌歌手の石川さゆりさんなど、タレントエージェンシーやアートプロデュース、ファーム運営、ホテル・リゾート等の事業を展開する「株式会社スピーディ」の代表取締役社長を務めています。

また、横浜美術大学・金沢工業大学コンテンツ&テクノロジー融合研究所の客員教授に職位しており、多方面に活躍されています。

基本プロフィールと人物像

  • 名前:福田淳(ふくだ あつし)
  • 生年月日:1965年7月26日
  • 出身地:大阪府
  • 学歴:日本大学芸術学部
  • 職業/役職:
     株式会社スピーディ/代表取締役社長
     Speedy Gallery, Inc./CE
     株式会社オッドナンバー/社外取締役
     NPO アシャンテママ/代表理事
     J-Collabo.org Corp/ボードメンバー
     横浜美術大学/客員教授
     金沢工業大学コンテンツ&テクノロジー融合研究所/客員教授
     ※2025年7月時点

メディア一家に生まれたルーツ

福田淳さんの家系は、代々マスコミ関係の仕事に携わっており、いわば“メディア一家”の中で育ちました。

祖父は元テレビ朝日副社長の福田薫さんで、父である福田澹さんも関西電通ラジオテレビの局長やアド電通大阪社長として活躍されました。

祖父の福田薫さんは新しい物が好きで、当時では珍しいとされていた二眼レフカメラや5インチオープルリール録音機などを自宅で保有しており、それを見てきた福田淳さんは自然とエンターテイメントやアートに関する興味が生まれたのかもしれません。

福田淳のこれまでの歩みと経歴

福田淳さんはこれまでどんな人生を歩んできたのでしょうか。ここでは、ターニングポイントといえる学生時代に訪れた転機や多彩なキャリアをもつ経歴について紹介します。

学生時代の転機

福田淳さんは元々医師を志望していたそうで、中高一貫校の進学校に通っていました。

しかし中学時代からすでにエンターテイメントの才能が芽生えていたのか、中学3年生のときに高校生も所属する放送部で部長に抜擢されます。さらに、部で制作したラジオ番組を地元のKBS京都に持ち込んだところ、実際に放送してもらうという貴重な経験もしています。

また、「映画を撮りたい!」という思いから両親にカメラを買ってもらい、何時間も撮影と編集に没頭していたことや、有名映画監督の自宅を訪ねて自らを売り込んでいたという情熱的なエピソードもあります。

大学進学の際には、先生から大阪大学医学部を勧められたものの、父の説得もあり日本大学芸術学部へ進学。そこで演劇に目覚めました。

演劇に没頭する中で、学生演劇の黒字化に成功させるなどマーケティングの才覚を発揮し、自身の新たな可能性にも気づいたといいます。

医師からエンターテイメントの道へと大きく舵を切った学生時代は、福田淳さんにとって人生の転機となったことは間違いないでしょう。

多彩なキャリア

福田淳さんは多彩なキャリアをもつ人物です。大学卒業後の主な経歴は以下をご覧ください。

西暦 詳細
1988年 東北新社に入社
1998年 ソニー・ピクチャーズエンタテインメントに入社
2001年 ソニー・ピクチャーズエンタテインメント バイスプレジデントに就任
2007年 ソニー・デジタルエンタテインメント 代表取締役社長に就任
2017年 株式会社スピーディを設立
2023年 STARTO ENTERTAINMENT 代表取締役CEOに就任
2025年6月 STARTO ENTERTAINMENT 代表取締役CEOを退任
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東北新社を1996年に退職すると、電通や三井物産、松竹、東映など様々な大手企業からオファーがきたそうですが、福田淳さんは断り続けて2年間仕事のない生活を送ります。

その後、ヘッドハンティングによってソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(ソニー・ピクチャーズ テレビジョン)に入社し、「アニマックス」「AXN」の立ち上げに携わりました。

ソニー・デジタルエンタテインメント・サービスを設立後は「iモード」をはじめとする携帯電話向けコンテンツを展開するなどの活躍を経て、2017年に約20年務めていたソニーを退職しています。

2023年からはSTARTO ENTERTAINMENTの代表取締役CEOを務めていましたが、2025年6月末をもって任期満了と福田淳さんの意向により退任となり、現在は2017年に設立した株式会社スピーディの代表として活動を継続中です。

STARTO ENTERTAINMENTとは

STARTO ENTERTAINMENTとは、旧ジャニーズ事務所に所属していたタレントのマネジメントを担う新会社です。

ジャニー喜多川氏による性加害問題によって信頼を大きく損なった旧ジャニーズ事務所は、運営体制の刷新を図るべく組織改革に着手。その一環として、新会社の代表取締役CEOには福田淳さんが抜擢されました。

ここでは福田淳さんがSTARTO ENTERTAINMENTの代表に選ばれた理由や社会からの信用を取り戻すために掲げた方針などについて紹介します。

福田淳が代表に選ばれた理由

福田淳さんがSTARTO ENTERTAINMENTの代表に選ばれた理由は、豊富な経験やマーケター実績、海外経験もあり日本の芸能界に染まり切っていない人物である等が挙げられます。

STARTO ENTERTAINMENTの社名の由来は、ファンからの公募によって「STARTO=STAR(スター)+と(未来へ向かう)」という造語から決定されました。

現在のスターたちと未来のスターたちと共に新たな伝説をスタートさせるという意味が込められています。
旧ジャニーズ事務所が新たな出発をするために、豊富な実績と発想を持つ福田淳さんは適任だったのでしょう。

社会からの信用を取り戻すために掲げる方針

STARTO ENTERTAINMENTが社会からの信用を取り戻すために掲げた方針は「透明性の確保」です。

旧ジャニーズ事務所の問題点として「権力の集中による暴走」が挙げられており、この問題を改善するために特定の人物に権力が集中しない仕組みづくりが必要だと考えた福田淳さんは、「タレントが自由に活躍できる状態を作る」ことを公約に掲げ、マネジメント契約にあわせてエージェント契約を結ぶ体制へと変更しました。

エージェント契約を結ぶことで、タレントは自分自身の管理業務の大半を自身で担うことが出来るようになり、報酬も直接受け取れるなど、自身の実力が発揮しやすい環境となります。

これにより、タレントたちが自身のキャリアを主体的に選択できる環境を整え、その未来の可能性を大きく広げることに成功しています。

福田淳の社長就任後の実績

福田淳さんは、STARTO社の社長に就任後、コンプライアンスやガバナンス体制の確立に注力し、新会社の立ち上げを主導しました。

タレントのSNS活用を推進する一方で、ネット中傷やチケット転売といった権利侵害への対策を徹底。2024年9月には、違法転売サイトに対して数百件規模の情報開示請求を行うなど、毅然とした対応を見せました。

また、社員の長時間労働を是正するためマネジャー業務にシフト制を導入し、一部業務を外部に委託。さらに、月例ミーティングを開催して経営陣と社員が直接意見を交わせる場を設けるなど、組織文化の改善にも尽力しました。

2024年10月にはNHKやテレビ東京がタレントの起用を解禁し、公約として掲げていた「タレントが自由に活躍できる環境づくり」にも着実に成果を上げています。

のんの芸能復帰を支えた福田淳

STARTO ENTERTAINMENTでの活躍以外にも、のんさんを芸能界復帰へと導いた人物が福田淳さんだといわれています。

俳優・アーティストとして活躍しているのんさんとは、2013年に放送されたNHKの朝ドラ「あまちゃん」のヒロイン役で大ブレイクした能年玲奈さんです。

所属事務所との独立をめぐるトラブルにより芸名を「のん」に変更し、10年以上にわたって地上波ドラマから姿を消すなど、活動に大きな制約を受けていました。

しかし、福田淳さんが経営する株式会社スピーディとエージェント契約を結んで以降は、活動の幅を大きく広げ、2年先までスケジュールが埋まるほどの活躍を見せています。

エージェント契約で芸能復帰を後押し

のんさんは現在、福田淳さんが代表を務める株式会社スピーディとエージェント契約を結んでいます。

2016年にエージェント契約を結んだ当初は、多くのオファーがあっても最終的に企画が立ち消えてしまうことが相次ぎ、芸能界の古い体質を実感したといいます。

それでも、福田淳さんの支えのもと地道に活動を重ねた結果、現在では「2年先までスケジュールが埋まっている」と言われるほど、芸能界への本格復帰を果たしています。

また、2025年4月には11年ぶりに地上波ドラマへの復帰を果たし、TBS日曜劇場「キャスター」にて熱演を見せたところ、視聴者から「圧倒的な演技力!」「もっと色んなドラマに出て欲しい!」といった反響が寄せられていました。

福田淳が出版している書籍

福田淳さんは、2025年7月時点で7冊の書籍を出版しています。
出版年 書籍
2024年 好きな人が、好きなことは、好きになる
2022年 ストリート系都市2022
2021年 スイスイ生きるコロナ時代
2020年 パラダイムシフトできてる?〜ポストコロナ時代へ
2017年 SNSで儲けようと思ってないですよね?~世の中を動かすSNSのバズり方~
2008年 天才バカボン公認副読本 これでいいのだ14歳。 ~バカボンパパに学ぶ14歳からの生き方哲学100~
2006年 町の声はウソ
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連続起業家としてさまざまな活動を経験してきた福田淳さんの書籍は、常識に捉われない新たな発見が期待できる内容のものばかりです。

福田淳の評判は?著書購入者からの口コミ

ここでは、福田淳さんの新作書籍「好きな人が、好きなことは、好きになる」を実際に読んだ読者による口コミをもとに、書籍の評判をまとめました。

福田淳さんの前向きな美学が詰まっている一冊

軽いタッチながら、とても大切なことが書かれている一冊です。

福田淳さんの前向きな生き方に美学が感じられました。

また、SNSではサラリと遊びながら仕事をしているような雰囲気もありますが、実際は努力家であることも伝わってくる内容で、自分自身を見つめ直すきっかけにもなります。


福田淳さんは著書を通じて「やりたいことを素直に挑戦する大切さ」を伝えており、前向きな気持ちになれると読者からも評判です。

また、SNSなどから余暇が多い印象も受けますが、歴史学者ヨハン・ホイジンガ氏の考察をもとに「遊び=脳のバランスを鍛えるための理想的なトレーニング」と捉えた生き方に、人間の本質を見抜いた美学を感じたという口コミがありました。

好きなもの・好きなコト・好きな人の見つけ方が分かる

好きなもの・好きなコト・好きな人がある人は強いということを教えてもらった本です。

「好き」ができる方法やスタートが詰め込まれています。

福田淳さんの経験を元に「50代から起業したっていいじゃん!遅くないじゃん!」という内容も書かれており、世代問わず挑戦する力ももらえる一冊だと思います。


福田淳さんは著書を通して「好き」があることの強さを教えてくれています。

「好き」があれば年齢に関係なく挑戦できるという前向きな影響を与えてくれる一冊で、ジャンルレスな連続起業家である福田淳さんだからこそ伝えられる「好き」へのマインドが詰まっています。

新たなチャレンジになかなか踏み切れない人にオススメ

この本では「アンラーニング(unlearning)」についてふれており、最初から完璧に学ぼうとせず、突発的にゴールのイメージだけで動いた方がプロトコル(正しい道筋)を知ってからやるより断然早くゴールへ辿り着けると書かれています。

「考えるよりもまずは行動を」というメッセージに感じ、今、新しいことへのチャレンジになかなか踏み切れない人に是非オススメしたと思いました。


「アンラーニング」という独自の視点から、考えすぎずに行動することの重要性に触れています。

これまでいくつもの事業を次々立ち上げてきた福田淳さんだからこそ分かる、ゴールへのイメージづくりのアドバイスが詰まった一冊です。

福田淳の評判口コミまとめ

福田淳さんが2024年に出版した著書「好きな人が、好きなことは、好きになる」は、自身の美学が詰まっており、世代を問わず評判であることが口コミから分かりました。

チャレンジすることの大切さや、「好き」をつくることの重要性、遊びの捉え方など、読者が前向きな気持ちで人生を送るための後押しとなる内容が詰まった一冊です。

福田淳の活動実績や社会貢献

福田淳さんは、株式会社スピーディの代表や、STARTO ENTERTAINMENTの元代表取締役CEOとしてエンターテイメント業界で活躍する一方で、教育や行政といった社会分野にも幅広く関わっています。

ここでは、福田淳さんが取り組んできた教育や行政分野での社会貢献活動について紹介します。

大学で客員教授に就任

福田淳さんは現在、「金沢工業大学 コンテンツ&テクノロジー融合研究所」「横浜美術大学」で客員教授として指導を行っています。

「金沢工業大学 コンテンツ&テクノロジー融合研究所」は、テクノロジーとコンテンツの融合をテーマにさまざまな研究に取り組む研究所であり、福田淳さんはこれまでの実績を活かして教育や研究活動に貢献しています。

「横浜美術大学」は、芸術・デザインの専門教育を行う大学で、福田淳さんは実践的な視点を伝える役割として学生たちを指導しています。

多くの経験と実績を積んだ福田淳さんだからこそ伝えられる内容は多く、客員教授として教育現場に携わることで、次世代を育てる取り組みに貢献しています。

NPO活動にも尽力

さまざまなNPO活動にも尽力する福田淳さんは、現在「NPO法人アシャンテママ/代表理事」「NPO法人ファザーリング・ジャパン/監事」という2つのNPO団体にて役職を務めています。

「NPO法人アシャンテママ」は、モザンビーク・マラウィの貧困地区に暮らす子ども達へ教育支援や生活支援、職業能力開発支援などを行う団体です。
創設者である栗山さやかさんと共にチャリティーやトークイベント、講演会など様々な活動を行っています。

「NPO法人ファザーリング・ジャパン」は、“父親であることを楽しむ”をテーマにした父親支援事業団体です。
欧米諸国では政府プロジェクトとして推進されている父親の育児参加が日本でも普及されることで、社会全体で子育てをする時代を目指して活動を続けています。

上記から、福田淳さんは未来ある子どもたちを支える活動に積極的であることがうかがえます。

省庁で委員を歴任

これまで福田淳さんは、省庁が主催する研究会や審議会などの委員を歴任してきました。
特に得意とするコンテンツ制作やIT分野で実力を発揮しており、議論の場にて民間の立場から有益な意見を述べてきた実績があります。

福田淳さんが委員として参加した研究会等は以下の通りです。
西暦
主催 / 議題名
2025年
文化庁 / コンテンツ評価・ビジネスモデルに関する調査研究会
2006年 経済産業省 / 情報大航海時代の情報利用を考える研究会・次世代知的情報アクセス分科会
2009年 総務省 / メディア・ソフト研究会
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沖縄を拠点とした地域農業の展開

福田淳さんは、地域農業の発展を目的としたファーム運営にも取り組んでいます。

沖縄を拠点とする「Speedy Farm Okinawa」では、完全無農薬・除草剤不使用で育てた「青切りシークヮーサー」の収穫に成功。さらに、2025年には株式会社スピーディの運営によるバナナ栽培が、ふるさと納税の返礼品として採用されるなど、着実に実績を重ねています。

また、2012年にプラントハンター・西畠清順さんが立ち上げた「そら植物園」の支援も行っているようです。

ALS 支援への取り組み

福田淳さんは、ALS(筋萎縮性側索硬化症)の支援活動にも積極的に取り組んでいます。

2014年、プロゴルファーのクリス・ケネディさんが発案し、世界的に話題となったALSチャリティー企画「アイスバケツチャレンジ」では、日本でALS支援を行う団体「ENS ALS」から声がかかり、野球評論家の古田敦也さん、乙武洋匡さんらと共に、東京タワーの真下でチャレンジイベントを開催した経験もあります。

福田淳さんは、現在もできる範囲の支援を継続しており、「『こういうサポート(寄付・支援)をしています。』っていうのはセルフブランディングになるし、他人に話せる(=誇れる)話だと思っている」と話しており、自身のお金が社会に回り、回り回って誰かの役に立つことも仕事のやりがいになっていることが伝わります。

まとめ

福田淳さんは、エンターテイメント界でさまざまな経験と実績を積んできたことが評価され、STARTO ENTERTAINMENTの代表取締役CEOとして旧ジャニーズ事務所の改革推進に抜擢された人物であることが分かりました。

これまで不透明さが指摘されていた旧ジャニーズ事務所の運営体制を、タレントとのエージェント契約方式へと刷新したことで、福田淳さんはタレントたちの可能性を広げることに成功しました。
その後、体制の立て直しに一定の区切りをつけ、2025年6月に任期満了により代表取締役CEOを退任しています。

また、日本の芸能界に根強く残る旧来の体質にとらわれることなく、俳優・のんさんの芸能復帰をサポート。地上波ドラマへの本格的な復帰へと導くなど、芸能事務所とタレントが対等で公正な関係であるべきという考えを、実際のかたちとして実現させました。

今後も福田淳さんはエンターテイメント界にとどまらず、教育・福祉・地域・省庁など幅広い業界で実力を発揮していくことでしょう。