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「経済指標」と「経済の動き方」

棒グラフと図表で経済学をわかりやすく説明する
(著)藤原 徹哉
仕様:オンデマンド (ペーパーバック)
ページ数:197
ページサイズ:B5サイズ
出版社: デザインエッグ社
定価:¥2,020+税

こんな方にオススメ

国家試験の受験対策で経済学を勉強した方、大学の授業で経済学を勉強した方など、本書を一読すると、経済学を現実の「経済の動き」にあてはめて再確認できるでしょう。経済学を体系的に学んでいない方にとっても日々の経済ニュースを読み解いて「経済の動き」を把握しやすくなるでしょう。
最終章の「成長戦略」は、マクロ(国家)とミクロ(企業)の両面から考察されています。ビジネスマン、ビジネスウーマンにとって、身近なテーマである「企業成長の方法」について、経営学のフレームワークを用いて具体的に説明されているため「経済学」だけでなく「経営学」も合わせて学ぼうという方々にも、お薦めの一冊です。

作品概要

少し古くなりますが、アベノミスクの3本の矢は、「金融政策」、「財政政策」、「成長戦略」のことを言います。
本書は、これら3つの「経済政策」により経済指標(GDP、金利、物価、雇用 等)が、どのように変化し、経済がどのように動いていくのか、棒グラフと図表を用いて、説明しました。また、GDP成長の前提となる企業の成長戦略についても経営学で使われる図表等を用いて、解説しました。章立ては、以下になります。
1章 経済指標分析のフレームワーク
2章 棒グラフによる三市場関係図
3章 付加価値とGDP
4章 金融政策
5章 財政政策
6章 成長戦略  

本書は、マクロ経済の全範囲をカバーしたものではありませんが、経済の身近なテーマである「金融政策(4章)」、「財政政策(5章)」、「成長戦略(6章)」を取り上げて、「経済指標」と「経済の動き方」を整理しています。1章から3章は、4章から6章を理解するための前提や考え方を説明しています。
GDPについては、本来、物価変動の影響を考慮した実質で判断する点や、国際収支等のグローバルな経済活動の指標は割愛し、「金融政策」、「財政政策」、「成長戦略」に特化して、基本的な事項を丁寧に説明することを心がけました。

著者より

経済をわかりやすく説明するためのフレームワーク(枠組み)として、主に以下の3種類の図表を用いています。
 1.三市場関係図
 2.階層構造図
 3.マトリックス
テーマ毎に「文章」と「図表」を対比させ、1テーマが500字以内になるように読みやすさに配慮し、深く学ぼうとすれば難しい経済学を出来るだけ平易に理解できることを心がけました。

経済学は、需要・供給曲線、IS-LM分析など折れ線グラフで説明されるケースが多くあります。IS-LM分析は、財政政策や金融政策により「折れ線グラフ」が移動し、国民所得や利子率の動きを説明しますが、6つの指標(国民所得、利子率、投資、貯蓄、貨幣需要、貨幣供給、)が一つの平面に表されているため複雑で、経済学の初学者が、すっきりと理解するのは難しいと思われます。
そこで、経済の動きを理解するフレームワークとして、財市場・貨幣市場・労働市場の需要量・供給量を棒グラフで表現する「三市場関係図」というものを考案しました。三つの市場を棒グラフ(三市場関係図)で表現すると「経済指標」の関係性および「経済の動き」について、わかりやすく整理され、「財政政策」、「金融政策」をはじめ、さまざまな経済事象を分析しやすくなると考えました。

著者紹介

藤原 徹哉    関西学院大学 商学部 卒業
大手監査法人またはその関連グループ会社にてシステム監査、経理業務改善支援、会計システムの導入等を経験。その後、コンサルティング会社に勤務し、連結会計システムの構築支援、内部統制支援、株式公開支援、M&Aに伴う企業価値算定・組織再編支援、事業再生支援等、幅広い分野のコンサルティング業務に関与している。
中小企業診断士、システム監査技術者
藤原 徹哉    関西学院大学 商学部 卒業
大手監査法人またはその関連グループ会社にてシステム監査、経理業務改善支援、会計システムの導入等を経験。その後、コンサルティング会社に勤務し、連結会計システムの構築支援、内部統制支援、株式公開支援、M&Aに伴う企業価値算定・組織再編支援、事業再生支援等、幅広い分野のコンサルティング業務に関与している。
中小企業診断士、システム監査技術者

本書の使い方

「経済指標」と「経済の動き」は、表裏一体で、経済の動き方は、とても複雑に見えます。複雑な事象は、フレームワークを使って整理するのが有効です。

「経済指標」を「三市場関係図」等のフレームワークに当てはめてみると「経済の動き」が見えやすくなり、経済をシンプルに理解できるようになると考えます。

 経済の「目的」は、「私たちの暮らしを豊かにする」ことです。

 経済政策は、本来、私たちの暮らしを豊かにするために実施されます。新聞、テレビ、ネット上のニュースで公表される経済政策が、最終的な目的である「私たちの暮らしを豊かにする」効果があるか、フレームワークをもとに、ご自身で考え判断することに本書を役立てていただければと思います。

目次

目次

1章 経済指標分析のフレームワーク

1項 「経済指標」と「経済の動き」① / 表裏一体の関係... 8
2項 「経済指標」と「経済の動き」② / 分類して整理... 9
3項 「経済指標」と「経済の動き」③ / 経済指標ダッシュボード... 10
4項 経済指標の分類方法①  / 三つの市場... 11
5項 経済指標の分類方法② / 需要・供給と価格... 12
6項 経済指標の分類方法③ / マトリックス作成... 13
7項 【補足】フレームワーク (マトリックス)... 14
8項 三市場の動き方① / 全体図... 15
9項 三市場の動き方② / 財市場... 16
10項 三市場の動き方③ / 労働市場... 17
11項 三市場の動き方④ / 貨幣市場... 18
12項 分析のフレームワーク (マトリックス)... 19
13項 【補足】 フレームワーク (階層構造図)... 20
14項 フレームワーク(階層化)① / 優先順位を考える... 21
15項 フレームワーク(階層化)② / 箱の関係を考える... 22
16項 フレームワーク(階層化)③ / 国民の総賃金... 23
17項 フレームワーク(三市場関係図)① / 指標の相関関係を整理... 24
18項 フレームワーク(三市場関係図)② / 「経済の動き」の例... 25

2章 棒グラフによる三市場関係図

19項 因果関係と相間関係① / 定義... 28
20項 因果関係と相間関係② / 具体例... 29
21項 価格と需要・供給① / 物価への影響... 30
22項 価格と需要・供給② / 物価への相関関係... 31
23項 価格と需要・供給③ / 物価からの相関関係... 32
24項 価格と需要・供給④ / 価格の自動調整機能... 33
25項 三市場関係図① / 労働市場と貨幣市場... 34
26項 三市場関係図② / 労働市場の賃金... 35
27項 三市場関係図③ / 貨幣市場の金利... 36
28項 三市場関係図④ / 同一市場の需要と供給... 37
29項 三市場関係図⑤ / 市場間の需要と供給... 38
30項 三市場関係図⑥ / 市場間の価格と需要・供給... 39
31項 三市場関係図⑦ / 雇用と為替... 40
32項 三市場関係図⑧ / 指標の優先順位... 41
33項 折れ線グラフによる需要・供給① / 物価との関係... 42
34項 折れ線グラフによる需要・供給② / 需要の変動... 43
35項 折れ線グラフによる需要・供給③ / バランス... 44

3章 付加価値とGDP
36項 GDPと付加価値① / GDPの定義... 47
37項 GDPと付加価値② / 固定資本減耗の定義... 48
38項 GDPと付加価値③ / 付加価値の定義... 49
39項 GDPと付加価値④ / 付加価値の三つの側面... 50
40項 GDPと付加価値⑤ / GDPの三つの側面... 51
41項 GDPの分解① / 国内総支出... 52
42項 GDPの分解② / 国内総所得... 53
43項 GDPの分解③ / I(投資)とS(貯蓄)のバランス... 54
44項 三面等価の図を用いた分析① / 貿易黒字... 55
45項 三面等価の図を用いた分析② / 貿易赤字... 56
46項 三面等価の図を用いた分析③ / 財政赤字... 57
47項 三面等価の図を用いた分析④ / 財政黒字... 58
48項 企業活動と付加価値① / 経営資源の活用... 59
49項 企業活動と付加価値② / 企業活動の計算式... 60
50項 企業活動と付加価値③ / 付加価値の配分... 61
51項 企業(ミクロ)と国家(マクロ)... 62

4章 金融政策

52項 金融① / 定義... 66
53項 金融② / 調達と運用... 67
54項 金融③ / 銀行の利益... 68
55項 金融④ / 貨幣市場との関係... 69
56項 金融政策① / 公開市場操作... 70
57項 金融政策② / コール市場... 71
58項 金融政策③ / 政策金利と市中金利... 72
59項 金融政策④ / 法定準備預金制度... 73
60項 金融政策⑤ / マイナス金利政策... 74
61項 金融緩和政策① / 景気回復の流れ... 75
62項 金融緩和政策② / 不景気である状態... 76
63項 金融緩和政策③ / 財市場への影響... 77
64項 金融緩和政策④ / 労働市場への影響... 78
65項 金融緩和政策⑤ / ゼロ金利政策と流動性の罠(わな)... 79
66項 金融緩和政策⑥ / 量的金融緩和政策... 80
67項 金融緩和政策⑦ / 資産効果... 81
68項 金融引き締め政策① / 景気が過熱気味である状態... 82
69項 金融引き締め政策② / 景気鎮静化の流れ... 83
70項 金融政策 ケース別整理... 84

5章 財政政策

71項 財政の概要① / 定義... 87
72項 財政の概要② / 一般政府の収入・支出の内訳... 88
73項 財政の概要③ / 役割... 89
74項 財政の概要④ / 役割... 90
75項 財政の概要⑤ / 自由な活動とコントロール... 91
76項 財政の概要⑥ / 市場経済との関係... 92
77項 財政の概要⑦ / 市場経済との関係... 93
78項 政府支出① / 「需要の増加」と「所得の再分配」... 94
79項 政府支出② / 一般政府の消費支出... 95
80項 政府支出③ / 一般政府の投資支出(公的固定資本形成)... 96
81項 政府支出④ / 公債償還... 97
82項 政府支出⑤ / GDPへの影響... 98
83項 税金① / 一般的な分類... 99
84項 税金② / GDPとの関係... 100
85項 税金③ / 指標の優先順位... 101
86項 税金④ /  3つの税金の特徴... 102
87項 税金⑤ /  GDPと税収を大きくする方法... 103
88項 積極的財政政策 / 政府支出増加による景気への影響... 104
89項 政府支出乗数① / 所得と消費の関係... 105
90項 政府支出乗数② / 乗数効果... 106
91項 政府支出乗数③ / 等比数列... 107
92項 政府支出乗数④ / 固定部分の割合... 108
93項 政府支出乗数⑤ / 税金を考慮... 109
94項 政府支出乗数⑥ / 方程式... 110
95項 積極的財政政策 / 減税による景気への影響... 111
96項 租税乗数① / 乗数効果... 112
97項 租税乗数② / 等比数列... 113
98項 積極的財政政策のパターン整理... 114
99項 積極的財政政策と三市場の動き① / クラウディング・アウト... 115
100項 積極的財政政策と三市場の動き② / ポリシーミックス... 116
101項 積極的財政政策と三市場の動き③ / 財政政策... 117
102項 積極的財政政策と三市場の動き④ / 金利上昇... 118
103項 積極的財政政策と三市場の動き⑤ / 金融緩和政策... 119
104項 緊縮財政政策... 120
105項 財政政策 ケース別整理... 121

6章 成長戦略

106項 経済成長の方法① / 潜在GDP... 124
107項 経済成長の方法② / インフレギャップとデフレギャップ... 125
108項 経済成長の方法③ / 資源配分の調整... 126
109項 経済成長の方法④ / 付加価値と経済的欲求... 127
110項 経済成長の方法⑤ / まとめ... 128
111項 【補足】 発展途上国型の経済成長... 129
112項 【補足】 先進国型の経済成長... 130
113項 企業成長の方法① / 付加価値を生み出す企業活動... 131
114項 企業成長の方法② / 付加価値を大きくする... 132
115項 国家の成長戦略① / 定義... 133
116項 国家の成長戦略② / 分類... 134
117項 企業の成長戦略① / 製品ライフサイクルと需要... 135
118項 企業の成長戦略② / 製品ライフサイクルと投資... 136
119項 企業の成長戦略③ / 投資と企業成長の階層図... 137
120項 需要の創出① / マズローの欲求段階説... 139
121項 需要の創出② / 経済的欲求の階層図... 140
122項 需要の創出③ / 安全と健康への欲求... 141
123項 【補足】 安全対策とリスクマネジメント... 142
124項 需要の創出④ / 教育と仕事への欲求... 143
125項 需要の創出⑤ / 娯楽・レジャーと環境保全への欲求... 144
126項 需要の創出⑥ / 経済的欲求から需要への変換... 145
127項 需要の創出⑦ / 研究開発とイノベーション... 146
128項 需要の創出⑧ / 技術情報のマッチングとオープン・イノベーション... 147
129項 需要の創出⑨ / マーケティングの階層図... 148
130項 需要の創出⑩ / マーケティング(市場調査とSTP)... 149
131項 需要の創出⑪ / マーケティング(4P)... 150
132項 需要の創出⑫ / まとめ... 151
133項 【補足】 / インターネットの活用... 152
134項 経営資源の配分① / 製品市場マトリックス... 154
135項 経営資源の配分② / 市場浸透... 155
136項 経営資源の配分③ / 市場浸透(規模の経済性)... 156
137項 経営資源の配分④ / 市場浸透(規模の経済性)... 157
138項 経営資源の配分⑤ / 市場開拓... 158
139項 経営資源の配分⑥ / 製品開発... 159
140項 経営資源の配分⑦ / 多角化(範囲の経済性)... 160
141項 経営資源の配分⑧ / 多角化(範囲の経済性)... 161
142項 経営資源の配分⑨ / 製品市場戦略まとめ... 162
143項 経営資源の配分⑩ / PPM... 163
144項 経営資源の配分⑪ / PPM... 164
145項 経営資源の配分⑫ / 需要と供給... 165
146項 【補足】 / 「市場の失敗」と「政府の失敗」... 166
147項 生産性の向上① / 定義... 168
148項 生産性の向上② / 経営資源と付加価値... 169
149項 生産性の向上③ / 労働生産性と設備生産性... 170
150項 生産性の向上④ / 設備投資と粗付加価値... 171
151項 生産性の向上⑤ / 設備投資と純付加価値... 172
152項 生産性の向上⑥ / 労働生産性の分解... 173
153項 生産性の向上⑦ / 設備投資による生産効率の向上... 174
154項 生産性の向上⑧ / 業務改善による生産効率の向上... 175
155項 生産性の向上⑨ / プロダクト・ミックス... 176
156項 生産性の向上⑩ / 管理会計による製品別の収益性分析... 177
157項 生産性の向上⑪ / 管理会計による製品別の生産性分析... 178
158項 生産性の向上⑫ / デフレギャップ時のジレンマ... 179
159項 生産性の向上⑬ / インフレギャップ時の経済成長... 180
160項 生産性の向上⑭ / まとめ... 181
161項 政府の役割① / 成長戦略マトリックス... 183
162項 政府の役割② / 公的機関による「需要創出」政策... 184
163項 政府の役割③ / 公的機関による「経営資源の配分」政策... 185
164項 政府の役割④ / 公的機関による「生産性向上」支援... 186
165項 政府の役割⑤ / 財政政策による「需要の創出」支援... 187
166項 政府の役割⑥ / 財政政策による「経営資源の配分」支援... 188
167項 政府の役割⑦ / 財政政策による「生産性向上」支援... 189
168項 政府の役割⑧ / 外部環境整備による「需要創出」支援... 190
169項 政府の役割⑨ / 外部環境整備による「経営資源の配分支援... 191
170項 政府の役割⑩ / 外部環境整備による「生産性向上」支援... 192
171項 政府の役割⑪ / 三市場関係図(デフレギャップ時)... 193
172項 政府の役割⑫ / 三市場関係図(インフレギャップ時)... 194
173項 政府の役割⑬ / まとめ... 195
174項 政府の役割⑭ / まとめ... 196