新型コロナウイルスの影響で、様々な形でご苦労されていることとお察しします。
さて当院では、待合室及び診察室での狭い空間での多人数を避けるため、下記の対応をさせていただきます。
飼い主様ならびに院内スタッフの感染を避け、必要とされる診察及び処置を速やかにかつ安全に行うためです。
また東京都獣医師会の指針に従い、5月6日までトリミングとペットホテルは営業自粛させていただきます。診察は行いますが、下記のような対応とさせていただきます。
大変心苦しくはございますが、飼い主様におかれましては、ご理解およびご協力の程、よろしくお願い申し上げます。
5月6日まで診療時間前後の消毒時間を考慮し、平日の診療時間を変更いたします。
ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解・ご協力をお願いいたします。
【平日】
午前9:00から12:00 午後2:00から5:30迄
【日曜・祝日】
午前9:00から12:00 午後1:30から3:00迄
※水曜日は休診日です。
①院内完成防止のため、完全予約制といたします。ご来院の前にまずお電話ください。お薬・フードのみのお渡しもお電話ください。
なるべく予約が重ならないようにしたいと思いますのでご協力をお願いいたします。
②ご来院されたらまずインターホンを押してください。
病院の玄関まではお入りいただけますが、待合室・診察室にはお入りいただけません。
③玄関でペットのみお預かりし、必要な診察・検査・処置を行い、お返しいたします。
待合スペースとして玄関の内と外に椅子をご用意いたします。
飼い主様は玄関の待合スペースか車内で待機してください。離れられる場合は携帯電話番号をお知らせください。
玄関の待合スペースに消毒薬を設置しますので必要に応じてご利用ください。
④会計は玄関で行います。電子決済やクレジットカードが推奨されていますが現金も可能です。
電子決済はPayPay、auPAY、AmazonPay、d払いがご利用いただけます。
①入院室等へは立ち入り禁止のため、直接の面会はできません。
②入院中の動物の状態はお電話でのお問い合わせをお願いいたします。
犬への感染に関するニュースがありましたが、
それに関する情報文書が日本臨床獣医学フォーラムより
公開されておりました。
以下転記
1.犬における感染
犬は家の中で隔離してください.幸いに犬が健康を害することはないようなので,隔離しておけば自然に感染はなくなるものと思われます.症状がなければ動物病院でできることもありません.また,人間のコロナウイルス感染者を受け入れることができるような病院に相当する動物病院の体制は整っていません.感染した人間が軽症で家にいるならご自分で犬の世話をしてください.感染した人間が入院する際には,犬をどうするかについては,医師ならびに保健所の指示を仰いでください.
2.人間が感染して家庭に犬がいる場合これまでの香港の2頭だけの経験では,感染であっても低レベルであり,犬には症状は出ないようです.しかし,生きたウイルスが少量ながら一定期間そこに存在するということで,注意は必要です.一方,わが国では動物に対して人間のコロナウイルスのPCR検査を行う体制は全く整っていませんので,検査を行うかどうかについては保健所の判断と思われます.動物病院に来院されても国立感染症研究所から出されている感染管理ガイドラインに沿った対応はできません.
外出を避ける,外に出るのも家の周りだけにする,人混みには連れて行かない,他の犬との接触を避けるためドッグランも利用しないことで,自宅にいるのが最も安全と思われます.犬にはコロナウイルスが入ったワクチンもありますが,これは犬の消化器コロナウイルスのワクチンで,人間のコロナウイルスに対しては効きません.
4.猫はどうする猫にも感染のリスクはあると考えて,外に出さず,家の中においてください.猫のコロナウイルスには,多くの猫が持っている病原性のほぼない猫腸コロナウイルスと,それが突然変異してごく少数の猫に病原性を示す猫伝染性腹膜炎ウイルスがありますが,これらは人間のコロナウイルスとは異なり,猫ではワクチンはありません.猫に人間のコロナウイルスが感染するかどうかについては,SARSコロナウイルス大量を実験的に気管内に接種して感染が起こることが示されていますが,これはあくまでも自然界では起こりえないような実験的な条件であり,その場合も重大な病気は起こらず,すぐに感染から回復するとされています.したがって犬同様に対応してください.
5.最後に今回の事例では,犬は善意の第三者であり,たまたまウイルスをもらってしまったと考えられ,どうして犬に感染が起こったのかについては,老齢の犬であったからなのか,それとも犬はすべてそうなのかはまだ例数が少ないためわかりません.しかし,中国のように多くの感染患者がいる場所でも,犬から病気をもらったというような状況は報告されていません.犬は大切な家族の一員です.決して犬を悪者にしたり,飼育を放棄したりしないよう,そして過剰に恐れることなく,ふつうに対応してください.
【文責】
日本臨床獣医学フォーラム会長 石田卓夫(獣医師,農学博士,日本獣医病理学専門家協会会員)