帝王切開カフェは、なこっこの主催ではありませんが、お手伝いさせていただいています。
主催者、リピーターも併せて6名の参加でした。
初めて参加してくださったTさんは、双子ちゃんと下のお子さんもいる3児のママです。もやもやしていることは、義父に双子だけど、子どもなんて一人も二人も同じだ。と言われたそうで、どれだけ大変な思いをしているのかわかってもらえなかったそうです。
以外に義父に色々言われてる人も多く、急に帝王切開になって全身麻酔になり、産まれた瞬間も見ておらず落ち込んでいるところ、義父が孫を一番最初に抱っこしたと自慢気に話すのが耐えられなかったり。
帝王切開は、手術なので出産ではないと言われたり(義父に)
なんで、男性である義父にそんなことを言われないといけないのか、一堂納得いきません。(笑)
また、帝王切開は出産ではないという話ですが、帝王切開で子どもを産んだ人は「出産」したと言えない人が多いことに気がつきました。皆さん、子どもが産まれた、とは言えても、自分が出産したとは言えないのだと。出産という言葉は普通分娩した人しか使えないと、なんとなく自分で制限をかけていると。
いやー、これけっこう傷ついてますね。
ちょっと話はズレますが、予防接種の時に分娩時普通か異常かを用紙に書く場合、帝王切開の場合は異常に○をつけるのだとか。
異常って❗
私も帝王切開ですが、普通に○をつけていました。
あと、母子手帳に出産にかかった時間がかかれていないとかね。
今回はリピーターが多く、だいぶ感情が成仏しているのでわーわー泣いたりはなかったですが、けっこう色々な話がでました。
お産の振り返りは帝王切開かどうかに関わらず大事だと毎回思います。話して、泣いたり、笑ったりすると、前に向くことができます。
帝王切開でお産に失敗したと思っていたり、傷ついた思いをした人は私たちがお手伝いできると思います。次回は未定ですが、いつでもお問い合わせください。( ´∀`)
なこっこ代表Tanaka
募集開始後、定員5名はすぐに達しましたが、風邪のために2名がキャンセル。新しく3名の参加者とスタッフ5名で、久しぶりに開催しました。風邪で参加できなかった方、次回のご参加をお待ちしています。
3名の参加者が帝王切開カフェに来た理由はさまざま・・・「妊娠による血栓の治療で、長い入院を経た後に予定帝王切開になったが、妊娠中から長く辛い思いをした。」「子ども2人を帝王切開で出産して、2人目の入院中に、同じ時期に入院していたママさんから言われたことに傷ついてしまい心に引っかかっている。」「無痛分娩が思い通りに進まず緊急帝王切開になったが、自然の力に任せず、自分の都合で無痛分娩で出産しようとしたことに後悔している。」など。
7回の帝王切開カフェを通して思うのは、それぞれの人が抱えている出産に関する思いを話す場が帝王切開カフェであり、出産そのものの解決にはなりません。心の中に溜め込んできた思いを吐き出すことが、まずは大事なことだと思います。その気持ちを吐き出す場として、帝王切開カフェは意味のある場所になっています。
思い通りにいかないことは、普段の生活でもたくさんあります。たとえば、受験で落ちて希望の学校に入れなかったり、失恋したり、仕事がうまくいかなかったり・・・。そんな時、皆さんはどのようにして気持ちを切り替えますか?
一人で思いっきり泣いたり、周りの人に話を聞いてもらったり、あるいは考えないようにするために気持ちに蓋をしてしまうこともあるかもしれません。平気じゃないのに、平気だよと振る舞ってみたり・・・。
女性にとって一大イベントである出産が、自分の思い通りにいかなければ、自信を失ってしまいます。「立ち会い出産したかった」「産声を聞きたかった」「陣痛を経験したかった・・・」など、モヤモヤした気持ちがグルグルグルグル・・・。帝王切開での出産は母子の命を第一に優先するため、思い描いていた出産の望みが叶わないことも少なくありません。叶わなかった事実を受け入れて、失った自信を回復していくには、帝王切開の話を人に話して、少し甘えてみて、人から助けられて、元気を取り戻して、事実を認めていく、という過程をふむと、7回の帝王切開カフェを通して実感しています。回復過程のまず第一歩として、お産の振り返りがとても大事なことだと思います。
繰り返しになりますが、女性にとって出産は一大イベントであるので、何となくスルーしてしまうのではなく、お産を振り返って「客観的な事実にする」ことが大事なのです(仕事でも、1年に1度、自分の仕事の頑張りを振り返って、客観的に評価しますよね。そして一旦ケジメを付けてから、次年度も仕事をまた頑張る。そのような感覚です。)
スタッフとして参加した5名は、もう5~6回以上はみな参加しているので、話を聴くこともベテランになってきました。スタッフの表情を見ていると、大仏さまのような穏やかさも見せています(笑)。スタッフが5人いるからこそ「あの産院は帝王切開も立ち会い出産できる」「あの産院はVBACできる」「食事が美味しい」など、貴重な情報交換もできます。帝王切開を経験したママさん、どうぞお気軽にご参加ください。お待ちしています!
Miyao
〇第8回 2018年5月20日(日) ご協力:なこっこ田中さん、初回ご参加の2名、スタッフ3名
お子さんの体調不良で1名がキャンセル。新しく2名の参加者とスタッフ4名で、開催しました。参加できなかった方、次回のご参加をお待ちしています。
帝王切開カフェの目的は①帝王切開の体験談を語ることにより精神的なダメージを軽くする、②帝王切開に関する情報収集、そして③初めて会う人に自分の体験談を話すことにより「周りの人から助けてもらう」という成功体験をつむことだと思います。
初参加のAさんは②帝王切開に関する情報収集が一番の目的で参加しました。Aさんはラッキーなことに、周りに7人(実母、義母、義姉、友人)も帝王切開の経験者がいて、心ない言葉をかけられて嫌な思いをしたことがないとのこと。周りの人たちは幸いにも、帝王切開に理解のある人たちです。帝王切開カフェの参加者には珍しいケースですが、精神的なダメージがあまりなく、帝王切開という事実を既に受け入れられている印象を受けました。1人目を地方で出産し、2人目をそろそろ・・・と考えた時、いま住んでいる流山近辺で帝王切開をするならどこがいいのだろうか?と、情報収集のために参加しました。2人目の妊娠について夫と話し合った時も、夫が「リスクをとってまで自然分娩で産む必要があるのか」と問いかけてくれたそうです。周囲の人からの声かけが良ければ、Aさんのように心の持ちようが変わるのですね。今はまだ、Aさんがラッキーだと言ってしまう環境ではありますが、ラッキーではなくて、普通だと言えるようになってほしいと思います。
一方、初参加のBさんは、①の目的で参加しました。帝王切開カフェの参加者は①の目的で参加する人が多いです。Bさんは今でも心に引っかかることを話しながら涙が出てきて、帝王切開をして嬉しかったことは無いと言いました。大丈夫です。スタッフも全員、体験談を話しながら泣きましたから。帝王切開カフェを開きたいと申し出た3年前の私も、Bさんと同じ心境でした。8回目の帝王切開カフェを開いてみて、Bさんのような方には、③の「初めて会う人に自分の体験談を話して、周りの人から助けてもらうという成功体験」をつむ場にしてほしいと思っています。
出産が自分の思うようにいかず、自然分娩ができなくて女性としての自信を失ってしまう。そのマイナス感情から、育児に悪い影響を及ぼすことのないよう、帝王切開カフェで体験談を話して少しでも心が軽くなってもらえたらいいなという思いで、スタッフは帝王切開カフェを続けています。帝王切開での出産だけでなく、子育てに失敗や思い通りにいかないことは付きものです。自分が辛かったことを周りの人に話して、周りの人から救われることは育児を通してもよくあります。自分から心を開いて体験談を話せば、実は話し相手も体験者だったりして、お互いに気持ちが軽くなったということもあります。帝王切開での出産をすぐには受け入れられないだろうと思いますが、例えが適切かどうかは分かりませんが失恋した時のように、少しずつ時間をかけて心の傷を癒していけばいいのではないでしょうか。時間をかけたぶん、その後はさらに強くなって成長できている自分が待っています。
私たちスタッフも、帝王切開カフェ4回目くらいまでは体験談を話しながら悶々として気持ちがスッキリとはまだ晴れませんでしたが、5回目くらいからはマイナス感情も吹っ切れて、笑いにだいぶ変えられるようになってきました。また半年後くらいに開催できればいいなと思っています。
Miyao