①求める人物像の明確化
兎にも角にも、ターゲット学生が明確かできていなければ始まりません。
意外と多いのが「ターゲットがあいまい」なまま放置してしまっているケースです。
新卒採用の成否を分けるポイントでもあります。
②採用活動時期の見直し
新卒採用の無駄の大半は「ターゲットが動いていない時期に母集団を確保しようとする」ことにあります。
ターゲットが活動的になる時期を見極め、それに応じて手を打つことが、経費削減につながります。
③募集媒体の見直し(ナビサイト)
ナビサイトは大きく3つに分類されます。1つはリクナビ・マイナビ等の「大手ナビサイト」。
2つ目はオファーボックス等の「スカウト型サイト」、
3つ目は大手ナビサイトの「プレサイト(インターンシップ母集団形成用)」です。
各ジャンルごとに「自社にとって、いずれのナビサイトが効果的なのか」を、
客観的データをもとに比較検討する必要があります。
ちなみに、大手ナビサイトでまともな集客力を持つのはマイナビとリクナビのみであり、
それ以外はほとんど機能していないのが現状です。
④募集媒体の見直し(合同企業説明会)
実は、最も「採用活動費の無駄」の戦犯になっているのが「合同企業説明会(イベント)」です。
合同説明会の基本的な立ち位置は「ナビサイトの補助」です。掲載期間の長いナビサイトのほうが、
合同説明会よりも費用対効果は良くなるケースがほとんどです。(一部例外あり)
よくあるのが、ナビサイトはリクナビだけを使っている。ただ、ナビサイトだけでは母集団が不足するため、
リクナビの合同説明会にも参加(3回)しているというケースです。
合同説明会に3回も出る費用があれば、ライバル媒体である「マイナビ」に余裕で掲載できます。
3回の合同説明会でブースに合計200名座る企業であれば、ナビサイトを利用すれば、
400以上のエントリーを得られる可能性が高いです。
(一般的にナビサイトの費用対効果は合同説明会の2倍以上です)
繰り返しますが、合同説明会はあくまでもナビサイトの補助ツールです。
費用対効果はナビサイトに劣ります。
⑤募集媒体の見直し(ナビサイトオプション)
最も優先順位が低い(費用対効果が低い)のがリクナビやマイナビのナビサイトオプションです。
※例えば上位表示、バナー広告など
<ナビサイトオプションを検討すべきシーン>
大手ナビサイトには掲載済み、合同説明会にも出ている。スカウト型サイトも使っている。
けれどもまだ母集団が足りない。そんな時に初めて検討の余地が生じます。
稀に、効果が上がりやすいサービスが出てきますが、大半は「気休め」程度の効果しか得られません。
⑥募集媒体の見直し(マッチング型イベント)
近年増えているのが、少数学生&少数の企業を何かしらの名目(例えばIT業界企業&志望学生)で
集め、全員が全企業の話を聞くスタイルのマッチング型イベントです。
運営元は新規参入組のベンチャー企業が多く、玉石混在の状況です。
見極めが非常に難しいジャンルの募集媒体です。
⑦選考フローの見直し
選考フローは学生と企業が相互理解を深めるための重要な機会となり、
安易にフローを簡略化すると、内定辞退の増加に繋がるリスクがあります。
とはいえ、無駄なフローは削除すべきです。バランス感をもって判断する必要がある項目です。
⑧選考会場費用、交通費の見直し
選考フローの一部をWeb化することで削減可能ですし、安価な会場を見つける術もJEXSにはあります。
交通費についても、「どの選考段階で支給を開始するのか」「規定支給にする」などの検討の余地が多く、
削減できる可能性を秘めています。
⑨採用業務代行費用の見直し
コスト削減のために採用業務の一部を外注するケースが増えています。
一方で、「外注先の業務品質が低く、逆に手間が増えた」
「外注先の担当が毎年変わり、何度も同じ説明をしなければならない」という話もよく聞きます。
外注先の「業務品質」を注視し、費用に値する価値があるか否かを見直す必要があるでしょう。
★採用工数(マンパワー)を減らすポイント
・既存業務のフロー見直し
⇒業務効率化が図れないか
・費用対効果を重視しすぎない
⇒費用対効果ではなく投資(費用+マンパワー)対効果として全てを捉える
・新卒採用市場への理解深化
⇒意味のない、無駄な動きをしていないか