RPAとは、Robotic Process Automation(ロボティック・プロセス・オートメーション)の略語で、事務作業などの定型業務やルーティンワークの自動化を実現するソフトウェアです。イメージとしては、パソコン上で定型業務をやってくれるロボットを思い浮かべていただければ良いかと思います。
近年では、「少子高齢化」「人件費高騰」「人手不足」を代表とする労働に関する問題が増えています。加えて、「働き方改革」の影響を受けて、生産性の向上は
RPA |
|
---|---|
EPA |
|
CA |
|
CA |
|
内定を出すまでに様々なオペレーション業務が発生します。採用試験の採点、受験者への合否通知、合格者への面接日程連絡、各面接官の日程調整などの多くの事務処理をRPA化することで、採用担当者は面接や考査に集中することができ、事務処理の人為的ミスも抑えられます。
住所・家族情報・交通費等の変更や、入退職の各種手続き、福利厚生、報酬関連など、人事部門で取り扱う個人情報や事務処理は多岐に渡ります。人事管理システムを活用していたとしても入出力等はまだ人力に頼る部分も多いですが、それらもRPA化可能です。
例えば交通費変更手続きでは、経路検索サイトを使った適正経路の確認、払戻金の算出、人事管理システムへの変更まで可能で、煩雑な各種変更申請をRPAで自動化できます。
給与計算を社会保険労務士事務所等に外注する会社もありますが、最終的に人事部門が給与額に対して責任を持つ必要がある為、給与計算結果を人事担当者が確認するフローを取っている会社も少なくありません。
RPA化することで社労士事務所から受領した給与計算結果の照合作業を自動化することができます。万が一給与額に誤りがある場合、アラートメールを通知することも可能です。
コストをかけて導入したにも関わらず目的の業務を自動化できなければ本末転倒です。
RPAによる自動化によって操作対象となるシステムを、そのRPAの導入ツールで無理なく操作できるかをチェックすることが重要です。利用するシステムが、Webシステムがメインか・基幹システムがメインになるのか、メインフレームやAS400など環境で操作するのか、シンクライアントがあるのか、等の条件によって、RPAツールの操作や開発のしやすさが変わります。RPAツールと社内システムの相性・操作のしやすさを確認しておくことが必要があります。
PoC(概念実証)なのか・本格展開なのか、部署だけで導入するのか・全社的に導入するのか、導入するロボットは何台なのか、このようなプロジェクトの規模や進め方によって、適切なライセンス体系・価格やRPAツールの型が異なります。
例えば、全社的に大規模にRPAを導入したいのであればサーバー型、部署のみの導入であればデスクトップ型の方が適しています。また、大規模に導入するため稼働するロボットの台数が多く、中長期的に利用する計画がある場合はライセンス型の方が長期的にみてコストを抑えることができます。
RPAツールは海外製のツールが多く、英語表記のツールも少なくありません。操作画面、マニュアル、ヘルプページが英語という製品もありますので、対応言語を確認しておく必要があります。
RPAの画面上の文字表記は日本語か(言語の切り替えができるかどうか)、日本語マニュアルやヘルプ等が用意されているかを必ずチェックしましょう。
Peaceful Morning株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役社長 藤澤 専之介)は、RPAカオスマップの2019年版を公開しました。RPAツールを提供する企業や企業での活用事例が増加傾向にあります。
人事業務を効率化するためには、「汎用化RPAツール」を導入し現在導入している人事管理システム等と連携させるか、もしくは「人事業務に特化したRPAツール」を導入することが有効です。今回は、その2つの観点からRPAツールをご紹介いたします。
「BizRobo!」は、RPAテクノロジーズが提供しているRPAツールで、日本におけるRPAツールの先駆け的存在でもあり、さまざな業種の企業が導入しています。利用用途は、インターネット上の情報、社内データ、エクセルなどの保存データから必要な情報を収集、加工、集計、保存、スキャニングなどの多種多様な定型作業を代行します。人が行うよりも早く、正確なため、業務改善を推進できます。サーバを1台用意することで複数のロボットの作成が可能になる一元管理型のツールで、パソコンごとにソフトウェアをインストールする必要がなくロボット利用において、従来のパソコンスペックや性能に依存することがないのも嬉しいポイントです。