キリッと小粋な感じの印象のこの髪型。
複雑そうな結い上がりにも見えるのもあって、日本髪好きさんの間では人気の高い髪型です。
時代劇や舞台では、主に京阪の大店などで着物の裾を引いているようなおかみさんが結っていることが多いです。前髪の横にも小さめの簪を付けたり、後ろにも簪をさしたり、装飾品もいろいろと付けることができて、結い手としてもとても嬉しくなってしまう髪型です。
また、京都の花街では今でも舞妓さんの地髪の先笄を見ることができます。同じ先笄とは言いますが時代ものの先笄とは形が異なり、花街独特の雰囲気が漂います。この花街の先笄は襟替え前(舞妓さんが芸妓さんになる前、街によって期間が異なりますが、)ほんの2週間程結われる髪型です。先笄は昔、京阪の新妻が結う髪型でもあったとか。花街で一生を生きる女性たちがほんのひと時、新妻の気分を味わえるよう、芸妓になる前に結ったという説を年配の方にお聞きしたことがあります。だとするとお歯黒を塗るのも辻褄が合うのかもしれません。
そのような意識でみると、襟替え直前の単なる印だけではない花街の女性たちの想いが垣間見ることができるのではないでしょうか。時代ものの先笄では使わない紅の布や、その他の装飾品などを使い、花街独自のオリジナリティを作り上げられてきた理由も、少し分かるような気がします。
先笄のいろいろ…のお話でした。
また、京都の花街では今でも舞妓さんの地髪の先笄を見ることができます。同じ先笄とは言いますが時代ものの先笄とは形が異なり、花街独特の雰囲気が漂います。この花街の先笄は襟替え前(舞妓さんが芸妓さんになる前、街によって期間が異なりますが、)ほんの2週間程結われる髪型です。先笄は昔、京阪の新妻が結う髪型でもあったとか。花街で一生を生きる女性たちがほんのひと時、新妻の気分を味わえるよう、芸妓になる前に結ったという説を年配の方にお聞きしたことがあります。だとするとお歯黒を塗るのも辻褄が合うのかもしれません。