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先生の声を聴く

~子どものやる気の引き出し方~









先生は専門家です。
子どもに教える専門家です。
上手に子どもの気持ちを聴きながら、
子どもの成長を支援してくれます。

専門家である先生は、
どのようにして子どものやる気を引き出しているのでしょうか。
現役の先生から、
子どものやる気を引き出す知恵を紹介いただきました。
ご家庭でも是非参考にしてみてください。

外せない三要素~やる氣の土台~
柴田謙一(嚶鳴進学塾 塾長)

私は、基本的に「やる氣」は、「ある」「なし」ではなく、子ども一人ひとりが誰しも持っているものだと思って接しております。

親御さんが「うちの子は、やる氣がないんですよ。」と仰っしゃりますが、それは「やる氣が凹んでいる」状態だと思います。やる氣とは、その時の状況等により、「出たり」「凹んだり」する現象だと思います。

では、どうすればやる氣が出るようになるのかという大問題にぶつかります。
当塾では、大量の宿題を出さず、居残りもさせない環境でも、毎年公立高校の合格率が90%以上となっております。もちろんランクを下げたりはしておりません。むしろ最低1ランクアップは、保護者様との暗黙のお約束となっております。

では、何故そのように生徒さんたちが成果を出すのかと言うと、授業が上手だからではなく、テキストが良いのではなく、絶対に外せない三要素を守らせているからです。

その「三要素」とは、実はとてもシンプルな行動となります。1つ目は、「時を守る」。2つ目は、「場を清める」。3つ目は「礼を正す」。この3つの基本姿勢を整えることを大切にしております。

「時を守る」は、遅刻をしない。仮りに遅刻をした場合でも、正々堂々と理由を伝える。
「場を清める」は、靴を並べる、トイレを綺麗に使用する、使った物は元あった場所に戻す等です。
「礼を正す」は、自分から元氣良く挨拶をする、感謝の氣持ちを伝える等です。

今、新型コロナウイルスによるオンライン授業が広がりを見せてきました。しかし、授業を受けるのは自宅です。映像に写っていないからと言って、足組みをしていたり姿勢が正しくないかもしれません。
そんな今だからこそ、「時を守る」「場を清める」「礼を正す」ことにより、モチベーションが上がり、物事に取り組む姿勢が生まれ、そして良い結果を得てやる氣が出てきます。
家にいる時間が長い今だからこそ、この三要素を大切にしてください。

一緒に何かをする

杉原伸太郎(SF-Learning代表)

子どもたちは学校もなく家におり、大人たちもテレワーク、と家族がいつでも家にそろっていることが多いと思います。
せっかく一緒に家にいるならば、なんでもいいので、「一緒に何かをする」という時間を作るのはいかがでしょうか。

一緒に料理をするとか、そんな大それたことでなくてもいいのです。
一緒に朝起きる。
一緒に買い物に行く、でもいいでしょう。
一緒にテレビで同じ番組を見たり、インターネットで映画を見たりするのもいいでしょう。
普段家族そろって食事をする機会がないのであれば、もしかしたら一緒に食事することだっていいかもしれません。

ここ数年親御さんとお話をしていても、
「子供が自分の部屋に入って何しているかわからない」
「勉強は子供に任せています」
というお声が増えているように思えます。
子どもたちも忙しくなっていますし、まして親御さんはもっと忙しい。
いちいちお子さんのことを意識している時間はないのかもしれません。
だからこそ「一緒」は貴重。
また生活が個人単位になっているからこそ、今の時期は家族のつながりが実感できる瞬間をつくるチャンスかもしれません。

そういえば、先日高1の息子が家で学校のオンライン授業を受けるといって、一緒にセッティングしていました。
ついでに、と思って、PCのカメラから映らないところでちょっと授業の様子を覗いていました。
息子にも緊張感が生まれますし、大人になって高校の授業なんて見る機会ないですから単純に楽しかったです。
そういうことでもいいんですよね、きっと。

決まった時間に決まったことをする

杉原伸太郎(SF-Learning代表)

学校で長期休暇に入るときに決まって言われることに「規則正しい生活をしましょう」ということがあります。

長い休みに入れば、お子さんは朝になっても起きないし、夜はいつまでも起きているし、1日中寝ていることもあれば、1日中起きていることもあれば、と不規則な過ごし方になりがち。
すべてを規則正しくしなくてもよいので、何か1つでも「決まった時刻に決まったことをする」ことだけ気を付けてみたらいかがでしょうか。

例えば「○時になったら勉強する」みたいな、そういうことです。
1つでもやる時刻とやることが決まるとそこを中心に生活を組み立てることができるので、ほかも規則正しくなります。

最初は今の生活からガラッと変わらない程度で構いません。
勉強時間もできれば午前中や起きて間もない時間のほうがいいと言われています。
ただし、現状夜に勉強時間を取れているならば、それはそれで変えなくていいでしょう。
また、勉強がやりやすい時間が見つかれば、その時に変えればいいのです。

あるいは時刻をそろえるのではなく、何かきっかけとなることをつくるのもといいですね。例えば「ご飯を食べたら勉強時間」みたいに、食事の時間と勉強の時間をセットにする、とかです。

規則正しい、というのは、何も「早寝早起き」だけとは限りません。(もちろん、早寝早起きはとてもいいことなのですが、今回はそのことはわきに置いておきますね)
決まったことを決めたとおりに行うことで良い習慣が生まれ、今まで努力しないとできなかったことが自然とできるようになるものです。

お子さんが程よい緊張感をもって勉強する

杉原伸太郎(SF-Learning代表)

新型コロナウイルスの影響で学校の休校が続く昨今、お子さんの生活も不規則になりがちですね。学校から宿題が出ていたり、オンライン授業が行われたり、と大人たちも試行錯誤してお子さんたちの学びを止めないように努力しています。
オンライン授業や家庭学習の最大の弱点は「お子さん本人のやる気が頼り」ということ。某通信教育の添削提出率はほんの数割、ということを聞いたことがありますが、まさにその表れとも言えます。

お子さんのやる気を引き出すためにも、「誰かが自分のことを見てくれている」という感覚が重要になります。そこで親御さんの「存在感」が大切になります。

おうちでの勉強をみてください、まして教えてください、というつもりはありません。今日の学習した成果をみて、「頑張ったね」と一言いうだけでいいのです。
あるいは「(課題や宿題は)どこまで終わったの?」と今よりちょっとだけ頻度を上げて聞いてあげるだけでいいのです。

勉強のモチベーションの源泉の1つは、「成果を出す」ことも含め、「誰かに認められる」こと。
親御さんがみている、あるいはやった成果に対して認めてあげることが動機づけになります。

もちろんお子さんのやることですから親御さんが言いたくなることもたくさんあるでしょう。
私ならば「次はこうするともっと良くなるね」という前向きなアドバイスを1つ加える程度にします。

ちなみに弊塾では毎日学習した内容をLINEで報告してもらっています。
「〇〇のテキストの××ページをやりました」と、文字情報で送ってくる子もいれば、やった部分のノートを写真で送ってくる子もいます。
送られてきたものについては私やスタッフが一言コメントを付けて返しています。
これだけでもお子さんは「見られている」感覚を持ってもらえます。

お子様の良いところ探し―「リフレーミングのすすめ」

小川晃(20年以上の経験を持つ学習塾講師)

学習塾の講師としてお母様お父様とお話をしているとき「お子様はどんな子か」に話が及ぶことがよくあります。伺うと、良いところ1に対し悪いところ5以上というケースが多くみられます。特に昨今お子様がご自宅にいらっしゃる時間が長いと、悪いところが目に付きイライラ、そんな方も多いのではないでしょうか。

 そんなときにおすすめなのが「リフレーミング」と呼ばれる手法です。「ケチ」はネガティブな言葉ですよね。それをポジティブな言葉に言い方を変えてみてください。「お金の大切さを知っている」これならどうでしょう。ポジティブな言葉になっていませんか。これがリフレーミングです。

 教室にある女の子の生徒さんがいます。お母様のお話では「自分の意見が言えない」そうです。授業中私が質問をしても確かになかなか答えが返ってきません。ここで沈黙を恐れず、答えに誘導する質問をすることも堪えて、時間を与えて答えを文字にして書いてもらったところ、素晴らしい答えが書けていまます。彼女にそれを伝えると恥ずかしそうに微笑んでいました。「自分の意見が言えない」は実は「じっくり考えることができる」なのでした。

一見短所に見えてしまうお子様の特徴もリフレーミングを用いることで素晴らしい長所に生まれ変わります。お子様とリフレーミングごっこをしてみると、お子様の語彙力・表現力の強化にもつながると思います。

この方法はお子様にだけではなく、日常の様々な場面に応用することができます。皆さんもリフレーミングをぜひ使ってみてください。

数値化されない学力に注目しよう。
小川晃(20年以上の経験を持つ学習塾講師)

学校がお休みのため、お子様がご自宅にいらっしゃり、「ゲームはやるのに勉強はちっとも……」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。ゲームをしているとき、お子様は頭の中で様々なことを考えながら作戦を立てているはずです。「勉強もこのくらい熱心にやってくれれば……」と思いますよね。

なぜ勉強にこのエネルギーが向かないか。それは勉強が点数・偏差値・合格率といった様々な「数値」で「結果」を評価されてしまうものだからです。数値化されるとその数値が低いことが「悪」つまりできないことが「悪」となります。

お子様のやる気を引き出すにはこの評価基準の変更が必要になります。「結果」ではなく「経過」に注目しましょう。例えばテストの結果が良くても悪くても「何」がその結果を引き起こしたか、そしてこれから「何」をすればよいかをお子様と一緒に考えてみてください。もう一度、お子様を評価するときは「経過」です。

こんな時期だからこそ、すぐに結果が出ないことに焦る気持ちを少し抑えてみてください。1つの問題を終わらせるのに時間がかかってもいいのです。それはお子様の成長に必要な時間です。終わらなくても、正解にたどり着かなくても、あきらめずに考えた分だけお子様は成長します。正解にたどり着かずお子様が沈んでいたら、粘り強く考えたことを褒めてください。行動を褒められると人は次の行動に前向きになります。大人も子供も変わりません。本当の学力は数字ではなく行動の変化から生まれます。