ファクタリングの仕組みについて!手数料やリスクはあるのか?銀行融資とは何が違う?

ファクタリングという資金調達方法をご存知でしょうか?
「factoring」は日本語訳で売掛債権買取と言います。
あまり日本では聞かない用語かと思いますが、海外だと頻繁に使われている資金調達方法です。
調達方法は会社の持っている売掛金をファクタリング業者に買い取ってもらい、資金のショートを防ぐというのが主な使い方だと思います。主に中小企業の経営者の方などが資金調達として利用することが多いようです。

ファクタリングには大きく分けて2種類の方法があり、業種によって変わってきますのでそのような部分も説明したいと思います。

ファクタリングとはどういうサービス?銀行融資とは違うの?

ファクタリングとは売掛金をファクタリング業者が買い取ることで資金を調達する資金調達方法です。

よく聞く資金調達方法は銀行融資ですね。
銀行融資とファクタリングはどのような違いがあるのか紹介したいと思います。

【ファクタリング】
  • 借入するために審査が基本的に不要
  • ファクタリングは借入でないため負債にならない
  • 返済が必要ない
  • 即日対応してくれるファクタリング会社もある
  • 保証人が必要ない(業者によっては必要なところもあります)

【銀行】
  • 過去の業績などを調べてから判断するため審査が必要
  • 銀行融資は借入(借金)になるため負債となる
  • 返済が必要
  • 審査などに時間がかかり振り込みなどに2週間〜4週間ほどかかってしまう
  • 連帯保証人が必要

ファクタリングは負債にならず返済が必要ないかというと最初に説明した通り「売掛金をファクタリング会社が買い取る」からです。

銀行は審査が通ったのちお金を「貸し出してくれる」ので負債になり返済が必要となります。

これだけ見ると銀行融資ではなくてファクタリングの方が良いと思うかもしれませんがどちらにもメリットデメリットは存在します。

ファクタリングのメリットは先ほど記述した通りです。
デメリットは
  • 銀行融資に比べて手数料が高い
  • ファクタリング業社にもよるが取引金額の上限が銀行に比べて低い
  • 取引をするにあたって諸費用が発生する
  • 売掛先(取引先)にファクタリングを利用したことがバレてしまうことがある

銀行融資のメリットは
  • ファクタリングに比べて金額の上限が高い
  • ファクタリングに比べて金利(手数料)が低い
  • 信頼度が高い(悪徳業者などがほとんどいない)

ファクタリングの仕組みは?手数料はどれくらい?

ファクタリングの仕組み、利用した時の流れを説明したいと思います。

ファクタリング業者は売掛金を買い取りますが売掛金の100%を買い取ってくれるわけではありません。
手数料として買い取る売掛金の1~3割程度を手数料として引かれてしまいます。
つまり、100万円分の売掛金を買い取ってもらうときには手数料を引かれ振り込まれるのは90万円〜70万円ということになります。

売掛金を買い取ってもらった後に指定の口座にお金が振り込まれます。
ですがファクタリングはここでは終わりません。まだ業者に売掛金をお金を支払っていないからです。
100万円の売掛金が売掛先から口座に振り込まれたらファクタリング業者に100万円振り込まなければいけません。

つまりファクタリングというのは売掛金前借りサービスのようなものとなります。前借りする代わりに手数料として1割から3割程度引かれてしまうようなイメージです。

ファクタリングの資金化の流れ

ファクタリングには2社間ファクタリングと3社間ファクタリングがあります。

2社間ファクタリングは売掛先(取引先)を経由しないで売掛先から振り込まれたらファクタリング業者にお金を振り込むという方法。

3社間ファクタリングは売掛先にファクタリングするということを伝えファクタリング利用の許可が下りたらファクタリング業社に許可が出たことを報告し、ファクタリング業社が許可を出した売掛先に確認して問題がなければ売掛金の振込みが行われます。

2社間と3社間の違いは自社とファクタリング業社だけで行われるか、売掛先(取引先)も交えて行われるかという点です。

2社間と3社間のメリット、デメリットが存在します。

・2社間ファクタリング
【メリット】
売掛先に連絡がいかないため売掛先から信用を損なわないで済む。

【デメリット】
売掛先に連絡がいかないため手数料が3社間に比べて高くなる。

・3社間ファクタリング
【メリット】
売掛先も交えて話を進めるため手数料が2社間に比べて安くなる。

【デメリット】
会社によっては資金繰りがうまくいってない企業と判断され、信用が損なわれてしまう可能性がある。

ファクタリング業社も確実に振り込まれる3社間ファクタリングの方が安心できるので手数料が安くなっているということです。

ファクタリングの種類

ファクタリングには2社間3社間の他にいくつか種類があります。

・一括ファクタリング(2・3社間)
一括ファクタリングは基本全ての職種が対象となっています。

・医療報酬債権ファクタリング(3社間)
医療機関の業種の人が対象となっています。

・国際ファクタリング(3社間)
海外に輸出するサービスを持っている企業が対象となります。

・保証ファクタリング(2社間)
他のファクタリングと違い買取ではなくファクタリング会社が支払いを保証する方法です。

【一括ファクタリング】
一括ファクタリングは一般的なファクタリングの方法となります。
売掛金をファクタリング業社が買い取り、後日売掛金が振り込まれたらファクタリング業社に振り込むといった方法です。
2社間と3社間があり、手数料は3社間の方が安く、即日で資金かできるのが特徴です。

【医療報酬債権ファクタリング】
医療報酬債権ファクタリングは病院や調剤薬局などが国民健康保険や全国保険協会、健康保険組合から受け取る予定の医療報酬をファクタリング業者が買い取るファクタリング方法です。
多くの人が病院などに行くと代金を抑えられていますが、この抑えられている部分は全国保険協会などが負担してくれています。全国保険協会などから病院への支払いは2,3ヶ月後と遅いので医療機器などが急遽必要になり、資金繰りが難しくなった時などに役立つファクタリング方法です。

【国際ファクタリング】
普段取引している海外の企業であればそこまで心配せずに取引することができますが、初めて取引する海外の企業だと不安要素が多いですよね?きちんと代金を回収できるか、海外の企業だから信用などが分からない。などがあります。普段輸入や輸出をする時は「信用状(L/C)」という銀行が発行したものを使った取引が一般的なのですが、この方法は手数料が発生したり信用状も輸入国、輸出国間を経由するので時間がかかってしまったりなどデメリットもいくつか存在します。
国際ファクタリングでは輸入国のファクタリング業社と輸出国のファクタリング業社を使うことで円滑に支払いなどの話を進めることができます。支払いもファクタリング業社が保証してくれるので問題なく進めることができます。

【保証ファクタリング】
取引先が倒産してしまった時や新規で取引を進めているが取引先を信用するのが不安などの時に利用するのが保証ファクタリングです。
万が一取引先が倒産してしまった時には利用したファクタリング業社の保証限度額内であれば100%保証するというのが一般的だと思います。新規で取引を始めた時なども不安が残っていた時にファクタリング業者を使って保証ファクタリングをしておけば不安要素を取り除いて取引することができます。

ファクタリングを利用後に取引先企業が倒産してしまったら?

ファクタリングを利用した後に取引先企業が倒産してしまい、売掛金が手元に入らないという可能性も0ではありません。
他にも売掛金が手に入らない理由として、「取引先の取引先が倒産」「取引先の資金不足」などの理由があります。取引先も他の取引先から売掛金を回収するというのが一般的ですが、取引先の取引先が倒産や資金不足になってしまった場合、ファクタリング利用者の取引先も予定外の事態でファクタリング利用者に売掛金が回ってこないという可能性もあります。このような取引先から売掛金がきちんと支払われなかった場合は【償還請求権】という権利をファクタリング業者が利用します。
【償還請求権】とは、ファクタリング利用者がお金を支払えなくなった時にファクタリング業者が「対価または資金の償還を請求することができる」という権利です。

【償還請求権】はファクタリング業者と契約する際に有りか無しかをしっかりと確認しましょう。これだけ見ると【償還請求権】を結ばなければ請求されることがないと思われるかもしれませんが、その分手数料が多くなったり、買取額が安くなってしまうという点もあるので、回収が絶対にできるという自信がない限りは【償還請求権】を利用するのも1つの手だと思います。

ファクタリングを利用するリスクは存在するの?

ファクタリングを利用するにあたって一番気をつけなければならないのは悪徳業者です。

悪徳業者の手口として多いのが最初はあまり手数料を取らず、じわじわと手数料を引き上げて取引のギリギリで他のファクタリング業者よりも2,3割ほど高い手数料を取られてしまうということです。
ファクタリングを利用する人のほとんどが早急に資金を調達したい人のため高額な手数料で取引してしまったという人も少なくありません。

こういった会社の特徴は会社ホームページなどに代表者や所在地などが載っていない、取引するにあたって面会する企業がほとんどの中電話だけで完結するなどがあります。
もちろん面会不要で優良なファクタリング会社も存在します。ですが2つとも当てはまっている会社は要注意です!