ファクタリングとは、売掛債権を売却し現金化するサービスのことを言います。
取引先からの売上の入金が行われていない状態でも、ファクタリングを利用すれば入金待たずに資金を得られます。
ファクタリングには種類があり、仕組みが異なりますので、基本的な仕組みと種類をチェックしていきましょう。
ファクタリングには、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの2種類があります。
2社間ファクタリングはファクタリング会社と利用者、3社間ファクタリングはファクタリング会社と利用者、取引先が関わり、ファクタリングを行います。
2社間ファクタリングは取引先を通さないので、ファクタリングすることを知られないのが特徴です。
一方、3社間ファクタリングは取引先に知られるものの、取引先の信用を審査しやすいことから比較的手数料が低く設定されています。
ファクタリングの仕組みを2社間ファクタリング、3社間ファクタリングそれぞれでステップごとに整理しました。
◆2社間ファクタリング
◆3社間ファクタリング
取引先がファクタリングに関わるかどうかの違いがあり、3社間ファクタリングの方が手続きが複雑になりやすいです。
ただ、取引先もファクタリングに関わることによって、透明性を確保することができます。
資金を調達する方法はファクタリング以外にもありますが、ファクタリングにはどのようなメリットがあるのでしょうか?
主なメリットは以下のつです。
ファクタリングは、最短即日で資金を調達できる方法です。
公的融資や銀行融資などを待つ時間がない場合にも、ファクタリングを利用すればすぐに売掛債権を現金化できます。
どうしてもすぐに資金が必要なときに利用を検討してみましょう。
ファクタリングは融資とは異なり、債権の買取を行うサービスです。
そのため、審査に柔軟性があり、幅広いシーンで利用することができます。
売掛金が優良債権か、取引先の信用は高いかなどを中心に審査を行い、審査に通過すれば資金を調達可能です。
ファクタリングは、融資やビジネスローンのように会計上マイナスになることはありません。
売掛金を取引先からの入金よりも早く受け取るだけであり、決算書や信用情報に影響しないのがメリットです。
ファクタリングは資金調達に便利な方法ですが、いくつか注意点があります。
注意点をしっかり理解した上で、ファクタリングの利用を検討しましょう。
ファクタリングを利用するためには、手数料がかかります。
銀行融資などと比べると手数料が高めに設定されており、2社間ファクタリングは2~9%、3社間ファクタリングは10~20%の手数料がかかることが多いです。
ファクタリング会社によっても手数料は異なりますので、より多くの資金を調達したい場合は手数料をチェックする必要があります。
3社間ファクタリングを利用した場合や2社間ファクタリングで債権譲渡登記が行われた場合は、取引先や第三者に知られるリスクがあります。
ファクタリングの事実を知られると、経営に不安があると思われ、その後の取引に影響を与える可能性はゼロではありません。
信用を重視する場合は、2社間ファクタリングかつ債権譲渡登記を行わないファクタリング会社が最適でしょう。
ファクタリング会社の中には、悪質なファクタリング会社も存在します。
悪質なファクタリング会社を利用してしまうと、高い手数料を請求されたり、トラブルになったりする可能性が高いです。
手数料の相場や運営者情報が詳しく記載されているか、担保・保証人を要求されないかなどから、悪質なファクタリング会社を見極める必要があります。
ファクタリングとは、売掛債権を現金化できるサービスです。
スピーディーな資金調達や審査の柔軟性、決算書や信用情報への影響がないことなど、メリットが多くあります。
一方で、手数料や取引先に知られるリスク、悪質なファクタリング会社の存在には注意が必要です。
ファクタリングについて詳しく理解し、ファクタリングの利用を検討してみましょう。