妊娠葛藤相談ウェビナー
〜胎児ホットライン相談員募集育成事業~

2021年5月をもって視聴期限を終了致しました。

出生前検査の前後にカップルが経験する葛藤への支援体制の充実を目指して、「妊娠葛藤相談ウェビナー」を開催いたします。
この開催に至るまでに頂いた、皆様方のご支援ご鞭撻に心より感謝申し上げます。

<開催の背景>

「母体血を用いた新しい出生前遺伝学的検査」(NIPT) については、結果説明の方法や事前・事後のカウンセリング体制が不十分な検査施設の存在も浮き彫りになってきており、様々な組織で、適切な在り方について議論が行われています。

一方で、一般産婦人科で行われている超音波検査で、予期せぬ胎児疾患が判明した時のカウンセリング体制については一定の見解がなく、各施設の判断に委ねられています。

NPO法人親子の未来を支える会では、妊娠中に胎児の病気や障がいの可能性があると告げられたカップルや、出生前検査を受けるか悩むカップルなどの不安や葛藤に寄り添うための事業を行なってきました。2016年に開設したオンラインピアサポート「ゆりかご」では、現在約700家族が登録し、互いの経験を共有しあい支え合っています。「ゆりかご」内の相談内容や、当法人へ直接寄せられる相談から、病院勤務の医療者や、保健師、ピアサポーターらが、施設ごとに試行錯誤しながら妊娠葛藤に向き合っている実態がみえてきました。そこで、妊娠葛藤の内容を理解したり、相談にのる方法を学ぶ機会として、ウェビナーを企画いたしました。

地域の母子保健に関わる保健師や、産婦人科医、小児医療に関わる方、助産師、遺伝カウンセラー、心理士、ピアサポーターなどに是非聞いていただきたい内容です。

また、当法人では、妊娠葛藤相談窓口として「胎児ホットライン」の2021年4月開設を目指して準備をしています。相談員募集も同時に行いますので、詳細はこのページをご覧いただきお問い合わせください。

*一部のウェビナーは、開催後一定期間録画視聴が可能になります。
*当日参加の場合は、質疑応答にて直接講師の方に質問ができます。
親子の未来を支える会 理事長 林伸彦


ウェビナースケジュール

玉井邦夫
大正大学心理社会学部臨床心理学科教授
日本ダウン症協会代表理事
ピアサポートの心得(基礎編) 〜自分の経験を他者にどう伝えるか〜

がん経験者同士、死産経験者同士など、同じ経験をした方同士が繋がり支え合うことは、不安や困難に向き合う家族にとってとても心強いことです。
一方で、「自分自身の経験がそのまま万人に当てはまるわけではない」ことや、「人生の重大局面に関わることの責任」などを感じて、ピアサポートに慎重になる気持ちもあります。
SNSなどでの繋がりが、自然と「ピアサポート」へつながることもあります。
ご自身の経験を他者に伝えるときに気をつけることについて、お話いただきます。

日時:2020/9/22
*2021年3月31日まで、録画配信をいたします。

Jane Fisher
ARC(Antenatal Results and Choices)代表
providing parent centred care through prenatal screening and diagnosis

出生前検査・診断において、両親中心のケアを提供するにはどうしたらよいかについてお話いただきます。ARCは英国のチャリティー団体で、30年以上もの間妊娠葛藤相談にのっています。医療者向けに、「検査結果を伝える際のコミュニケーションスキル」「両親の意思決定を支えるための方法と知識」などについての講習も行なっています。胎児疾患がわかってから両親が意思決定するまでのプロセスや、医療者の倫理的な葛藤への向き合い方などを体系立ててお話しされます。本来3日間で実施しているトレーニングセッションを、日本用にアレンジして、全2回にまとめました。是非1月20日のセッションと合わせてご参加ください。

参考:ARCが英国で実施している医療者トレーニング講座


日時:2021/1/6 20:00-22:00(19:50開場予定)英日同時通訳あり
*2021年3月31日まで、録画配信をいたします。
*録画放送での同時通訳はありません


中込さと子
信州大学医学部保健学科看護学専攻 小児・母性看護学領域教授・助産師・認定遺伝カウンセラー
大切な命を産み育むために〜遺伝カウンセリングで大切にしていること〜

学習目標:

妊娠中に胎児に病気や障がいの可能性があると告げられたカップル、または出生前検査を受けようか迷っているカップルの気持ちを理解する。遺伝カウンセリングの役割を理解する。自律的な意思決定を支えるためにできることがなにかを理解する。妊娠前〜妊娠中〜出産後の、女性の身体的・精神的変化を理解する。


日時:2021/1/9 10:00~12:00(9:50開場予定)

*If you want to watch the recorded webinar in Chinese. Click here


水戸川真由美
親子の未来を支える会 理事

一般社団法人ドゥーラ協会認定産後ドゥーラ
公益財団法人日本ダウン症協会 理事
「ゆりかご」におけるぴあサポートの現状〜当事者の声を聴く〜

胎児ホットライン・ゆりかごには、どんな時、
どんなことが投稿されるのだろうか、
そして投稿した方はどのようなことを感じるのだろうかを振り返る。

日時:1/9 13:00~15:00(12:50開場予定)
*2021年3月31日まで、録画配信をいたします。


齋藤有紀子
北里大学(医学部附属医学教育研究開発センター)医学原論研究部門准教授
羊水検査から40年、日本における出生前検査の議論と今後の課題

内容:羊水検査から40年、日本における出生前検査の議論と今後の課題


日時:2021/1/16 10:00~12:00(9:50開場予定)

*2021年3月31日まで、録画配信をいたします。


林 伸彦
親子の未来を支える会 理事長
一般社団法人FMF Japan 代表
NPO法人ピッコラーレ顧問
千葉市立青葉病院産婦人科医長
出生前検査検査の種類や特徴について、胎児ホットラインについて

内容:胎児医療の実践を目指して医師になったものの、産婦人科の現場の忙しさや直面した葛藤から、NPO親子の未来を支える会を立ちあげるに至った経緯、そして英国留学で得た海外の胎児医療の現状について。各種出生前検査の違いや特徴について。親子の未来を支える会で目指している胎児ホットライン構想、インフラとしての展望(夢)など

日時:2021/1/16 13:00~15:00(12:50開場予定)
*2021年3月31日まで、録画配信をいたします。


Jane Fisher
ARC(Antenatal Results and Choices)代表
supporting women and couples through antenatal testing and its consequences: ARC’s perspective

内容:出生前検査とその結果に向き合う家族をサポートして:ARCの30年を振り返る

出生前検査・診断において、両親中心のケアを提供するにはどうしたらよいかについてお話いただきます。ARCは英国のチャリティー団体で、30年以上もの間妊娠葛藤相談にのっています。医療者向けに、「検査結果を伝える際のコミュニケーションスキル」「両親の意思決定を支えるための方法と知識」などについての講習も行なっています。胎児疾患がわかってから両親が意思決定するまでのプロセスや、医療者の倫理的な葛藤への向き合い方などを体系立ててお話しされます。本来3日間で実施しているトレーニングセッションを、日本用にアレンジして、全2回にまとめました。是非1月6日のセッションと合わせてご参加ください。

参考:ARCが英国で実施している医療者トレーニング講座

日時:2021/1/20 18:00~20:00(17:50開場予定)
ライブでは英日同時通訳があります
*録画放送での同時通訳はありません。
*2021年3月31日まで、録画配信をいたします。


中島かおり
特定非営利活動法人ピッコラーレ代表理事 助産師
にんしんSOSの紹介

内容:特定非営利活動法人ピッコラーレは、にんしんSOS東京、にんしんSOS埼玉(埼玉県より受託)、にんしんSOSちば(千葉県より受託)の3つの相談窓口を運営しています。相談事例から学ぶ妊娠葛藤の現状と変遷、相談システムの紹介(相談方法、記録、情報共有の方法)、その他、研修や経験を通しての学びについてご紹介します。

日時:2021/1/24 10:00-12:00(9:50開場予定)
*2021年3月31日まで、録画配信をいたします。


蛭田 明子
聖路加国際大学 准教授
天使の保護者ルカの会 事業主
周産期に子どもを亡くした両親の支援~両親の声に学ぶ

内容:天使の保護者ルカの会は、周産期にお子さんを亡くされた方々が集まり、それぞれの体験やお気持ちを分かち合うサポートグループです。このお話会に集うご両親の声をご紹介しながら、子どもを亡くされたご両親がどのような思いで過ごしているのか、どのようなサポートを求めているのかをお話します。

日時:2021/1/24 15:00~17:00(14:50開場予定)

*2021年3月31日まで、録画配信をいたします。


宮田 郁
大阪医科大学附属病院 看護師 看護師長代理/専門看護師(リエゾン精神看護)
信州大学大学院総合医理工学研究科(博士課程)
総合周産期センターにおける継続的な心のケア
〜精神看護専門看護師としての役割と大切にしていること〜

内容:当院は地域周産期母子医療センターであることから、赤ちゃんに何等かの問題がある可能性の高い妊婦さんが多く紹介されてきます。そのような妊婦さんの伴走者として、精神看護専門看護師(リエゾン領域)が妊娠期から産後、そして次子妊娠までの意思決定を含むこころのケアを継続的に行っています。このようなケアを行うようになった経緯から、実際のケア、大切にしていることをお伝えします。

日時:2021/1/31 10:00-12:00 (9:50開場予定)

*2021年3月31日まで、録画配信をいたします。

遠藤 誠之
大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻生命育成看護科学講座 母性胎児科学
胎児診断後の選択を支える 〜胎児治療の光と影〜

概要:胎児治療の概念についてとその実際
内容:胎児診断により胎児治療が可能になった。しかし胎児治療が全てを解決するわけではなく、診断後にはさまざまな転機・選択がある。どのような疾患が胎児治療の適応になるのか、どのように胎児治療を行うのか、治療の結果なにが期待されるのか。
診断後の妊娠期間の過ごし方や、お産、その後の家族ケアまでを視野にいれたカップル支援のあり方についても話す。

日時:2021/1/31 13:00-15:00 (12:50開場予定)


*2021年3月31日まで、録画配信をいたします。

川目 裕
東京慈恵会医大学附属病院 遺伝診療部 診療部長
東北大学東北メディカル•メガバンク機構 遺伝子診療支援・遺伝カウンセリン グ分野 教授(クロスアポイントメント)
日本遺伝カウンセリング学会 理事
日本人類遺伝学会 評議員
臨床遺伝専門医・指導医
小児科専門医
小児の先天性疾患の診断,治療・健康管理,遺伝カウンセリング

日時:2021/2/9 19:00-21:00 (18:55開場予定)


*2021年3月31日まで、録画配信をいたします。



放送スケジュール一覧


開催日
講演者(敬称略)・概要
2021年1月公開
玉井邦夫
ピアサポートの心得(基礎編) *2020年9月22日(火)に行なったウェビナーの再配信です
2021年1月6日
20:00
Jane Fisher
出生前検査・診断において、両親中心のケアを提供するにはどうしたらよいか
2021年1月9日
10:00
中込さと子
大切な命を産み育むために 〜遺伝カウンセリングで大切にしていること〜
2021年1月9日
13:00
水戸川真由美
オンラインピアサポートシステム「ゆりかご」におけるピアサポートの現状 〜当事者の声を聴く〜
2021年1月16日
10:00
斎藤有紀子
羊水検査から40年、日本における出生前検査の議論と今後の課題
2021年1月16日
13:00
林伸彦
出生前検査の種類や特徴、胎児ホットライン構想について
2021年1月20日
18:00
Jane Fisher
出生前検査とその結果に向き合う家族をサポートして 〜ARCの30年を振り返る〜
2021年1月24日
10:00
中島かおり
ピッコラーレでの相談システムや情報共有の仕組みなど
2021年1月24日
15:00
蛭田明子
周産期に子どもを亡くした両親の支援 〜両親の声に学ぶ〜
2021年1月31日
10:00
宮田郁
総合周産期センターにおける継続的な心のケア 〜精神看護専門看護師としての役割と大切にしていること〜
2021年1月31日
13:00
遠藤誠之
胎児診断後の選択を支える 〜胎児治療の光と闇〜
2021年2月9日
19:00
川目裕
小児の先天性疾患の診断,治療・健康管理,遺伝カウンセリング
2021年1月9日
13:00
水戸川真由美
オンラインピアサポートシステム「ゆりかご」におけるピアサポートの現状 〜当事者の声を聴く〜

FAQ
ウェビナーについて

ウェビナー視聴の参加資格はありますか 本研修動画の参加資格は特に設けていません。ご興味ご関心のある方はどなたでも視聴可能です。
ウェビナー形式ですので、参加者同士でカメラ画像や名前は公開されません。
録画放送はいつ公開されますか 編集を行う関係で、1週間前後で公開を予定しています。
録画視聴するために再登録は必要ですか はい、ライブ配信と録画視聴はリンク先が異なる関係で、お手数ですが、再度の登録が必要です。
ライブ配信後、速やかに申込URLの機能を停止し、録画視聴ができるタイミングで録画視聴用のリンク機能を有効に致します。
スライド資料は配布されますか ウェビナー視聴時のスライド資料の配布は予定していません。
ウェビナーの2次利用は可能ですか

録画録音、動画URLの無断共有、スクリーンショット、無断での文字起こし、 二次利用等は禁止させていただいています。

ウェビナー視聴の参加資格はありますか 本研修動画の参加資格は特に設けていません。ご興味ご関心のある方はどなたでも視聴可能です。
ウェビナー形式ですので、参加者同士でカメラ画像や名前は公開されません。


胎児ホットライン相談員に関心のある方へ
説明会


開催日
相談員に関心のある方への説明会
2021年2月13日
16:00-16:45
胎児ホットラインの概要、スケジュール、待遇面などの説明(説明会は複数ありますが全て共通の内容です)
2021年2月20日
10:00-10:45
胎児ホットラインの概要、スケジュール、待遇面などの説明(説明会は複数ありますが全て共通の内容です)
説明会アーカイブ放送
上記日程でご参加できなかった方むけに説明会のアーカイブリンクを送付しています。
個別にお問い合わせください。
2021年2月20日
10:00-10:45
胎児ホットラインの概要、スケジュール、待遇面などの説明(説明会は複数ありますが全て共通の内容です)

FAQ
胎児ホットライン相談員について

相談員はどのような仕事ですか 胎児ホットラインの相談員チームは、「出生前検査の前後に妊婦や家族が抱えるあらゆる不安や悩みに寄り添い、解決の糸口を見つける手伝いをする」ために結成されます。そのために必要なことを一緒に考えて行動することを期待しています。具体的には、電話相談・メール相談などにのること、オンラインピアサポート「ゆりかご」のサポート、妊娠葛藤相談の普及活動(各自治体との連携強化)、家族支援のための資料作成などを行う予定です。
相談員は複数名を募集します。
※相談員以外の募集についてもご覧ください。
相談員になるための資格はありますか 胎児ホットラインは既存の制度では規定されない新しい枠組みです。応募のための資格などは不要ですが、背景として臨床心理士、精神科リエゾンナース、遺伝カウンセラー、助産師、保健師、ピアサポーターと同等の知識や技能、モチベーションがあることを期待します。
※相談員以外の募集についてもご覧ください。
相談員はボランティアですか 本事業は、Readyfor を運営するReadyfor 株式会社による、「新型コロナウイルス対応緊急支援助成」によって2021/11まで運営されます。本事業年度の運営費(人件費、交通費、通信費、その他各種経費)はこの助成によって運営されます。

次年度以降のことなどの詳細は、メールにてお問い合わせください。
相談員になるためには講習動画の視聴は必須ですか 相談員の方には、こちらの全10回の視聴をお願いしています。
相談員にご興味のある方は、10回のうち3回以上をご覧になった上でお問い合わせください。
相談員のための研修期間はありますか 4月の相談窓口開設に向けて、研修期間を設けています。
現在研修スケジュールは調整中ですが、医療機関での研修や、専門家を招いての研修、他相談窓口での研修、相談員同士での相互研修などを親子の未来を支える会のオフィス(東京/千葉)または、オンラインでの開催を想定しています。
・相談窓口はどこで開設されますか
・遠隔地の方へ

親子の未来を支える会オフィス(東京/千葉)を拠点します。
遠方の方の場合は、別途ご相談の上、オンラインでのご対応も可能なように、携帯電話やPC
を支給致しますが、最初の3ヶ月など短期間でも顔を合わせての研修が可能な方を優先いたします。
※相談員以外の募集についてもご覧ください。

相談員のPCや電話は支給されますか 相談窓口運営を行うにあたって必要な機材はNPO法人親子の未来を支える会にて準備をし、支給致します。
相談員は何名募集していますか 相談員は3名~複数の方を募集しています。初年度となる2021年は、常勤、非常勤といった様々な形態を想定しています。
※相談員以外の募集についてもご覧ください。
相談員以外の募集 相談員以外にも、胎児ホットラインブックレットの作成や、運営に携わる方も同時に募集しています。
ブックレットの発送業務や、窓口の問い合わせ対応、取材、行政からの問い合わせのやり取りや広報活動など、胎児ホットライン運営における様々な分野での募集も行っています。
副業規定について 本業がある方が多いかと思います。副業規定につきまして、お勤め先にご確認の上、当団体からは就業証明書などを発行することが可能です。
無報酬での参画について ボランティアで参加したいとの声をいただいています。現在親子の未来を支える会では、プロボノでの参画されている方も多くいらっしゃいます。
ボランティアでの参画も大歓迎です。
※相談員以外の募集についてもご覧ください。
相談員はボランティアですか 本事業は、Readyfor を運営するReadyfor 株式会社による、「新型コロナウイルス対応緊急支援助成」によって2021/11まで運営されます。本事業年度の運営費(人件費、交通費、通信費、その他各種経費)はこの助成によって運営されます。

次年度以降のことなどの詳細は、メールにてお問い合わせください。

3000円/年のサポーター募集中

親子の未来をさせる会では、
年間サポーターを募集しています!
3,000円の年間サポーターになると・・・
親子の未来をさせる会では、認定NPO法人を目指し、年間サポーターを募集しています。
認定NPO法人のパブリックサポートテストの関係で3,000円以上のご寄付をご検討頂ければ幸いです。

認定NPO法人認定特定非営利活動法人制度(認定NPO法人制度)は、NPO法人への寄附を促すことにより、NPO法人の活動を支援するために税制上の優遇措置として設けられた制度です。

パブリックサポートテスト(PST)は、各事業年度中(当法人は4/1~3/31の事業年度)の寄付の額の総額が、3000円以上である寄付者の数の合計額が、年平均100人以上であることを求める基準です。


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