品質?価格?研磨会社の選び方について

物を研磨したいと考えるときは、研磨会社にお世話になります。しかし、研磨会社といっても品質を重視する丁寧な作業が売りのところもあれば、低価格で大量生産に向いている研磨会社もあるのです。どのような基準で研磨会社を比較すればよいのか紹介します。

研磨する必要がある物

・刀や刃物など

刀や刃物を研ぐ目的は、切れ味を向上させて美観を保つためです。刃物に汚れやさびが付着している場合は、研磨をすると刃物自体の持ちも良くなります。

 

・宝石や大理石

建築素材としても活用されている大理石は、表面を磨いて滑らかにする必要があります。宝石もカットをして輝きを増す必要があるので、研磨作業が必要となるでしょう。

 

・機械部品

機械部品を研磨することによって、機械の運動性能がアップします。摩耗にも強くなり耐久性が良くなるでしょう。部品同士が噛み合うためにも研磨作業が必要です。

 

・光学部品

精密機器でも研磨の作業が必要となってきます。高精密化のために微細な作業が必要です。研磨することで汚れが付着しにくくなり、パーティクルも発生しにくくなります。

研磨の種類について

・光沢研磨

ステンレス素材など表面を磨いて光沢を出すための研磨です。光沢研磨には「バフ」「鏡面」の2種類があります。バフにも#400や#600などの基準で分かれていて、一般的なバフ研磨とは#400のことです。#400になると溶接後の手直しが容易で、数値が上がっていくとより鏡面仕上げとなり、輝く表面になります。鏡面はバフがまったくない仕上がりで、鏡のように周りの物が写り込むまで研磨する方法です。

 

・梨地研磨

梨地研磨とは模様が出る研磨方法です。光沢が抑えられ落ち着いた雰囲気になることから、キッチンのシンクや建材としても使われています。バイブレーションは弧を描いたような模様で、溶接部分の手直しが容易です。真っすぐ模様を付けたヘアーラインや、格子状に模様を入れたヘアーラインクロスなども選べます。

 

・ウロコ研磨

ウロコ研磨とは円周状の模様が無数に入った研磨方法です。まるで魚のウロコが重なり合っている様子に似ていることから、ウロコ研磨といいます。

研磨方法の種類について

・化学研磨

研磨する素材を研磨用の溶液に浸します。溶液は酸やアルカリとなっており、化学反応の力を利用して金属の表面を研磨していく方法です。溶液は細かな部分まで入り込むことができるので、機械では研磨できない隙間にも使われています。形状が複雑で機械では研磨できない部分にも化学研磨を用いると研磨できるでしょう。

 

・電解研磨

研磨する素材を電解研磨用の溶液に浸します。溶液にプラスの電流を流すことで研磨が可能です。電流を流すと金属が溶けていき、表面が滑らかになります。表面に汚れが付着せず焼けもおこらない方法のため、精密部品で用いられている研磨です。

 

・機械研磨

機械研磨とは機械を使って素材を磨き上げていく方法です。機械研磨はバレル研磨やバフ研磨など種類があります。一般的に使われているのが円盤状のパッドを取り付け、微粒子状の液体を垂らし磨き上げていく方法です。金属の内径を磨き上げていく方法や、バフ研磨も使われています。

研磨会社の選び方

・コストで比較する

コストをできるだけ抑えたい場合は、荒い仕上がりで安さを売りにしている研磨会社を選ぶ必要があります。研磨の粗さで料金を区別していれば、安ければ安い場合を求めるケースや、精度を保ちながら安さを実現する方法も選びやすいでしょう。研磨会社によっては荒研磨で数十円~という料金体制を実現しているところもあります。

 

・見積もりを取って比較すること

価格だけを重視するのではなく仕上がりも求めるなら、価格の安さだけで研磨会社を選ぶと失敗する可能性があります。安いだけで研磨を依頼したところ仕上がりが希望通りにならず、結局他社に依頼し直す羽目になることもあるのです。ある程度の精度を求めるなら、価格の安さだけで決めないようにしましょう。複数社から見積もりを取ってもらい、仕上がりも確認することをおすすめします。

・品質基準のISO9001

ISO9001とは品質マネジメントシステムで、国際基準です。この規格をクリアしている研磨会社に依頼すると、一定以上の品質を保ちやすくなるでしょう。海外規格にも対応するレベルのため、品質を重視する方におすすめです。仕上がりが良いだけでなく、社内の作業手順も規格化されているので、スピーディで無駄なコストもカットできます。

 

・依頼したいパーツに対応している

研磨会社が依頼したいパーツに対応していることは最低限の条件でしょう。研磨といっても自動車やバイク部品を取り扱う会社もあれば、医療機器や半導体など精密機器まで対応できる会社もあります。ほかにもタービン、産業ロボット、航空機器、食品機器など研磨するパーツにも種類があるので、目的の研磨ができる会社を選びましょう。


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まとめ

研磨といっても種類が多数あるため、目的に合った研磨方法を選ばなければなりません。大量に仕上げるためコストの安さで拘りたい場合もあれば、品質を重視して仕上がりの高さを重視するケースもあるでしょう。研磨会社を選ぶ場合は1社だけに絞ってしまわず、複数の会社で比較することをおすすめします。