日常生活において、『発達障害』という言葉を耳にしたり目にしたりする機会が多くなってきているのと同じく、「児発」「放デイ」という言葉を耳にしたことがある人も多くなってきているのではないでしょうか？
発達に障害のあるお子さんが療育を受けられる環境が整ってきており、札幌市内だけでも600ヶ所を越える事業所が存在しています。
このこと自体は、たくさんの受け皿があるという意味ではとても素晴らしいことであり、親御さんにとっても子育てのサポートを受けられるという面においては、喜ばしいことであると感じています。

けれど、実際に支援の現場で働いていると色々な問題が見えてきます。
私たちが感じる業界の課題点としては、大きく分けると２つあります。
それが、『閉鎖的なリソース』と『人材不足』です。

これだけたくさんの事業所があるにもかかわらず、どこの事業所で何をやっているのかがわからない。
折角の良い支援やアイディアがたくさん眠っているのに、そこの事業所でしか使われていない。
また少しずつ障害福祉の業界のことを耳にする機会が増えてきてはいるものの、未来の支援者になってくれる方やなりたいと思ってくれるような人材が不足している。

これは、いずれも情報が一部に留まってしまっており、魅力をうまく発信できていないことが原因のひとつであると考えます。

この業界の魅力を発信し、良い情報は業界内で共有しあって目の前の子供たちの支援のクオリティを上げていく。
またこれまで馴染みのなかった方に障害福祉サービスのことを知ってもらう機会をつくることで、知識として知ってもらい、また興味関心を寄せてもらうキッカケづくりを行う。
そして、いつも試行錯誤しながら支援に当たっている現場のスタッフたちが、客観的に自分たちの支援を評価してもらうことで、自分たちがやってきていることに自信や誇りを持ってもらう機会にしたい。

そんな想いで、このプレゼン大会を企画しました。

待っているだけでは未来は変えられない。
ほんの小さな一歩かもしれませんが、この業界が好きで働いている人たちと一緒に業界を盛り上げていき、またこれまで馴染みのなかった方々にも、楽しみながら福祉の世界を知ってもらう機会となれば幸いです。

福祉は、もっとおもしろくなる。
一緒におもしろい未来を迎えにいきましょう！

EXCITE実行委員会　伊藤真哉