生きている布展
〜カスリ科〜
近畿大学経営学部・山縣ゼミと西陣絣(にしじんかすり)を伝える京都のクリエーター・ユニット「いとへんuniverse」が衣食住テーマにした展示説明会『生きている布展〜カスリ科〜』を開催します。
12月6日(金)15:00~18:00
〈Talk Event-1〉 18:00~19:00
近畿大学経営学部教授・山縣正幸氏
「伝統工芸は、今、わたしたちに価値をもたらしうるのか」
〈オープニング・パーティー〉19:00~21:00
12月7日(土)10:00~18:00
〈ワークショップ〉14:00~、16:00~
「カスリ標本づくり」
※要予約/500円
〈Talk Event-2 〉18:00~19:00
COS KYOTO(株)代表取締役・北林 功氏
「世界のこれからと日本の地場産業の未来」
〈交流会〉19:00~21:00
12月8日(日)10:00~17:00
〈Talk Event-3〉13:00~14:00
せんば適塾・小野顕弘氏
「つながって、生み出して、広がるモノづくり」
〈ワークショップ〉15:00~
「カスリ標本づくり」
※要予約/ 500円
※Talk Event、オープニング・パーティ、交流会は無料
※事情により内容変更する場合があります。
場所:船場盛進堂 大阪市中央区博労町1-2-5 船場盛進堂ビル
参加ご希望の方は、ページ中のボタンよりお申込みください。
西陣絣とは、京都の伝統工芸西陣織の一品種で、経糸を染め分け、ずらしたり組み替えたりして模様を生み出す織物です。経糸に絣加工する専門の職人がいますが、昭和の最盛期に130軒あったといわれる絣屋も現在6人。そのうち5人が70代以上の高齢者であるため、後継者づくりが課題となっています。
西陣絣は本来和装の技術ですが、多彩な紋様がつくり出せるうえ素材や布幅もある程度融通がきくため、洋装やインテリアにも活用が可能です。わたしたちは、現代の暮らしになじむ西陣絣を生み出し普及することで貴重な技術を未来へつなぐことができると考えています。
「西陣絣」を中心に手仕事の素晴らしさを伝えるため2014年に結成されたユニットで、織師、絣加工師、文筆家、染色家の4人を中心に活動中。
魅力的な手仕事の布を「つくること」はもちろん、「伝えること」にも力を入れており、展示会のほかにも交流会や勉強会などのイベントや染織ワークショップ、染織リトルプレスの発行などにも取り組んでいます。また、大学との協働も積極的に行っています。
近畿大学山縣ゼミが、企業や団体と取り組んでいる研究活動。協働する企業や団体の魅力や強みを明確にし表現すると同時に、将来の価値循環をデザインします。いとへんuniverseとの共同研究は今年で3年目を迎えます。
近畿大学経営学部教授
山縣 正幸
Masayuki Yamagata
トークテーマ
「伝統工芸は、今、わたしたちに価値をもたらしうるのか」
伝統工芸と聞くと「いいものだけれども,今の生活にはちょっと…」といった声が聞こえてきそうです。たしかに,伝統工芸を昔からのカタチとしてだけ見ると,今の生活にはなじまないように感じるかもしれません。しかし伝統工芸は「昔の良いもの」で終わってしまうのでしょうか? 私たちの今の生活に入り込めないものなのでしょうか? こうした問題について、いとへんuniverseの活動やそれ以外での試みを題材に、近畿大学経営学部山縣正幸教授より「価値」という観点からお話しいただきます。伝統工芸が現代生活に価値をもたらしうる可能性について考え、未来の可能性を探っていきましょう。
COS KYOTO(株)代表
北林 功
Isao Kitabayashi
トークテーマ
「セカイのこれからと日本の地場産業のミライ」
国連が提唱するSDGsをはじめ、世界の経済や社会の変化に細やかに、柔軟に対応できるのは、大規模な総合企業よりはむしろ、中小規模で地域由来の生産を続ける地場産業ではないでしょうか。 しかし、激動する国際情勢、国ごとに締結される条約など、日々起こる変化に迅速に対応していかねば、海外とのビジネスは成立ちません。 自然と共生する日本文化を基盤とする地場産業を海外へ伝え、届けるCOS KYOTOの北林 功さんから世界の潮流や考え方を教わり、地場産業がこれから向かうべき方向性を皆で考えていきましょう。
12月8日(日)
13:00-14:00
せんば適塾
小野 顕弘
Akihiro Ono
トークテーマ
「つながって、生み出して、広がるモノづくり」
近年国内の繊維産地の縮小が話題となっていますが、一方で下請型のものづくりから提案型のものづくりへの転換が進み、ユニークな取組に挑戦する例が多くみられるようになりました。それらは、従来の枠を超えた独自のネットワークを構築して、新たなものづくりを進めているのが特徴です。せんば適塾にて数々のビジネス支援を行ってきた小野顕弘さんに、受発注ではなく協働による新しいものづくりについて伺い、様々な事例からわれわれが取り組むべき協働のありようを浮き彫りにしていきましょう。
いとへんuniverseが制作した西陣絣を使って、小さなファブリックボードをつくります。
生きている布・西陣絣に触れて、あなただけの特別な布標本をつくりあげてください。
12月7日(土) 14:00~15:00/16:00~17:00 (※土曜のみ1日2回開催です)
12月8日(日) 15:00~16:00
〈参加費〉500円(税込)※要予約