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絵本「ママのバレッタ」は、抗がん剤の副作用による脱毛がテーマです。 子育て世代の女性にとっては特にショックの大きい脱毛。家族には隠しきれない外見上の 問題だから、子どもだってお母さんの脱毛した姿を見るのは辛く悲しいはず。でも、医療 者側からは「治療が終われば、また生えてくるよ」で済まされることも多く、ひとり思い 悩むケースがけっこうあるのが現状。 そこで、これから抗がん剤治療をスタートする方や、今抗がん剤治療中の方が読んで「あはは」って笑って元気を出してもらえる絵本、子どもたちが「大丈夫大丈夫」って安心で きる絵本が作れないかな、という思いから書き上げたストーリーです。 そして、私自身は元々絵を描くことが大好きで、普段は油彩画を描いているのですが、絵本の挿絵は初挑戦!デッサンや油彩画とはまた違う難しさに、水彩と色鉛筆で四苦八苦しながら、それでも心だけは精一杯込めて挿絵を描きました。
絵本が完成しても、それをたくさんの人の手にお届けするのは本当に大変なこと。いまこうして商業出版の道が拓けたのは、えほんプロジェクトメンバー達が、治療や仕事 、 子育てのかたわら精力的に病院や企業、出版社を回ってくれた地道な努力と、一人一人の 魅力的なお人柄の結晶です。 「がんになったけど、できることがある」よりも、そのもっと先の「がんになったから、できることがある」と胸を張って生きているメンバー達を、私はいつもとても誇りに思っ ています。 そして、プロジェクトを進める中で、幾人もの仲間達が旅立ってゆきました。別れは辛く 悲しいけれど、えほんプロジェクトを進める中で、彼らとともに、時に議論をたたかわせ 、時に喜びあった思い出は、かけがえのない宝物です。
また、えほんプロジェクトメンバー以外のキャンサーペアレンツ会員の方やそのご家族、 お知り合いの方々にも、病院への設置依頼など温かく力強いサポートをたくさんいただき ました。本当にありがとうございました。
この度開催の運びとなりました「ママのバレッタ原画展」では、絵本の 1 ページ 1 ページ に込めた思いや、絵本には描ききれなかったエピソードをご紹介させていただきたいと思っています。みなさまのご来場を心よりお待ちしております。
たなかさとこ
(キャンサーペアレンツ・えほんプロジェクトメンバー)
プロフィール:京都市在住。2009年大腸がんステージ4(肝転移肺転移)と診断されるも、手術と抗がん剤治療を経て現在寛解。17年4月キャンサーペアレンツ・えほんプロジェクトに参加。「がん経験者だからこそつくれる絵本を」との思いを込め制作した『ママのバレッタ』が、18年11月プロジェクト第一弾として生活の医療(株)より出版される。
「スーホの白い馬」で知られるモンゴルの弦楽器「馬頭琴」と、ホーミーなどの一人二重唱「喉歌」を演奏。師と仰ぐY.ネルグイ(モンゴル国第一文化功労者)から馬頭琴の後継指名を受け伝統音楽の継承に取り組む一方、異ジャンルとの共演も。あらひろこ[フィンランド伝統楽器カンテレ]とのデュオ=RAUMAが、2019年アルバム「深い海」を発表。
日本・モンゴルほか世界各地の民話や伝説を再話して緻密に音楽を絡め「語りと音楽」の作品を創作し、嵯峨治彦とのデュオ「野花南(のかなん)」のライブを通して全国各地で上演。演劇活動の経験を活かしたドラマチックな朗読は、聞く人の心に鮮やかな情景を描き出す。
本業はイラストレーション、グラフィック&ウェブデザイン。しかし最近では趣味のバンド 活動が仕事並に忙しく、ギターを抱えてアチコチで音楽を楽しんでいる。 (嵯峨さんの素晴らしい馬頭琴の音色を少しでも引き立てられるよう一生懸命にアコース ティックギターを弾かせていただきます。)