震災によって全壊あるいは大きな被害を受けた教室数は1万5千をゆうに超え、約100万人の生徒が学ぶ場所を失いました。震災から1年がたった今でもなお、子どもたちが安心して学校に通える環境はまだまだ整っていません。
食べ物や仮設住宅の建設などに対しては多くの支援が集まりました。しかしながら、これからの継続的な復興に向けた質的な支援、特に最も重要な教育の中身の支援は全くと言って良いほど集まっていません。
震災によって全壊あるいは大きな被害を受けた教室数は1万5千をゆうに超え、約100万人の生徒が学ぶ場所を失いました。震災から1年がたった今でもなお、子どもたちが安心して学校に通える環境はまだまだ整っていません。
食べ物や仮設住宅の建設などに対しては多くの支援が集まりました。しかしながら、これからの継続的な復興に向けた質的な支援、特に最も重要な教育の中身の支援は全くと言って良いほど集まっていません。
子どもたちに立ちはだかる鉄の門「 SLC 」 |
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ネパールにおける最も大きな教育課題は、公立学校と私立学校の学習環境の格差です。特に顕著に現れるのは、SLC(School Leaving Certification)という全国共通の高校卒業認定試験の成績です。 SLCは、毎年約50万人以上の生徒が受験している最大規模のテストです。卒業後、就職するにしても大学進学するにしても、自分の人生に一生影響する重要なテストです。 SLCは現地で「Iron Gate(鉄の門)」と呼ばれており、合格率は全国平均で50%と低く、不合格者がショックのあまり自殺するというニュースが毎年のように流れます。このテストで合格できなければ、子どもたちに明るい未来はありません。 |
大きく広がる教育格差 |
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SLCの合格率は、公立学校と私立学校で大きく状況が異なっています。私立学校のSLC受験生のうち、合格する生徒は毎年90%程度、つまりほとんどの生徒が合格しています。 |
最高の授業を映像にして農村部に届ける |
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2015年夏、私たちのネパールでの挑戦が始まりました。被災地の農村に入り、教育課題をくまなく調べました。 すると、学校建設をはじめとしたハード面の支援をするNGOはいくつかあったものの、最も深刻で重要な教育の中身となる質的支援をしているNGOはありませんでした。 |
子どもたちに立ちはだかる鉄の門「 SLC 」 |
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ネパールにおける最も大きな教育課題は、公立学校と私立学校の学習環境の格差です。特に顕著に現れるのは、SLC(School Leaving Certification)という全国共通の高校卒業認定試験の成績です。 SLCは、毎年約50万人以上の生徒が受験している最大規模のテストです。卒業後、就職するにしても大学進学するにしても、自分の人生に一生影響する重要なテストです。 SLCは現地で「Iron Gate(鉄の門)」と呼ばれており、合格率は全国平均で50%と低く、不合格者がショックのあまり自殺するというニュースが毎年のように流れます。このテストで合格できなければ、子どもたちに明るい未来はありません。 |