自然素材を活かした壁紙

私たちは、自然素材の特長を十分に活かした商品開発を行い、
お客様が安全で健康な生活を送れるお手伝いをモットーとします。

桐壁紙デザインラインナップ

桐(Paulownia)
桐のスライス単板には独特の光沢感があります。この単板に染色を施すことで、光沢感がさらに増します。
弊社はこの材料を素材とし、寄木と象嵌の技法を用いて壁紙のデザインを表現します。

寄木(よせぎ)
桐材で細かなパーツを作り、パズルのように組み合わせます。桐本来の質感を持つデザイン表現はもとより、木目とデザインの形状、及び染色する色の組み合わせによっては、金属のような光沢を持つデザインも可能で、表現の自由度が高い製法となります。

象嵌(ぞうがん)
弊社の象嵌技法は、木目が異なる桐材シートを、同じデザインの型で打ち抜き、切り抜いた内側を取り外します。取り外したパーツ同士を入れ替えることで、外枠と内側の木目が異なるシートが出来上がります。同じ素材、同じ色を用いていても、木目の交差により、内側のデザインが浮き出て見える商品です。

オリジナルデザイン

こだわりの製法(量産品の場合)

 製材
桐材を無駄なく使用できるよう、大型帯鋸で、製品に適する部分を効率よく切り出します。
② スライス
立体の桐材を、桐材専用のスライサーで、厚さ0.11mm~0.16mmにスライスします。
③ 染め
木材染色用に改良した装置で、スライスした桐材の洗浄、及び着色をします。
④ 樹脂加工
洗浄・染色した桐シートに、自社考案による装置で樹脂を接着させ、複合シートを作成します。
⑤ 粉末塗布
複合シートを切断する際、刃の摩擦熱でシート同士が張り付いてしまうことがあります。それを防ぐため、切断前に自社考案による専用の装置で粉末を塗布します。
⑥ 選別
製品化に不都合な部分(フシ、汚れ、ワレ)を除いた後、シートを重ね、裁断機で一定の大きさに切断します。
⑦ 打ち抜き
桐シートを抜き型で、目的のデザインに打ち抜きます。曲線や円形だけでなく、デザインの加工にも対応しております。
⑧ 組み合わせ
手加工によりデザイン部品を、象嵌や寄木などの手法を用いて組み合わせます。デザインは人の手により一つ一つ組み上げます。パターンはお客様のご要望に合わせて作ることができます。
⑨ 台紙の裏打ち
打ち抜いたままの部品や組み合わせた部品を、台紙上に位置決めし、貼り合わせていきます。
⑩ 高温高圧プレス

桐と台紙を接着させるために、台紙に貼り合わせた桐シートに温度と圧力を加えます。桐の繊維を引き締め、桐の持つ独特の光沢感を増幅します。

⑪ 製品幅決め
弊社では、商品を耳付きのまま出荷することと、お客様のご要望に応じて、デザインのリピートに合わせて耳をカットし出荷する(3M以内)ことができます。
⑫ 検反
出荷する前に最後の検品を行い、品質を確認します。
③ 染め
木材染色用に改良した装置で、スライスした桐材の洗浄、及び着色をします。

施工例

福島県:長谷川邸
福島県:菊地邸

オーダーメイド

オーダーメイドの壁紙作り

弊社はオーダーメイドの壁紙製作に対応しております。

オーダー時にはデザイン案をいただきます。お客様にいただいたデザイン案を精査して製造に入ります。ご注文は、数量に関わらずご依頼いただけます。

弊社の製品は、ブランドメーカー様からの販売が主ですが、近年、一点物の壁紙のご要望やお問い合わせをいただく機会が増えておりました。そういったお客様の声にお応えするべく着手したのが、オーダーメイド壁紙の製造販売です。

ご注文の流れ(オーダーメイドの場合)

Step.1 デザイン案のご提示と色のご指定
メール・FAX・郵送にてお送りいただきます。
色は、メールでお送りする見本の中からお選びいただけます。
デザインパターンのサイズは、概ね3cm~45cm角の大きさに対応しております。
Step.2 デザイン案のデータ化
イラストレーターやCADによるデザイン案のデータ化を行います。
Step.3 デザイン案のご確認
データ化したデザイン案を、印刷物かデータにてお送りし、デザインの最終決定を行います。
Step.3 デザイン案のご確認
データ化したデザイン案を、印刷物かデータにてお送りし、デザインの最終決定を行います。
Step.4 お見積り
デザイン決定後、一週間以内にお見積りをお知らせいたします。
Step.5 受注
製造を開始します。デザインや数量により、納期は大きく変動いたしますので、事前にご相談させていただきます。
Step.6 納品
ご入金の確認後、出荷いたします。
※ご注文が成立した際、データ化の料金はいただきません。
※受注が成立せずデータ化を行った場合、料金が発生します。
Step.6 納品
ご入金の確認後、出荷いたします。

GOOD DESIGN AWARD2018を受賞しました

受賞した作品は、繊維に沿った方向にスライスしたシートと、木口(年輪が現れる)方向にスライスしたシートを組み合わせ、柄を表現したことが評価され、受賞しました。繊維方向のシートでは、格子状に組み合わせ横に広がるイメージを持たせ、木口方向のシートでは、隣り合う4枚の組み合わせで年輪をイメージさせる円を表現して、格子に対して奥行きを感じさせるデザインにしました。

2019年度はばたく中小企業小規模事業者300社に選ばれました

松竹工芸社の桐壁紙

 株式会社松竹工芸社は、1963年の創業以来、桐・コルク・雲母等、自然素材を用いた製品づくりを続けてまいりました。
 
 元々はコルク壁紙の製造メーカーでしたが、同じ木材で、福島県会津地方の地域資源としても有名な桐に着目し、開発を始めました。

 桐材の組成は、多孔質で空気を多く含みます。そのため肌触りがよく、箪笥や下駄などの材料に用いられています。弊社は、桐が持つこの組成の、温度や湿度での伸び縮みが少ないという特性が、壁紙への加工や施工性に優れていると考え、商品開発を進めてまいりました。

 弊社の桐壁紙は、国産の桐材をスライスし、弊社が考案した染色技法で着色します。また、寄木や象嵌の工法を基にした独自の貼り付け工法でデザインを表現します。デザインの組み上げは人の手により、すきまや重なりのないことにこだわって、一本の壁紙に仕上げています。 

 各工程には、自社開発の専用装置やNCルーターなどの最新機器を導入し、手作業と両立させることで、品質を落とすことなく量産に対応しております。

 弊社の独自手法を用いて作られた桐の壁紙は、ブランドメーカー様を通して、国内外の一流ホテル、有名ブランドのブティックなどに多く採用されております。

よくあるご質問

  • Q
    自然素材なのですが、防火に関しては大丈夫でしょうか?
    A
    もちろんです。不燃の大臣認定を取得しております。
    (認定分類コード008 防火種別1-3)
  • Q
    とりあえず見積もり依頼だけでも可能でしょうか?
    A
    もちろんです。ご希望の素材、デザインの雰囲気、必要面積などを教えていただければ、詳細を確認させていただきお見積り致します。
  • Q
    オリジナルでデザインパターンを依頼することは可能でしょうか?
    A
    可能です。デザインのラフスケッチをお送りいただければ、まずは技術的に可能かどうかを検討し、可能であれば、詳細の打ち合わせをお願いします。
  • Q
    貼るのに向かない場所はありますか?
    A
    あります。
    桐は表面に付着した水分を吸って膨潤し、乾燥すると収縮します。乾湿差、温度差が激しい場所では、膨潤と収縮を繰り返し、劣化が早まる原因となります。サウナやお風呂場など、高温多湿になる場所は避けてください。
    また、弊社製品は、桐の風合いを損なわぬよう、表面に耐光性の処理を行っておりません。
    そのため直射日光の当たる場所では劣化が早まりますので、施工をお勧めできません。
  • Q
    貼るのにお勧めの場所はありますか?
    A
    リビングやヘッドボード、玄関のアクセントとしてお使いいただいたお客様からは、「ワンポイントで雰囲気が変わる」や「寛げる」といったお声をいただいております。

  • Q
    オリジナルでデザインパターンを依頼することは可能でしょうか?
    A
    可能です。デザインのラフスケッチをお送りいただければ、まずは技術的に可能かどうかを検討し、可能であれば、詳細の打ち合わせをお願いします。

会社概要

会社名 株式会社 松竹工芸社
住所 〒961-8031
福島県西白河郡西郷村大字米字米村64-1
電話番号 0248-25-1200
FAX番号 0248-25-1110
代表者 小針 悦也
創業 昭和36年6月
創業 昭和36年6月