沖縄にいた頃、いつもカフェに行ったり飲みに行ったり一緒に遊びに行っていた同い年の友だちが、赤ちゃんを授かりました。

今までは、「行きたい」だけで選んでいたお店も、タバコのこと、お野菜にこだわっているかなど、基準が「お腹の赤ちゃん」になっていたことに驚きました。

表情も、まさにお母さんで、まだ見ぬ赤ちゃんへの愛情は、お腹にいる頃からこんなに注がれているということを知りました。

カメラマンになる前の私は、その姿に感動し、友だちのマタニティフォトを、ご自宅とご近所で撮影しました。
ニコニコで優しい旦那さんも参加してくれて、今でも忘れられない時間です。

だからみんなにのこしてほしい。
気持ちが伝わるマタニティフォト。

お母さんの前では良い子だし、先生の前でも優等生、スポーツもお勉強も得意な小１の男の子が、大人の目を盗んで、友だちの太ももをつねっていました。

その子に話を聞くと、はじめは「やってない」と言っていましたが、途中からつねったことを認め、「お母さんには言わないで」と泣いていました。

毎日の習い事で休む間もなく頑張っていたその子は、ニコニコしてて誰からも愛される、ちょっぴり幼い感じの残る友だちがうらやましく、隠れてつねってしまったようです。

お母さんに話を聞くと、この子のためだと思って、他の子に負けないよう、しつけも習い事も、厳しくし過ぎたとおっしゃっていました。

勉強やスポーツが得意でも苦手でも、その子らしく、生き生きと元気に笑顔でいてくれたら、本当は、それだけでいいんだよなと、改めて感じた出来事です。

あなたの親が、今のあなたと同じ時、あなたは何歳だったでしょうか？

大人になり社会に出ると、仕事や人間関係、恋愛や結婚など、初めてぶつかる問題にたくさん直面します。

「ああ、もうダメだ」と思った時、ふと感じたのが「お母さんが私の年齢だった頃、思春期に差しかかり不安定だった私を育ててたんだ…」ということ。

母も、実家から遠く離れた地で、人間関係を築き、仕事をしながら私たちを育ててくれてたんだと思うと、不思議な気持ちになりました。

「子ども」という立場から、赤ちゃんや七五三などの可愛い写真も嬉しいけれど、若かった親の生き生きとした写真も見たいなと思います。

そして、叶うことなら友だちのように、会って話してみたいです。

テレビやゲーム、インターネットが発達した今も、子どもは絵本が大好きです。

「またこれ？」と大人が根をあげてしまうほど、お気に入りの本を何度も何度も持ってきて「読んで」とせがみます。

自分で字が読めるようになったら、また、お気に入りの本を何度も何度も読みます。

ましてや自分が主人公で、大好きな人から愛される絵本があったら？

初めてのマタニティから子育て、慌しくも日々必死に過ごした日々。

覚えていてほしい・覚えていたい記憶を「写真絵本」という形にのこすことで、愛情がより強まり、例え反抗期が来ても、戻ってこれる港になるでしょう。