Death is Love

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あいは高校卒業後に祖母が交通事故にあって以来、祖母・祖父と一緒に暮らしながら2人の介護をする生活を続けていた。
32歳の時に祖父が亡くなったのをきっかけに「自分を生きよう！」と決心。
大好きな絵に打ち込むために絵の専門学校に通いだす。
そうした最中、たまたまCHAPAWONICAの主催するイベントに参加。
3人の仲は次第に深まり、共に展示イベントなどをする中であいは『PLAY PAINT』というプランに出逢う。
ちゃぱうぉにかの世界観にどんどん惹かれていったあいは初めて「自分自身のためにお金を出す」という決意をし、PLAY PAINTに申し込んだ。
それは小さくて大きな、彼女がじぶんの人生を歩むという決心の一歩だった。

　

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まゆは、あいにとってのベストなPLAY PAINTのプランは何なのかを考えた。
普段から絵を描いているあいにとっては「絵ではない要素」が大事なポイントになりそうな気配を感じる。
話していくうちに、旅というキーワードが浮かんだ。

まゆ「世界中どこでもいいから行きたい場所ってある？」
あい「行きたい場所…実は考えたこともなかったよ。自分がどこかに行ってもいいだなんて、夢のまた夢というか…」
まゆ「！！？マジで？じゃあ考えてみて！どっか行こう！行ったことない場所行ってから描こう！」

次の日、あいから連絡が来る。

あい「わたし、どこか違う場所に行くということが自分のコタエだとわかってしまいました。
いろんな行きたい場所いっぱいあるなって、今すごく欲まみれな状態になってる」
まゆ「最高かよ！あいちゃん、いま、生きてるね」

こうしてあいは、人生で初めての自由な1人旅を自らの意思で決め、仙台行きのチケットを購入したのだった。
そしてなんと、仙台旅のゴールはこの『Death is Love』ライブペイント会場であるタナカホンヤ。

彼女の旅の終着点の作品は、この日のライブペイントに、あるのだ。
　

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"私には介護があるから遠くに旅行なんて行けない”　
“おばあちゃんから離れたら悲しい想いをさせちゃうから、恋愛や結婚は無理”

おばあちゃんのことを言い訳して、ずっとじぶんのやりたいことや欲に蓋をしていた自分に、ようやく気づいた。
本当は、やりたいことも行きたいところもたくさんあった。
“いつかは…” なんて思って、いつまでも出来ないでいるのは私が勝手に諦めているからだった。

私、怖いんだ。
今の安定した安心できる暮らしを超えて行動して、本当にやりたい事をやるようになったら、どうなってしまうんだろう？って。

でも、私は変わりたい。
もっと大きな世界を観たいから
PLAY PAINTで今の自分にバイバイします。