クレジットカードの滞納
※分割払いは?時効は?どうなるかのまとめ

現代の日本ではたいていの人が1枚は持っているクレジットカードですが、もしも支払いが滞ってしまったらどんな状況になるのでしょうか。
クレジットカードの支払いを滞納するとどうなるの?

ずっと滞納を続けていると…

利用停止
督促状
信用情報機関に記録される
  強制解約
一括請求
強制執行 訴訟・差し押さえ

滞納の翌日~数日後にはカードが利用できなくなると同時に、数日すると督促状が届いたり、場合によっては督促の電話が入ることもあります。
この時点で督促状にある支払い期限までに支払い完了すれば利用停止は解除されます。

もし督促を無視すれば信用情報機関に延滞情報が記録され、数ヶ月後には事故情報が記録されていわゆるブラックリスト入りとなり、クレジットカードは強制解約されてしまいます。

強制解約後も支払いを放置していると、遅延損害金を含めた未払い分の返済を一括請求する支払督促が内容証明郵便で届きます。
この督促状は裁判所から送られてくるもので、2週間応じずにいると訴訟を起こされたり差し押さえが行われることになります。

差し押さえの対象となるものは、給与や預貯金だけでなく、生命保険・株券、不動産や車にいたるまで、価値があるとみなされる財産すべてです。

遅延損害金が発生する

クレジットカードを滞納してしまうと信用を失うのはもちろんのこと、遅延損害金も余計に支払わなければならなくなります。
遅延損害金は年率に応じて日割り計算され、具体的な計算方法は以下のとおりになります。

ショッピング枠の遅延損害金=滞納額×年率÷365×延滞日数
(消費者契約法によりショッピング枠の遅延損害金は年率14.6%まで、
             キャッシング枠の遅延損害金は年率20.0%まで。
各カード会社が設定)

どのくらい滞納したら信用情報に記録されてしまうの?

滞納から信用情報に記録が付くまでの日数は信販会社によって異なりますが、まずは延滞後数日~2週間ほど経過したころ、入金状況の欄に延滞を意味するAマークが付きます。
また支払期限から61日~90日経過してしまうと、長期延滞を意味する「異動情報」マークが付いて、いわゆるブラックリスト入りとなります。

ブラック入りすると延滞を起こしたカードは強制解約となって、二度と同社でのカード契約はできません。
というのも、信用情報の事故情報は一定期間経過後に消滅しますが、金融機関が各々で持っているデータそのものは消えることがないからです。

信用情報では完済から5年間ブラック情報が残り、新規のカードやローンの審査通過率は低くなるため契約できません。

さらに途上与信によって現在保有している他のクレジットカードの利用限度額が引き下げられたり、新規貸付が停止になるなど様々な影響も考えられるため、できるだけ早期に支払いをするようにしましょう。

注意!クレジットカードの利用停止で公共料金等の引き落としができなくなる?
クレジットカードを滞納して利用停止になってしまうと、そのカードで引き落とされるはずの家賃や公共料金等も滞納してしまうことになります。
特に端末本体を割賦契約で購入している場合、携帯端末代金の滞納によってさらに信用情報にキズが付いてしまうので注意が必要です。

このような事態に陥らないためにも、少しでも早く未払いを解消することが大切です。
支払いの翌日~5営業日前後経過しないとカード利用は再開されないので、その点も頭に入れておきましょう。

クレジットの支払いを滞納してしまったときはどうすればいいの?

①手元にお金があるのに残高不足を起こしてしまった場合

単にうっかり入金を忘れたせいで滞納してしまった場合などは、まずクレジット会社に連絡を入れましょう。
事情を説明して対応を相談した上で、以下のような方法で早急に支払いを済ませます。
  • 銀行振込
もっとも早く対応できるのが、クレジット会社に指定された銀行口座に振込みで支払う方法です。
  • 再引き落とし
カード会社によっては再度引き落としをかけるケースもあります。
振込みや払い込みの手間はありませんが、指定の再引き落とし日までに確実に入金しておく必要があります。
  • 支払用紙が送られてくる
コンビニ払い専用用紙が郵送されるのを待って、記載された期日までに支払いを行います。
コンビニに出向く手間がかかり、支払完了まで日にちを要してしまいます。

②手元にお金がない場合

まずはクレジット会社に連絡

真っ先にやるべきなのはカード会社に電話連絡を入れ、延滞してしまった理由なども含めて相談してみましょう。
誠意を持って話をすれば、返済期日の延長や分割払いに対応してもらえる可能性があります。
大切なのは支払いの意思があるということをきちんと伝えることです。

親や親族など身近な人に借りて支払う

可能であれば親しい身内に借りてピンチを乗り切りましょう。
ただしお金のやりとりはトラブルの原因になりやすいので、お互いに納得した上でお金を借りることが重要です。

どうしようもない時は弁護士や司法書士に相談し、債務整理をする

どうしてもお金の工面ができない場合はプロの手を借りることも検討しましょう。
遅延損害金をカットできる任意整理や、遅延損害金が免除になる自己破産をはじめ、過払い金請求、個人再生など債務整理の方法を提案してもらえます。
弁護士事務所や司法書士事務所の中には無料相談を行っているところも多くあり、また債務整理の手続きを行っている期間は督促が一時的にストップするというメリットもあります。
ただし債務整理を行うと信用情報に金融事故情報が記載され、いわゆるブラック入りとなります。

家族カードを滞納してしまった場合はどうなるの?
滞納したカードが家族カードだったときには、本会員の信用情報に傷が付いてしまうので十分な注意が必要です。
ちなみに本会員自身が滞納してカードが止まると、同時に家族カードも利用停止となります。

学生や未成年の場合の滞納はどうなるの?
カードを作ったときに親が保証人や連帯保証人になっている場合は、滞納した事実が親に知られる可能性があります。
また以下の点についても頭に入れておく必要があります。

クレジットカード会社や信用情報には記録が残る

学生や未成年であっても滞納すれば信用情報に記録が残り、一度傷が付くと一定期間経過しないとそのデータは消えません。
もっとも影響が出やすいのが、携帯端末を分割で購入したいときにクレジット契約できなくなるケースです。
また将来的に住宅ローンや自動車ローンなど各種ローンを組みたいというときにも、審査に通りにくくなるといった悪影響を及ぼす可能性があります。

奨学金・就職には影響なし

ブラック入りしたせいで利用中の奨学金を廃止されたり就職活動に影響を及ぼすことはありません。
信用情報のデータは信用情報機関に加盟している金融機関などが照会する以外、開示請求できるのは本人のみで、就活企業が信用情報をチェックすることはできません。
ただし金融業界の企業の場合には不利な材料になる可能性もあるので注意しましょう。

クレジットの支払いに時効はあるの?

クレジットカードの支払い義務は5年で消滅します。
ただしそれはカード会社側から何もアクションがない状態での話であって、督促状が送られた時点など、その都度時効はリセットされます。
その時点からまた新たに5年のカウントが開始されるので、実際に時効が成立するというのは非現実的といえます。
時効に頼って支払いから逃れられる可能性はきわめて低いので、きちんと支払いを完了できるように努力しましょう。