マニュアル導入による生産性向上や組織の成長を後押しする方法を解説
書籍タイトル:社長、僕らをロボットにする気ですか?
著者:中山 亮 株式会社2.1代表
発行:2020/8/28
本書のタイトルである『僕らをロボットにする気ですか?』という言葉は、著者 中山が、あるお客様の従業員の皆様へマニュアル導入を説明した際に、実際に言われたものです。
企業の「業務の効率化」「生産性向上」を目的とした働く環境構築を実現させる有効な施策の一つとして「マニュアルの導入」があります。
世間ではこのタイトルのように「マニュアル通りに動く」=「マニュアルに書いてあることしかできない」「機転が利かない」というように、マニュアルに対して圧倒的にネガティブなイメージが浸透しています。
本書を通してマニュアルに対する誤解や偏見、勘違いを取り払い、正しいマニュアルの在り方を理解していただき、有効に活用していただけたら幸いです。
ー本書のポイントー
マニュアルの真価を
お伝えします
マニュアルは決して人をロボットにするものではありません。なぜ、マニュアルが悪者になってしまうのか、正しいマニュアルの定義を解説します。
マニュアル導入で会社が成長した例を
ご紹介します
正しいマニュアルがあれば、会社も社員も成長します。事例を用いてマニュアルで生産性が向上した理由をご紹介します。
使われるマニュアルの作り方を
お教えします
マニュアルを作るとき「何を書けばいい?」「どうやって書けばいい?」という壁にぶつかり、結局作れなかった。そんなお悩みを解決します。
High Growth株式会社 代表取締役 細木祐孝様
株式会社BNGパートナーズ 代表取締役 蔵元二郎様
株式会社ネオキャリア 取締役 小櫃靖也様
サクラサクマーケティング株式会社 取締役社長COO 根岸雅之様
株式会社Bright One 代表取締役 田山啓様
青野桂子事務所 事務長 中原真様
株式会社デンサン 取締役 興梠公司様
株式会社BNGパートナーズ 代表取締役 蔵元二郎様
マニュアルは人の思考を不要とするツールではありません。「悩む」「迷う」「やり直す」という仕事の生産性を邪魔する三要素をなくし、「探求する」「新しい発想を生み出す」「創意工夫をする」とといった、頭の空き容量で行うことのために時間を増やす役割を果たすもの、それがマニュアルなんです。
もし、マニュアル通りに仕事をして、思考が停止している、まるでロボットのような働き方しかできない人がいたら、それはその人の能力が低いわけではなく、「使っているマニュアルのレベルが低い」だけです。
2.1がマニュアル導入によって課題解決のお手伝いをしたクライアントでは、次のような効果が出ています。
◎人事考課で「評価の見える化・標準化」をしたい
【実施内容】人事考課マニュアルを作成
【導入効果】離職率の削減(24.5%→5.4%)
◎チェーン店なのに対応がバラバラ。同一ブランドとして統一を促進したい
【実施内容】業務ごとの全店舗統一マニュアルを作成
【導入効果1】店舗スタッフの残業時間が平均17%減
【導入効果2】各店舗の月平均販売量が平均11%増
このように、マニュアルを導入したことにより、その効果が具体的な数値として現れているのです。
マニュアルは作ったら終わり、ではありません。むしろ、作った後の更新のほうが大切です。反対に、「マニュアルって更新してもいいんですか?」という質問を受けることもありますが、更新していいんです。マニュアルは″アンタッチャブル″なものではありません。会社は日々、進化しています。現場のノウハウも日々進化して、よりよくなっていくはずです。ですから、マニュアルは日々更新することを前提にして作るべきです。マニュアルは
作成して、使って、更新することが大事なのです。
中山 亮(株式会社 2.1 代表取締役)
長崎大学大学院を修了後、株式会社アルファシステムズに入社。SEとして従事。その後、株式会社リクルート、プルデンシャル生命に勤務。住宅情報誌の提案営業でのMVP受賞、業界の上位1%の保険営業マンに贈られるMDRTの称号などを獲得後、部下のマネジメント業務を行いながら組織づくりにおけるマニュアルの重要性に気づく。しかし、多くの企業に戦略的なマニュアルが無く、そのことで生産性が妨げられ、人材の活躍までもが妨げられている事実に気づき、2014年、企業の人材育成や業務の改善を、マニュアル導入によって実現するサービスを発案し、株式会社2.1を創業。代表取締役に就任。これまで500社以上の企業に対し、マニュアルによる業務改善を行い、2019年より、内閣官房「業務の抜本見直し推進チーム」アドバイザーに就任。