私は、理・美容師の仕事はとても尊いものだと思っています。

人間の持っている「美しくなりたい」という基本的な欲求に対して、ダイレクトに答えてくれるからです。近年は、美しさの裏に「健康」があることが分かって来ました。ですから「美と健康」の両方に関わってくるのです。

しかし一方で、理・美容師の現実はどうでしょうか？

職業別平均年収の低い順で、ニート・フリーターについで、理・美容師が出てくるのです。一生懸命勉強して、技術を磨いて、国家資格までとっても、ニート・フリーターの次なのです。「理・美容師の平均年収　260万円」とも言われています。

さらに、他業界では当たり前である社会保険への加入ですが、社会保険に加入すると多くの理・美容室で経営が成り立たないのが現状です。

事実、私は美容室を経営してから3年間ずっと赤字でした。その間私の給料は1円もなく、それどころか、今まで貯めていた貯金を全部つぎ込んでも間に合いませんでした。

人間にとって一番大切な「美と健康」を司る人たちの給与水準がこんなに低いレベルで良いのでしょうか？

床屋さんは、医者と同じ起源だと言われています。

床屋さんの店先にある、白地に赤と青のらせんが回転している広告塔が意味しているものは、赤が動脈、青が静脈だそうです。床屋と医者は同じ人がやっていたそうです。

「美と健康」を司る理・美容師も、「医者レベルの給料」をもらってもおかしくないと思います。

しかし、そのためにはただ業界の現状に悲観的になるのではなく、批判的になるのではなく、しっかりと各理・美容室が稼げる体質になることが第一だと思い、この実践会を立ち上げ各種セミナーを実施しております。ぜひ一緒に、この業界を変えるべく頑張っていきましょう。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ビューティークリエイト実践会　会長　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　櫻井順朗（さくらいじゅんろう）