同じ現場監督として働くなら、もっと条件の良いところを選びたいと考えるでしょう。仕事だけでなく生活も充実できるような働き方を考えているなら、現場監督の転職のコツをチェックしてみてください。残業が少ない転職先の選び方を紹介します。
■現場監督の働き口の種類
・ゼネコン
大手ゼネコンでは、給与の高さで選ぶ方が多いようです。他の働き口と比べても、ゼネコンの給与基準が高くなります。ゼネコンは大型のプロジェクトも任されることが多いので、必然的に給与の額が高くなりやすいです。しかし、海外転勤なども考えられるため、幅広い地域で働きたい人向けです。
・ハウスメーカー
ハウスメーカーの働き口は、働きやすさが挙げられます。給与やスキルアップはそれほど高くはなりませんが、安定した働き口として選ばれています。現在はリフォーム業界も活発なことから、現場監督の必要性も高まってきています。家づくりをお手伝いできる喜びも得られやすいでしょう。
・ディペロッパー
ディペロッパーは大手不動産業者で現場監督を務めることです。メリットは給与が高く、多彩な働き方も選べて、スキルアップも見込めることです。中途採用が少ないため、転職先としては難しいかもしれません。
■現場監督のデメリット
・精神的に辛い
現場監督は肉体労働ではありませんが、いろいろな人に揉まれるため、精神的なきつさがあります。工事現場では常に工期が迫っているので、スケジュール通りに進まなければ、どこかでしわ寄せがきてしまうでしょう。大きな責任がかかってくる業務内容のため、精神的に辛いと感じる人も少なくありません。
・現場は危険が多い
建築現場では危険が隣り合わせです。もちろん安全性には配慮して作業していますが、多くの人が働いており、機械もたくさん使っているため事故がおきないわけではありません。現場監督は安全性の確保も仕事のひとつで、職人たちの安全性も背負っているのです。
・収入がわりに合わない
現場監督はきつい仕事であるのに対し、収入が見合っていないと感じている方も少なくありません。20代の現場監督であれば300万円台で、30代になってようやく400万円台になっていきます。現場監督が転職をしたいと考える理由のひとつが、収入の面なのです。
■サービス残業が当たり前の現状
・サービス残業は当たり前
工事現場では労働基準監督署も厳しくなっているため、長時間の残業をしても、現実的にはサービス残業となっています。現場ではその日によって作業内容の変更がよくおこるため、残業は当たり前だからです。しかし、80時間を超える残業は厳しくなっているので、それ以上の時間を働いても給与が出ないケースが少なくありません。
・1ヶ月80時間の問題
長時間労働により問題がおきていることから、1ヶ月80時間という線引きがされました。しかし、工事現場には工期やコストの問題があるため、現実的に残業を80時間以内に抑えることは難しくなっています。そのため、残業をしないよう工夫するか、サービス残業をするかの2択になっているのです。
・人手不足も問題に
建築業界では人手不足が問題となっているため、1人にかかる業務内容が多くなりがちです。複数の現場を掛け持ちしている現場監督も少なくありません。
■残業が多くてもやりがいがある仕事
・建築物が残る
現場監督は残業が多い仕事ですが、その一方でやりがいを感じている方も少なくありません。大きな現場を監督することになれば、その建物が残る喜びが得られるからです。有名な建物に自分が関わったことは、周りの人にも自慢できることでしょう。
・コミュニケーション力が磨ける
現場では多くの人と関わる必要があるので、必然的にコミュニケーション力を磨くことができます。最初は指示が上手くできなかった職人さんがいたとしても、何度も付き合ううちに上手く対応できるようになります。多くの人と関わることで対応力を学ぶことができるのです。
・人に喜んでもらえる
ハウスメーカーで現場監督の仕事をしていると、住宅を引き渡したときに施工主の方から喜んでもらえます。今までいろいろな苦労があっても、結果的に満足のいく住宅に仕上げることができれば、人の役に立った喜びを感じることができるでしょう。
■残業が少ない会社の選び方
・休日が明記されている
転職先を選ぶ際には、休日の日数がきちんと明記されている会社を選びましょう。残業ほとんどなし、土日休みが得られる会社なら、サービス残業をしなくて済む可能性が高いです。
・社員の定着率
社員が新しくコロコロ変わる会社では、サービス残業が多いのかもしれません。逆に定着率が高く、長く勤めている人が多ければ、働きやすさにこだわっている会社だと判断できます。
・経営者自ら残業をしない
会社の残業は暗黙のルールであることも少なくありません。その状況から脱するには、経営者自体の考え方を変えなければならないでしょう。経営者自身が残業をしないルールを決めているなら、実際にサービス残業が少ない可能性があります。
■まとめ