「震災後、父は転職を余儀なくされ、経済的に余裕がなくなり、以前通っていた学習塾をやめざるを得ませんでした。それからは成績も下がる一方で、勉強を頑張る気持ちがなくなりつつありました。」
これは、宮城県で被災した子どもから寄せられた声です。
私たちが2015年に発刊した「被災地・子ども教育白書」では、「震災前と比べて世帯所得250万円未満の家庭が8.5%増加」「子どもが塾や習い事に通わない理由の75.0%が経済的理由(中3生、全国調査35.8%)」など、被災家庭が今も厳しい状況におかれていることが明らかになりました。
【子どもからの手紙】
「もう一度、頑張る気持ちを取り戻せた。」
(宮城県仙台市 中学3年生・男子)
僕は、高校受験をひかえた中学3年生です。チャンス・フォー・チルドレンのクーポンで学習塾へ通わせていただいています。
震災後、父は転職を余儀なくされ、経済的に余裕がなくなり、以前通っていた学習塾をやめざるを得ませんでした。それからは、成績も下がる一方で、勉強を頑張る気持ちがなくなりつつありました。
しかし、そんな時にまた学習塾で勉強する機会を与えていただき、志望校合格のため毎日勉強に励んでいます。目指す高校に入り、高校でも学業に励み、大学へ進学したいと考えています。そして、いつか僕を支援してくれた方々のように、人のためになれるような大人になりたいです。