江戸時代から伝わる筆の生産を産業の中心として栄えてきた広島県安芸郡熊野町は、書道筆・画筆・化粧筆をはじめ、どんな筆でもそろう日本一の「筆の都」。全国における筆の生産量80%を占めています。例年、秋分の日に開催してきた「筆まつり」は、筆を使う文化に携わる全ての人と筆を与えてくれる自然に、熊野町が心をこめてお届けする、年に一度の大イベントとして受け継がれ、毎年5万人ほどの来場者で賑わってきました。
今年2020年は86回目の開催予定でしたが、新型コロナウィルスの影響により開催中止に。オンラインを活用することで、コロナ禍でも変わらず熊野筆の素晴らしさを伝える機会を創出し、日本を誇る熊野筆の祭典を待ち望む多くの声にこたえるべく、熊野筆事業協同組合青年部を中心とした商工会や町役場の有志による同実行委員会が立ち上がりました。一般社団法人おうえんフェス等が賛同し、様々な催しをオンラインで全国世界へ、6日間のバーチャル筆まつりをお届けします。