自分たちで食べる為の田んぼを有機肥料を使ってみることにしました。
まずは、牛糞。
米に甘味が出るとのことで、やってみましたが見たこともないような草が生えてきて草取りとの戦いでした。
カキの貝殻が食味向上と収穫アップになると聞き、佐渡まで行って貝殻を集めました。細かく砕き散布したり、クエン酸で溶かして散布しました。
効果は期待出来ましたが、労力が追い付かず残念。
そこで、自然循環型農業を目指し、米ぬか散布に行きつきました。
米ぬかを散布することによって、イトミミズを大量発生しやすくします。
イトミミズは頭を土の中に入れて活発に土の中の有機物や微生物を食べ、尾部を土の表面に出してフンを排出します。
下層の土を表面に持ち上げることによって雑草の種子を土にうめこむので、雑草を少なくすることが期待されます。
また、田んぼの水にプランクトンの栄養分である土の中の窒素やリンが増加します。
その結果、植物プランクトンとそれを食べる動物プランクトンが増えます。
さらにイトミミズ自身も栄養分が豊富なエサとして優れています。
田んぼにドジョウやカエルが増えると、それを食べにサギやコウノトリなどの水鳥がやってきます。
食物連鎖のつながりを通じて、イトミミズは田んぼの生態系を豊かにしていくのです。
このような効果をもたらすイトミミズのお蔭で、土は団粒構造になり、保水性に富みながら排水性・通気性もよく、米の生育に適する状態になりました。