台風シーズンの夏から秋にかけて、低気圧の接近と共に片頭痛を訴える人は少なくありません。昔からこうした天気の状態による頭痛は天気病みとも呼ばれていたようです。
「緊張性頭痛」と「片頭痛」同じ頭痛でも長時間のパソコン作業などで筋肉が緊張して起こる「緊張性頭痛」は体操や体を動かすことで痛みが引くことが多い。「片頭痛」は動くとかえって痛みが増す。頭痛以外に吐き気や嘔吐、下痢を引き起こすこともある。
「片頭痛」のしくみ
光、音、臭い、空腹(血糖値低下)、ストレスなどによって脳が刺激を受けるとセロトニンという脳内物質が急激に増減を引き起こし脳の血管が広がる。その結果、血管周囲に網目状に張り巡らされた三叉神経(さんさしんけい)を刺激して炎症物質が放出され、脳が痛みを感知する。
- 脳内の血管が拡張
- 血管まわりの三叉神経を刺激
- 三叉神経から炎症物質
- 脳が痛みを感知
片頭痛が起こる前に火花や歯車のような光が見えたり、肩こり、生あくび、異常な空腹など予兆を感じる事もある。
特に20~40代の女性に集中しているのはセロトニンが女性ホルモンの分泌と密接な関係にあるからと考えられ月経や排卵日前後が起こりやすい。また不規則な食生活や過激なダイエットで女性ホルモンのバランスが乱れても片頭痛の原因になることもある。
受診は頭痛専門医がいる病院・クリニックなどがおススメです。
【特徴】- 頭の片方が痛い
- 動くと悪化
- 吐き気や嘔吐を伴うことも
- 光や音に敏感になる
【対策】
- 外出時はサングラスと日傘
- 積極的にティータイム
- 水分補給は硬水系の炭酸水がお勧め
- 家庭内の光にも注意