昭和２３年創業の二葉美容院の創業者３番目の長女で、
小さい時から美容院の中で育ちました。
ある時、母が胃がんになり、それから闘病生活が始まり
看護と介護に仕事に….。美容師の仕事をしていくうちに
10年ほど前から
「美容を医療的ケアに活かしていきたい」と思い、
佐賀大学大学院医学系研究科修士課程にて「理容・美容行為が
心身に及ぼす影響」を、テーマにして研究していました。
その後博士課程では、
がん患者さんの支援をしたいと思い、
管理美容師としてウイッグの支援を始めました。
実際にウィッグをかぶってみましたが、
ウィッグの留め具が痛く１０分くらいもかぶっていられませんでした。　
　　　　　　　　患者さん支援を始めましたが、ウィッグの留め具で悩んでいる患者さんの　　　　　　　　　　　頭髪をみて驚きがありました。悩んでいる患者さんは、ウィッグが合わないのは、
「自分の頭の形が悪いから我慢しなくてはいけない」
と悩んでいる人がいらしゃることがわかりました。
・・・ところが、その不具合はウィッグにあり、
患者さんの悩みを解消するためには
オリジナルのウイッグを開発することになりました。
患者さんの悩みを解消するためには、
留め具を使用しないでウィッグが頭にフィットすることが必要と考え、
そこから商品開発をはじめました。
患者さんの悩みは、「子供と遊園地に行きたい」、
「ママさんバレーをしたい」、「日本舞踊を続けたい」、
「近所の人に知られたくない」、「脱毛した姿を子供に見せたくない」、
「家族にも見せたくない」、
「ウィッグがずれていることを同僚に指摘されたときは、
もう恥ずかしくてその場から離れたいと思った」
「風がふいたらまずウィッグを押さえないといけないが、
普通の人はそんなことをしない、
頭を押さえたらウィッグとばれるのではないかと不安になる」でした。
そんなときにショートヘアの歌手の方
（ロスチャイルド家の・・・様）に本物の宝石のティアラをつける仕事
の依頼がありました。
そこにも、ウィッグが留め具を使用しないでもフィットするヒントがありました。
婚礼支度に着物やドレスを着つけますがこの婚礼支度着付けの経験からも
下をむいても、風が吹いてもずれない痛くないウィッグ
かぶったままカットができるウィッグができました。
オリジナルのインナーキャップが想像以上
のズレない効果があることもわかりました。
使用した患者さんは、ウィッグを気にすることがなく
仕事やスポーツをされています。

脱毛した患者さんは、帽子もウイッグと同様に必需品であることが分かり、
この帽子も患者さんにとって、不具合が多いことが分かりました。
それは、帽子がずれやすい、脱げやすい・・・・
髪がないので、頭に汗をかくことを解消するために、
このツーリーフキャップの帽子を開発したのです。
ずれない、むれない、おしゃれ！！！
そんな普段もかぶれる帽子があればと思い作りました。

美容を医療的ケアがん患者さんが患者さんが
頭髪や帽子のことをどうしたら、
悩まず治療に向き合い、日々を快適に過ごしてもらえるようになるのか
ツーリーフブランドは美容師から患者さんへのエールです。

家族の中に必要としている人が一人いるとしたら、
みんなで被って、一緒にすごせるように
あなたの大切な人に被ってもらいたいと願いをこめて
お届けします。


また、がん患者さんが悩みや自分の思いを
家族にも言えずにいらしゃる方が多いのではないかと思います。
家族の方も患者さんに対してどう接していいのか、
なんと言葉をかけたらいいのかわからない方もいらっしゃるかと思います。
みんなで患者さんや家族の方を支える社会になれたらいいと思います。

3年後には、ツーリーフキャップが医療用帽子の標準規格になりますように願います。

患者さんと周りの方の笑顔のために



開発者　荒川国子管理美容師：佐賀大学大学院医学系研究科医科学専攻　博士課程修了