皆さんの普段のお仕事の中でトラブルが起こることがよくあると思います。
トラブルが起こるとその処理の為に余計な仕事が増えますし、後々チェック作業などが増えてしまうなど、良くないイメージが強いと思います。
しかし、製造現場にトラブルはつきものです。
トラブルのない製造現場など世界中どこを探してもありません。
トラブルは確かに無いほうが良いのかもしれませんが
トラブルを経験してその原因を突き止め、再発防止を確実に施すことで、製造列の稼働率は向上していきます。
同じトラブルが何度も発生すると、精神的にもつらくなり、仕事が嫌になります。
でもトラブルが少なくなれば、作業は今に比べて格段に楽なものになっていくのも事実です。
製造していれば何かしらのトラブルは必ず発生します。
大事なのはその時に、私達が何を学ぶか?です。
トラブルは悪い事。
そのように捉えてしまうとトラブルを起こした張本人はまるで犯罪者のごとく扱われ、
周りの人は当事者に「悪者」「できないやつ」のレッテルを張るでしょう。
逆にトラブルが自分たちに「何かを教えてくれている」と考えれば、
腹を立てずに淡々と原因を調査することができます。
そして原因究明後に再発防止をすれば良いだけの話なのです。
しかもそのおかげで製造技術はレベルアップしていきます。
トラブルが職場を成長させるのです。
そう考えれば「トラブルは良い事」と捉えることすらできます。
トラブルを起こした奴が悪い!
この考えをやめましょう!
トラブルが発生した時、多くの場合は悪いのは人ではなく仕組みです。
悪意がない限り、原因はほとんどの場合仕組みにあります。
作業者への仕事のさせ方を見直すべきかもしれません。
ミスをするような仕事のさせ方をしているかもしれないのです。
例えば、ある人がルールを守らずにミスをしたとします。
大事なのは、なぜルールが守れなかったのか?という事です。
多くの場合「ルールを守らないやつが悪い」と思考停止になります。
安易に人のせいにしてしまうので、次も同じことが繰り返されます。
決まりを守れない理由はいくつかあります。
①ムリムダが多く、守りにくいルールである他にも様々あるでしょう。
この場合、実際の作業者の身になって、本当は何が起こっていたのか?
それは何の影響なのか?
作業者が心身共に健全に働ける為に適切なルールだったのでしょうか?
そこを考える必要があります。
どうしてもその決まりを守らなければいけないのであるならば、
個人の努力に期待するのではなく、
仕組みとしてどうやっても結果的に守れる、
または、守らないと別な軽微な問題が起こり、
そのおかげで逆に重大なトラブルが防げる。
という仕組みにしなければいけません。
作業者に仕事を急がせるような指示がないでしょうか?
例えば
「●●の作業は〇〇分以内に完了せよ」
というような文言が作業手順書に書かれていないでしょうか。
もし作業者にスピードを要求するような指示が、作業指示書などに記載されていたなら・・・
誰でも急いでやり切ることを優先するようになります。
正しく作業するよりも、早く終わらせる事を優先し
作業品質が低下します。
ルールは知っていても早く片付けるためにルールを無視します。
その人にとっては早く片付けることが正義だからです。
チェックをする決まりがあっても人間はチェックミスをします。
その時にチェックミスした人は「ミスした自分が悪い」
周りの人も「ミスしたあいつが悪い」
となってしまい「仕組みでミスしない方法」を考えられなくなります。
人のミスを防げない仕組みが悪い
作業者を焦らすような作業手順が悪い
そう考えれば色々なアイディアが出てきます。
「ミスをした自分のせいだ」
こう考えてしまったら、不可抗力だとしても
犯罪者扱いされたくない一心で、ミスを隠してしまいませんか?
全部でなくとも一部だけでも隠したくなりますよね!
それが普通の人間だと思います。
トラブルの原因に関する事実を隠されたとき、原因究明は全く関係ない方向に向いてしまいます。
本来の原因究明ができていない為、再発防止策は役に立たず、いつかそのトラブルは再発します。
しかも再発防止したはずなのに再発している(間違ったやり方なので当たり前ですが)ので、次の対策はさらにおかしな方向へ。。。
そして現場の責任者は考えるのも面倒になり、安直にチェック項目を増やしてしまいます。
もうこんな生産性の低いことはやめましょう。
ではどうしたら良いのでしょうか?
まずは
「トラブルは悪い事」 ←この考えをやめましょう
そして
「このトラブルは私たちに何を教えてくれているのか?」
という意識を持ち
真摯にフラットにトラブルと向き合う。
特にリーダーの言葉が重要です。
「何やってんだ!ルールを守れ!」
という罵声を浴びせていた過去から
「ミスをするような仕事をさせて申し訳ない。これは僕の責任だ」
という思いやりの言葉に変われたら
そんなリーダー達になったら・・・
安全で
キレイで
皆が元気で
仕事が楽しい
そんな職場になっていると思います。
それこそが「トラブル」が私達に与えてくれるものです。
株式会社C&Gソリューションは
現場の皆様と一緒にトラブルに向き合い
御社の生産ラインを
笑顔あふれる職場に変えていきます。
会社名 | 株式会社C&Gソリューション |
所在地 | 〒567-0868 |
連絡先 | e-mail:abe4@beach.ocn.ne.jp tel :080-5210-1238 |
代表者 | 青木 巧 |
設立 | 2019年 9月 2日 |
事業内容 | 食品・飲料工場を対象とした技術サービスおよびオンラインセミナー |
事業内容 | 食品・飲料工場を対象とした技術サービスおよびオンラインセミナー 食品製造用ツール製造販売 |