骨がもろい人は要注意!
圧迫骨折の症状と病院での治療法

中高齢者に多いと言われる圧迫骨折。そのままにしておくと後遺症が残る危険性もあります。中には悪性腫瘍や骨の強度が低下している場合もあるので、早めに病院で診察をしてもらうことが必要です。圧迫骨折の症状や、放置することで起こるデメリット、病院での治療法についてお伝えします。

圧迫骨折の症状と種類

圧迫骨折(脊椎圧迫骨折)とは外傷や骨がもろくなることで、骨が圧迫されることで起こる骨折です。骨がポキッと折れるというより、圧力が加わることで起こるのが特徴です。圧迫骨折は主に次の2種類に分けられます。

・腰椎圧迫骨折
背骨を形成する腰椎の椎体に外部から圧力が加わることで生じる骨折。骨粗しょう症など骨の密度が低下している人が起こしやすい骨折で、体を動かすと激しい痛みを伴います。症状が悪化して神経を圧迫すると、体を動かさなくても痛みや腫れを引き起こすことがあります。

・胸椎圧迫骨折
胸椎の椎体に外部から圧力が加わることで起こる骨折。主に交通事故やスポーツによる衝撃などのほか、くしゃみや転倒などによって骨折することもあります。痛みのほか、しびれや麻痺などが起こることもあります。

・圧迫骨折のサイン
起床時、動いたら腰に激痛が走った、腰部に痛みがあり汗が出る、寝返りを打ったときに背中に激しい痛みを感じる、などといった症状があれば圧迫骨折の疑いがあります。早めに病院に行きましょう。

圧迫骨折をそのままにしておくと起こり得る症状

・背骨が曲がりやゆがみ
圧迫骨折をそのままにしておくと、背骨の曲がりやゆがみにつながります。特に骨のもろさが原因の圧迫骨折は、脊椎側弯症や脊椎後湾症、脊椎前弯症を引き起こしやすくなります。

・胸やけや逆流性食道炎
背中が丸まったり、ゆがんだりすることで逆流性食道炎や胸やけを起こすケースも多いです。腹部の圧迫は食道裂孔ヘルニアを引き起こす可能性もあります。

・神経麻痺
骨折した骨の一部が突出し神経を圧迫すると痛みやしびれを引き起こします。神経麻痺などが起こると日常生活に支障をきたすこともあり、ひどいと寝たきりになることもあります。

・歩行障害
2~4週間で痛みが取れることもありますが、折れた骨の一部が神経を圧迫して歩行障害を引き起こすことがあります。しびれや麻痺が起こったら、早めに病院に行って診察を受けるようにしましょう。

・便や尿の失禁
神経が圧迫されることで、呼吸器や消化器など内臓などの麻痺を起こすリスクがあります。泌尿器に麻痺が起こると、失禁や頻尿、便秘などを起こす可能性も考えられます。

圧迫骨折の原因

・骨粗しょう症
圧迫骨折の主な原因は骨がもろくなることと考えられています。危険因子の一つが骨粗しょう症です。骨粗しょう症は骨の密度が低下し骨が弱くなることで骨折しやすくなります。痛みなどはないのですが、ちょっとした衝撃で骨が折れることがあります。高齢者に見られる症状で、特に閉経後の女性に多いと言われています。

・交通事故やスポーツ事故
交通事故やスポーツ事故、転落事故などが原因になることもあります。ラグビーのスクラムを組むなど圧力がかかったり、高所から転落することで背中を打ちつけてしまったりことも圧迫骨折の原因に。しかし、骨が弱くなっていることで、ちょっとした衝撃に耐えられないことが圧迫骨折を引き起こすこともあります。そのため、咳やくしゃみなどの軽い衝撃によって圧迫骨折をしてしまうのです。

・悪性腫瘍などの病気
圧迫骨折は骨の衰弱が原因となることが多く、女性や中高齢者に多く見られます。骨粗しょう症が原因であることが多いとされていますが、中には悪性腫瘍の転移や病気などが原因で引き起こされることもあるので注意が必要です。

病院で行われる治療法

・保存療法
コルセットやギプスなどをして、圧迫骨折をした部分を動かさないようにして自然に固まるのを待ちます。症状によっては痛み止めや血行をよくする薬などを使用することもあります。コルセットを巻いたまま生活しなければならない場合、長期入院をする場合もあります。

・外科的療法
外科的療法の一つが固定術です。骨を移植したり、金属製のネジや棒で骨を固定したりする治療法。多発性圧迫骨折に有効とされる後方進入椎体固定術や、神経の圧迫箇所を取り除き神経症法を解消する低侵襲腰椎前進入椎体固定術などの方法があります。また、押しつぶされた椎骨をセメントで整復する経皮的椎体形成術もあります。症状に合わせた治療が行われますが、病院によってできる施術とできない施術があります。
より詳しい情報を知りたい場合は、以下のサイトをご覧ください。

まとめ

年を取ると骨が弱くなり、圧迫骨折をしやすくなります。
中には咳やくしゃみが原因で圧迫骨折をすることも。主な原因は骨粗しょう症と言われています。
圧迫骨折をすると症状によっては、病院に長期入院しなければならないこともあります。
放置すれば背中が丸くなり胸やけなども引き起こすことに。
病院で骨の検査などをして骨の状態を把握したり、圧迫骨折のサインが見られたりした場合は、
すぐに病院に行って早めに対策や治療をしましょう。