この内装壁材には、当組合が通常製紙用チップの原料となる各種広葉樹原木の付加価値を高めるため、板材に製材し、新たな利・活用を進めています。この木材の中には、通常は使用されない虫穴や節がある材、腐朽による変色材もありますが、施工者からは寸法を小さくすることで目立たず、模様（個性）として捉えることができ、デザイン性の高い内装用材として有効活用できるということです。このように新たな木材の利活用についてさらに取り組んでまいります。

（鳥取大丸5階託児室内の壁材に利用しています）

当組合ではコウヨウザンの植栽に取り組んでいます。コウヨウザンは早生樹で萌芽更新可能な中国の主要な造林樹種で、用途に合わせて20年～50年くらいで伐期を迎えます。植える手間・下刈りの回数を減らして育林費用を抑えられる可能性が高く、一代で収穫することも可能と考えられます。現在、当組合独自の分収造林契約地に植栽をし、今後の育成状況を鳥取県林業試験場の協力のもと、調査・検証し、併せて将来の木材利用等についても検討しています。