このたびは「~旅から生まれる~Wire Art Collection」をご購入いただきましてありがとうございます。
こちらは、本書には書ききれなかったストーリーと、ワイヤーアート教室の詳細を記載しています。
また、初心者の方でも、簡単で楽しく、ワイヤーアート作品を創っていただけるテキストをプレゼント。
子供の頃から絵を描くことや物創りが好きでした。
夢は、自分の手で何かを創りだす仕事をすること。
そう思いながら就職したのは大手商社。
思いとは全く違う仕事をしながら、私は頸肩腕症候群と腰痛になり、お箸を持つことも、長時間座っていることもできなくなりました。
それは、軽減しても、決して治ることはなく、長い間私を苦しめ続けました。
その後、結婚退職したものの、離婚。
自律神経失調症になり、食べ物を全く受けつけることができず、自分ではどうすることもできず、苦しんだこともあります。
30代に再婚。
子育てしながら建築パースを学び、自分の手で何かを創りだすという仕事を得ましたが、なんと外注先の社長がお客様のお金を持ち逃げするという事件を起こし、私はようやく得た希望の仕事を失ってしまいました。
結果、専業主婦として子育てに専念することにしましたが、一人っ子で専業主婦というだけで、PTA役員などを任され、その負担で、いつも胃痛に苦しみ、たくさんの胃潰瘍ができてしまいました。
そして、50代。
手芸店でパートをはじめ、初めてワイヤーと出会い、ワイヤーに魅了され、再び物創りの楽しさに気付きました。
けれど、パート・作家・講師・主婦として忙しく時間を過ごす中、気づかぬ間にストレスをかかえていたのでしょう。原因不明の発熱に悩まされるようになり、それまでとは違う体中の痛みが続くようになったのです。その痛みの原因がわからず、病院を転々とした結果、繊維筋痛症と診断され、髪の毛を触るだけでも、激痛が走るようになってしまったのです。
そんな私が、今どうして、こんなに元気に活動できているのでしょうか?
痛みを抱えながらも、一年間はパートを続けていましたが、2011年9月、父の看病を機に手芸店を退職し、2012年12月、父が他界。
それからは、ワイヤーアーティストとして専念することにしました。
作家・講師としての活動の中で、なんでも積極的に取り組み、多くの方々と出会い、様々なことを学びました。
また、天然石との出会いも大きく、その天然石の美しさに魅了され、癒され、ワイヤーアート作品を生み出す喜びを、益々感じるようになりました
夢中になれるものを見つけ、心ときめく日々の中で、ふと気付くと、あれほどまでにあった体中の痛みが、不思議なことに消えていたのです。
今、忙しいながらも夢中になれるのもをみつけ、イキイキとした日々の中で、20代から50代までとは違い、一番元気に過ごしています。
そして、子供の頃思い描いていた夢をかなえています。
手芸店でパートを始めた時、与えられた担当が全く経験のないビーズ売り場でした。
その手芸店で取り扱われていた他の手芸は全て経験があったのに、なぜ経験のないビーズ担当なんだろうと思いました。でも、悩んでいても仕方ない。お客様に質問されても困らないように、ビーズの事を知りたいと、講師認定資格を取得するために学んだことから始まりました。
ピンチを、新しいことを学ぶチャンスだと思ったのです。
それがワイヤーを知るきっかけとなり、真剣に取り組んだことで、生涯続けたいと思えるものに出会えたように思います。
生涯現役でいる為に、何か夢中になれる事を見つけ、心をときめかせながら、イキイキと楽しく過ごすことはとても大切な事だと思います。
夢中になれるものを見つけ、人生を楽しみませんか?
そんなきっかけのひとつにワイヤーアートがなればと思います。